「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「さざえの貝殻」

2014-01-25 21:59:32 | 和歌

 「うつろ庵」のテラスには、手作りのテーブルと、その上の「栄螺・さざえ」の貝殻は雨ざらしのまま、かなりの年数を経ているので、テーブルも貝殻も風化が激しい。

 気候の佳い季節には、 ランチや夕涼みを兼ねた夕食などをここで愉しむが、そんな時もテーブルの隅で「栄螺の貝殻」もお相伴だ。

 見慣れた貝殻ゆえ気にも留めなかったが、改めてマジマジト眺めると、角付の貝殻は何とも異形そのものだ。栄螺にとってはそれなりの理由があるのだろうが・・・。

 蓋のイボイボも、渦巻模様も見ればみる程、興味が尽きない。
角付の貝殻は風化が激しいが、蓋の風化はほとんど見られないのも面白い。軟体動物の栄螺が、海水に含まれる炭酸カルシュウムを使って貝殻を創り、蓋を創るのだが、創る際の微妙な違いが材質までも変化させるのであろう。 時間が出来たら、チョット調べてみたいものだ。面白い物語が秘められているに違いない。




           陽と雨に長き年月さらされて

           机もさざえも歳をとるらし


           常日頃 見慣れておれば気にもせぬ

           さざえの貝殻 不思議な形よ


           あらためて栄螺の貝殻 その蓋に

           見入れば興味の尽きることなし


           イボイボを無数につけて渦巻の

           栄螺の蓋を手にして眺めぬ


           柔らかきさざえが造るいと固き

           貝殻と蓋の 秘話を思ひぬ







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