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私のマルクス

2011年02月22日 17時29分43秒 | 人物伝、評伝 (自伝含)

佐藤 優氏の著書。 佐藤氏が外務省に入省する前の自身の高校進学から同志社大学神学部へ進学し、授業や当時読んだ本のほか恩師、学友、学生運動、組織について回想の形で語つてゐる。

結論から言ふと、かなり「神学部」のイメエジが変はつた。

学生運動なるものは、東大安田講堂の60年代の安保闘争に関するフイルムがマスゴミにより繰り返し放送され、学生運動=安保、60年代、といふイメエジがあつた。しかし、70年代にも学生運動は続いてをり(きつと今でも、左翼と呼ばれる人たちは続けてゐるのだらう)、実態が垣間見える内容である。

そして、集う組織が支持する思想家といふか**主義の本の名称なども多々出てくる。自分には全然なじみの無い人たちばかりなので、「かういふ人たちがゐるのか」とか「共産党や社会党(社民党)はかういふ集団なのか」等色々勉強になつた。

また、神学部に在籍されてゐただけあつて神学、宗教(基督教)、哲学等の書籍や宗教家など自分の今までの生活には縁遠い内容(学問)の記載もあり、知らないことが多くて「さういふものなのか」と思ひつつ読んだが、神学や宗教を勉強してゐる人にはまた面白い一面が見られるのかもしれない。

 



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