20日に群馬大学医学系研究科の40代男性教授が「結婚は三角、出産はバツだ」と女性職員を蔑視する発言などを繰す等してパワーハラスメントが認定され懲戒解雇された。これと似たような文章を中山敬一(Keiichi Nakayama、顔写真付きの経歴、九州大学 生体防御医学研究所 分子医科学分野 教授、日本分子生物学会副理事長)の文献で見た。
中山 敬一 「幻の原稿」編 『Q&Aで答える 基礎研究のススメ』、写し1、写し2、写し3、著書あり.
「Q58. 結婚や出産は女性研究者としてデメリットになりますか?」
「A58. 一流になりたいなら、結婚は△、出産は×。 」
と書かれている。これは女性蔑視のパワハラで懲戒解雇になった群馬大男性教授の発言と似たようなものだ。関係あるのか?まさか中山敬一が群馬大男性教授の発言を元にしていたり、あるいはその逆か。類似性を考えると偶然ではないかもしれない。昨日こんな事を言ってはいけないという趣旨の記事を書いたばかりだったが、まさか関連文献が見つかるとは。
中山敬一はSTAP細胞問題でSTAP細胞論文は不正であるとか、研究倫理をよく主張した人で、NHKのSTAP関連の報道でよく出てきた。日本分子生物学会の公式ページで研究公正に関する文章を発表した(関連)。私は中山の研究公正に対する提言は良いものがたくさんあると思う。
上の文章はどのような根拠で発表したのか不明で、中山としては素直に現実を書いたのかもしれない。私はたぶん中山に悪気はないと思う。
・女の子が化粧してこない!
・短いスカートはける期間は短いのに!
・男なのに髪の毛が長い!
・男のくせに体力ない!
・もう(髪の毛が)うすいのか!
・(男子院生を紹介する際)こいつ、気持ち悪いんですよ。
以上は教授達の日常的発言の一部。
性別問わず、深く傷つく者は多いです。
ただ、懲戒解雇になった教授はその言葉以外の行動が主な原因だと思います。
中山氏の場合は、他に問題になる言動がないのでしょう。
また、中山氏は現実を述べているので、自分の考えを言っているのではないという気もします。
たとえば、夫婦で同じ研究室にいてもいいが、いずれは独立しなければ、というのは、たとえばアメリカでは夫婦で一緒に研究するというのは今はNGなんだそうです。かつてのキュリー夫妻みたいなのは今はだめなんですね。実際、若山教授夫妻についても、奥さんは夫の七光りだとか言われていて、もちろん、奥さんは優秀な助手なのだと思いますが、そういうふうに言われるのを避けるために(研究不正にもなりうるから)独立すべき、というのは、アメリカでは普通のようです。
なお、私がいた東大大学院人文系研究科では、大昔(1950年代?)は、院試の面接のとき、女性は必ず「結婚する気があるか」と聞かれ、「ある」と答えると不合格になったと言われていますが(実際は知りません)、私の頃{70年代)はそんな話は全然なかったですね。文系では女性は結婚も出産も普通にできます。やはり実験系だと出産との両立は大変だろうという気はします。中山氏も、残念ながらこういう現実がある、という一言を付け加えれば問題ないというか、他の答えは問題ないですからね。
・(夜10時頃、携帯に)話したい事があるから、自宅まで来なさい!
・(秘書に)今日は自宅で仕事するから、郵便もってきて。
・仕事だから言うこときくってワケ?私のこと、尊敬していないの!
・学会で○○先生達にウツクシイって言われたの。あなたもそう思う?思うわよね?
・(院生に)あなたのせいで業績がでないのよ!
・(院生に)自宅での荷物運び、手伝え!
以上は女性教授、准教授達の日常的発言。
(逆セクハラ??)
性別問わず、振り回される者は多いです。
たいていのエライ先生達(性別問わず)の、
立場を利用した嫌がらせ発言や行為、研究に関係ない雑用押し付け多いです。