「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「赤芽の装い」

2006-01-25 17:13:29 | 和歌

 ご近所に、手入れの良く行き届いたカナメモチの生垣のお宅がある。俗称「赤芽」とも言うらしいが、その呼び名の通り、春先には新芽が一斉に芽吹き、その時節には赤紫の生垣に変って、誠に見事である。

 大寒を過ぎたばかりの昨今、珍しく一枚の赤芽を見つけた。赤芽というよりは、寒波に晒されて赤くなったものかもしれないが、陽ざしに透けるひとひらの葉は、深緑の葉に映えて、虚庵居士に強く訴えるものがあった。


  
 




             寒ければ ふか緑濃く身を包み

             赤芽を透かすカナメモチかな



             ふか緑 色濃きドレスの身支度に

             女人の木なるや赤芽を装い



             花ならず 若葉ひとひら翳すてふ

             こころ栄えたる赤芽なるかな





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1 コメント

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こんばんは (雪月花)
2006-01-25 23:55:55
虚庵さま、こんばんは。こちらにご挨拶を書かせていただきます。



すてきなトラックバックを有難うございました。TBをいただいてすぐに伺いたかったのですが、先週自宅の引越をしまして、まだ新居に落ち着かないまま今日にいたっております。しばらくはみなさまのブログをゆっくりと拝見することもままならず、残念です。片付けがひと段落しましたらあらためて伺わせてください。



寒い日が続いておりますね。春の花を咲かせる木々はたっぷりと休息をとっていることでしょう。厳寒の折からご自愛くださいませ。
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