星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
好きなもののこと すこしずつ…

L’Azur

2006-01-17 | 文学にまつわるあれこれ(詩人の海)
  蒼空は、昔ながらに、濃霧の中を転々して、手元狂はぬ
  短剣の如くに 俺の魂の生来の苦悩を 突きとほす。
  所詮無益な邪な反抗の中で 何処へ遁れよう。
  憑かれてゐるのだ 俺は。蒼空、蒼空、蒼空、蒼空。

      (L'Azur 「蒼空」マラルメ詩集より)


 ***


 ・・・だが、青金(ラズーリ)が、刃を自分に返し、心臓をまさぐるのを見ると
 大声でわめき始めた。サファイヤは跪いてしまった。彼は頭をあげようと努力を
 し、手首まで真っ赤になった手は、絨毯を敷いてない床にきれいな指紋を残した。

           (『赤い草』ボリス・ヴイアン全集5/伊東守男訳 より)

・・・そういえば、、
あの真っ白な存在も、、
雷に打たれてこの世界から消え去ってしまったんだっけ、、。
・・・これは映像の話。。