以前に朝日新聞が自分にはなんとなくよいと述べたが、最近はそう思わなくなった[1]。社説などを読むと朝日新聞の記事はとても批判的で辛辣な表現に感じられるものが少なくない。正直なところ偏った意見ではないかと疑いを感じることもある。
新聞社が中立的な記事を書けないのは、あまりよくないことだと思う。なぜなら、新聞は不特定多数のものが読者で、かつ、信頼できる情報源として重要な地位を占めている。そのような性質を持つ情報源がどこか偏ったところがあるのだとしたら、読者に事実がゆがめられて伝えられる危険がある。
もっとも、新聞や放送は編集、執筆など知的な操作が加えられており、作成側の思想が幾分なりとも表に出てしまうものだ。だからある程度偏りがあるのが自然かもしれない。完璧に中立な記事を書くことは無理だろう。しかし、できるかぎり事実を歪めずに伝えるために中立性を保つべきだ。
朝日新聞を読んでいると他紙よりも偏りが若干大きい気がする。改革的な意見や批判的な意見は婉曲的でなく直截的に述べていることが多い。だから批判が強く辛辣にうつる。
以前は朝日新聞を好んでいた時期もあったが、以上の理由から最近は朝日新聞をメインに読まなくなった。ある程度参考にはしているが、どちらかというと別な紙面の方に重点を置いているのが現状だ。
いろいろな新聞をインターネットでチェックしてできる限り信頼できそうなものを参考にするのがベストなやり方だと考える。
参考
[1]世界変動展望 著者:"
どうしてその新聞を読むの?" 世界変動展望 2008.5.22