「うつろ庵」の庭もテラスもごく狭いが、そんな狭い空間を存分に愉しんでいる虚庵夫妻だ。飛び石を乱型鉄平石と玉石で囲んだ石畳については、「うつろ庵の飛び石」にてご紹介したが、今年は紫蘭と躑躅、それに紅薔薇が趣きを添えて呉れた。
五月晴れの爽やかな日には、テラスの手造りテーブルでランチを愉しむ虚庵夫妻だが、簾を垂らしての半日陰が心地よい。簾の裾を細いロープで庭木から引っ張ると、快適なランチの空間に早変わりする。紫蘭や躑躅や紅薔薇などが新緑と程良く調和して、心を和ませて呉れる。 公的な日程に追われない日などはワイングラスを傾けながら、ご機嫌なランチを愉しむ虚庵夫妻をご想像あれ。
いと狭き庭もテラスもじじばばは
あれこれ手懸けて愉しみにけり
石畳 庭木はじじのお愉しみ
鉢や花壇はばばの丹精
うつろ庵のテラスに坐せばものの皆
気心通じてこころ和みぬ
新緑と紫蘭や躑躅 紅薔薇は
無言でじじばば癒やしてやまずも
うつろ庵のいと狭き庭に包まれて
かんばせ緩むじじとばばかな
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