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世界変動展望

私の日々思うことを書いたブログです。

鹿児島大学教員が研究成果譲渡等で戒告

2023-05-20 17:05:28 | 社会

鹿児島大学学術研究院農水産獣医学域教員(50代男性)が非公認学生サークル活動において得られた修士論文の成果を大学へ手続きを取らずに企業へ譲渡したり、非公認学生サークルに大学の設備などを使わせていたことを理由として戒告の処分を受けた。珍しい事案。

大学
鹿児島ニュースTKS産経

大学への手続きを取らずに研究成果を企業へ譲渡するのは不正行為なのか?研究者の成果物は著者の承諾があれば譲渡でき、査読付き論文の出版時に著作権譲渡の契約が行われる。査読付き論文を転載する場合は出版社の承諾も必要。一般に修士論文で著作権譲渡の契約は行われないので、大学に承諾なく成果を企業へ譲渡しても良さそうにも見えるが、手続きが必要なケースもあるのか?このケースはよくわからない。


神谷厚範 岡山大が論文を捏造、改ざん、懲戒解雇!

2023-03-26 00:38:46 | 社会

神谷厚範(Atsunori Kamiya、経歴)岡山大学学術研究院医歯薬学域教授が論文を捏造、改ざんした。捏造113か所、著名学術誌に掲載されたもので100回以上引用された。影響は大きい。この件は前からネットで指摘されていて、どうなっていたかと思っていたのだが、ようやく不正認定。論文は撤回勧告された。神谷厚範は不正を認めていないという。しかし、態様を見る限り明らかに意図的で悪質な捏造。

調査結果によると原因は『本来確保されるべき研究公正を著しく軽視し論文作成を行い,科学者としてあるべき真摯さや誠実な姿勢からかけ離れたものであった点を挙げざるを得ない。 科学者として当然に備えるべき「科学界に対して真正なる結果を報告する」という意識,倫理観が欠如していたことが,今回の事案が引き起こされた最大の要因と言える。』

神谷厚範が国立循環器病センターに所属していたときの不正行為。国循というと野尻崇らの先進医療での捏造で患者に健康被害が出た事件があった

地震でデータを消失したなどと主張。こんな主張しているから信用を失う。過去にも似たような主張があったが、犯人だけでなく日本の信用を落とすのでやめてもらいたい。

大学公表調査結果
山陽新聞RSK山陽放送NHK朝日読売

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(2023年4月17日)

神谷厚範は懲戒解雇。
Yahooニューストップ)、産経NHK


国立感染症研究所の研究者の名前が無断使用されて論文発表

2023-03-22 20:00:41 | 社会

国立感染症研究所の研究者の名前が無断使用されて論文発表されたという。これは被害を受けたという主張なのか。存在しない所属などを記載するというのは以前にもあった事件であるが、このようなケースは意図的である。うっかりミスで存在しない所属などを書くことはまずないですからね。

これはどういう事件なんでしょうか。

公表


広島大学元助教、教授が捏造、出勤停止!

2023-03-07 22:29:22 | 社会

広島大学大学院医系科学研究科の元助教(40代)と教授(50代)に捏造が認定された。学会のポスター発表の捏造。捏造の実行者は元助教で教授は不正行為に関与していないが発表の責任。教授は大学院生の指導でも不適切なことがあった。

元助教が出勤停止1日相当、教授が出勤停止5日。なぜ不正行為に関与していない教授の方が処分が重いのだろうか。元助教は2022年10月依願退職。

大学公表調査結果
産経NHK

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(2023年4月17日追記)

南崎朋子、吉子裕二 広島大が捏造で公的研究費の罰則


矢野裕太、元名大、捏造、改ざんで日本初の博士・修士同時取消!

2023-02-14 22:00:26 | 社会

矢野裕太(Yuuta Yano)元名大が捏造、改ざんで博士、修士を取消された。博士・修士の同時取消は日本史上初。非常に珍しく空前絶後かもしれない。ネイチャー論文だけでなく博士論文、修士論文にも捏造、改ざんがあった。学生時代にずっと捏造などをやっていたようだ。伊丹健一郎らのネイチャー論文は悪質な捏造が発覚して既に撤回。

名大公表写し
産経

矢野裕太は学生時代に表彰され学振特別研究員に選ばれ、画期的な成果をネイチャー誌に公表して記者会見した。しかし学生時代から大量の捏造を繰り返し、ネイチャー誌の成果も捏造だった。これは小保方晴子のSTAP細胞事件と類似する。日本は似たような事件を繰り返してしまった。私がこの問題を発覚当時に新聞などよりはやく第一報で報道したとき既に研究室内部で捏造が濃厚という扱いで懸念表明や撤回もそれが原因だったのだろう。矢野裕太伊丹健一郎の研究室から背番号という所属した者のリストから削除され追放された。不正行為が公式認定される前から悪質な捏造と判断されたためだろう。

結局矢野裕太をトカゲの尻尾切りにしたような扱いにしたこともSTAP細胞事件など他の事件と同様の扱いだった。日本は同じようなことの繰り返しで改善がない。


友田明美、橋本謙二らの査読欺瞞を不適切と認定!

2022-12-19 21:19:53 | 社会

友田明美Akemi Tomoda1961年頃生神経科学・小児育成学)福井大学が査読者の橋本謙二(Kenji Hashimoto、遅れなしで1959年頃生まれ)千葉大学と協力して査読欺瞞を行った件について、福井大学は不適切と認定。論文について撤回勧告。

毎日福井新聞写し)、

査読欺瞞が研究不正の定義に含まれていないと主張して不正責任を逃れようとする動きがあったのかもしれないが、査読欺瞞は不正行為である。研究不正の規定は制限列挙ではなく、あらゆる不正行為を明記するのは不可能。明記されていない行為でも学界において認められていない不適切行為を不正としない趣旨ではない。

不正行為を隠蔽するために基準を無視している悪質な団体も存在する。国立環境研究所は岡川梓(国立環境研究所)、伴金美(大阪大学)らの悪質な捏造等を通報された時にも国立環境研究所は文科省ガイドラインなどの公式基準をきちんと示して解説を受けたのに徐開欽Kai-Qin Xu経歴1経歴21962年生まれ)の盗用について文科省の公式の基準を意図的に無視して剽窃だが盗用ではないという詭弁で隠蔽し懲戒処分を避けた。

今回も事件について小さく報道されていれば福井大学と千葉大学は不正行為の認定を避けさせるような対応をとろうとしたかもしれない。毎日新聞のスクープは大きかったと思う。隠蔽のために規範を無視する反社会的な研究所や大学の場合は救いようがなく、研究機関に対して重い制裁が必要というだけでなく第三者調査機関や拘束力のある規則を迅速に作る必要がある。

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(2022年12月20日追記)

毎日の報道によると金沢大と浜松医科大の元教授が査読欺瞞に関わっていたという。福井大、千葉大、金沢大、浜松医科大、大阪大学は子供に対する医学などを研究する連合大学院を結成し、そのうちの4大学で査読欺瞞が発覚した。悪いつながりがあるのだろうか。友田明美論文を掲載するため査読欺瞞に固執していたようだ

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(2022年12月21日追記)

福井大学公表写し)、調査結果写し1写し2
朝日


岩瀬正泰 元昭和大が論文8報で捏造等!

2022-12-15 00:50:23 | 社会

岩瀬正泰(Masayasu Iwase)元昭和大学歯学部講師らが捏造、不適切なオーサーシップを行った。不正論文8報。他にも元教授、元助教が不正の責任を負う者とされた。8報すべて撤回勧告。うち2報が元助教と元大学院生の博士論文の基礎となったため学位取消について教授会で審査されるという。岩瀬正泰の研究公正に対する意識の欠如などが原因とされた。

大学公表写し)、調査結果

以前から捏造等で懸念表明を出されていた。私は今年の5月1日に昭和大などに通報したが、すでに学術誌のチーフエディターから通報されていた。きちんと通報したのは素晴らしい。

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(2023年1月12日)

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(2023年11月15日)

内田真紀子(Makiko Uchida)、高岡清佳(Sayaka Takaoka)の博士取消学位取消公表写し