「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「はしき花びら」

2006-02-03 00:51:16 | 和歌

 近くのお寺さんの庭に、蝋梅の古木があったのを思い出して、観にいった。

 残念ながら時刻が午後だったので、蝋梅の花は、大木の木陰になって陽が遮られていた。
しかしながら幸いにも、ひとすじの木漏れ日が蝋梅の花びらにさし来て、スポットライトを当てたように浮き出させてくれた。わざわざ歩を運んで観に来た虚庵氏に、花びらを透かせて見せて呉れたかのような風情であった。

 

 




             高ひかる日ざしを遮る大木々も

             蝋梅思えば木漏れ日なすらむ



             さしきたる木漏れ日ひとすじ蝋梅の

             はしき花びら透かせて見せけり



             蝋梅の莟はすでになくなれば

             けごろもの冬足を速めむ



             蝋梅の花時知りせば綻びを

             めでに来つらむあやに悔しき





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