「うつろ庵」のテラスには、手作りのテーブルと、その上の「栄螺・さざえ」の貝殻は雨ざらしのまま、かなりの年数を経ているので、テーブルも貝殻も風化が激しい。
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見慣れた貝殻ゆえ気にも留めなかったが、改めてマジマジト眺めると、角付の貝殻は何とも異形そのものだ。栄螺にとってはそれなりの理由があるのだろうが・・・。
蓋のイボイボも、渦巻模様も見ればみる程、興味が尽きない。
角付の貝殻は風化が激しいが、蓋の風化はほとんど見られないのも面白い。軟体動物の栄螺が、海水に含まれる炭酸カルシュウムを使って貝殻を創り、蓋を創るのだが、創る際の微妙な違いが材質までも変化させるのであろう。 時間が出来たら、チョット調べてみたいものだ。面白い物語が秘められているに違いない。
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陽と雨に長き年月さらされて
机もさざえも歳をとるらし
常日頃 見慣れておれば気にもせぬ
さざえの貝殻 不思議な形よ
あらためて栄螺の貝殻 その蓋に
見入れば興味の尽きることなし
イボイボを無数につけて渦巻の
栄螺の蓋を手にして眺めぬ
柔らかきさざえが造るいと固き
貝殻と蓋の 秘話を思ひぬ
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