東野 圭吾さんの最新作。 図書館の予約で200人以上待ちで受け取り、この後460人以上が予約待ちをしてゐるといふものである。(いつもながら、東野さんの人気はすごい)
マスカレード・ホテル といふ題名のとおり、今回の舞台はホテルである。
都内某所で起きた殺人事件。遺体は、不可解な数字のメツセイジを持つてゐた。数字は何を意味するのか?
それからしばらくして第二、第三の殺人が起きるのだが最初の殺人と同様の数字のメツセイジがあつた。この数字を解明し、警察は次の殺人が舞台となるホテルで起きるのでは、と予測する。
ホテルにはさまざまな人がくる。
普通にチエツクインして帰る客だけではない。あれこれと注文をつける客、部屋に入り気に入らないと文句を言ふ客、密会の場所としてホテルを選ぶがバレたくないので小細工をする客・・・・
が
どれもホテルにとつては
お客様
なのである
このホテルマン(英語で男を意味するマンは差別用語となつてゐるらしいので、今後ホテルクラアクとでもなるのか?)の仕事を描き、同時に殺人事件の経過も描いてゐるのが本作である。ホテル勤務の人、とくにフロントなど接客に従事してゐる方が読んだらだうなのかな?と思ふ。
しかし
東野さんの発想力には感嘆してゐたが
今回も
ホテルを舞台に、様々な人物を登場させそして殺人事件を描くといふ3段階(以上?)の趣向に感銘した。 さうかあ、さうきたかあ、といふ犯人像であつた。
こんなことを言ふとなんだが
個人的にホテルは好きではない。
なぜなら
警戒心の眼があふれてゐるからである・・・・
なので
トイレに行きたくても絶対にホテルには行かない・・・・・ そこしかない限りは