ロバート・ストーン監督のドキュメンタリー映画 『パンドラの約束』が、世界的にも 反響を呼んでいるが、4月から日本でも公開されるという。
かつて同監督のインタビュー記事を WEDGE_Infinityで読んだ。その時の虚庵居士のコメントを以下に転載する:
『人生のほとんどを反核に捧げて来たにも拘わらず、考えを180度変えて、「原子力推進を訴える環境保護運動家」に転じたロバート・ストーン監督は、様々な人々に影響を与えている。彼と同様、己の人生哲学を180度変えた男が、「緑の党」の創設者の一人、エネルギッシュな反核運動の活動家であったパトリック・ムーア氏だ。
彼は、「ガイアの復讐」で有名なジェームス・ラブロック博士との対談で、自らの誤りを悟り、原子力エネルギー支持に転換した環境活動家だ。
二人の勇気ある人生哲学の大転換を、我々は真摯に学ばねばなるまい。』
WEDGE_Infinity に昨年掲載されたインタビュー記事
映画『パンドラの約束』特別インタビュー
なぜ環境保護派が原子力を支持するのか
「パンドラの約束」の製作中、私は福島の避難指示区域を訪れ、自分自身の目で、そこで何が起きたのかを確認しました。気候崩壊を防ぐ取り組みに必須なエレメントとして、原子力エネルギーを支持する立場のひとりとして、福島を訪ねることは、ひどく心がかき乱される思いでした。
端的に言って、福島原発事故は決して起こってはならないことでした。また、事故を引き起こした人為 ミス、すなわち不十分な防波堤と海抜の低い位置に非常用の発電機を設置していたことに対する説明や・・・。 続きを読む
ロバート・ストーン監督
Youtube パンドラの約束 予告編 ← クリックすれば予告編が観れます。
環境保護派たちが、地球温暖化・気候変動の現実に悩みぬいた末に出した結論は、原子力エネルギーの必要性だった。本作はある環境保護派たちが「反原発から原発支持の立場へと転換」するドキュメンタリーです。しかし、彼らは転換後も悩んでいます。 原発反対の世論に対して、支持を堂々と発言することは危険とみなされるからです。
さて、どうして彼らは転換したのでしょうか?
福島の事故、原発は危険ではないのか? 放射線はだいじょうぶなのか?
ロバート・ストーン監督は福島を始め、チェルノブイリ、ブラジルなど世界中で取材を敢行しました。
このドキュメンタリー映画は、私たち一人ひとりに気候変動とエネルギー問題を考えさせるものです。 本年度の問題作であることは言うまでもありません。
サンダンス映画祭2013上映では大きな反響と共感を呼び、全米31都市で上映されています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます