「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「ブルーベリーと金婚式」

2015-07-29 16:49:10 | 和歌

 「うつろ庵」のテラスでランチなどを愉しむと、手の届くところに色濃く熟したブルーベリーが、「食べて、たべて!」とせがんでいる様だ。



 数年前に孫のキャメロン君が、ひと夏をじじ・ばばと過ごした。彼の来日に先立ち、ブルーベリーの実が生っている株をテラスの先に植えた。小さな指で摘まんで食べたのが懐かしく想い出される。

 八月で13歳になるキャメロン君が、家族でニューヨークから来日し、久しぶりにブルーベリーを摘み取って、共に愉しんだ。彼は小粒のブルーベリーの酸味が好みだという。 大きく熟した実を、じじ・ばばもお相伴に与った。

 飯田橋の東京大神宮での金婚式では、キャメロン君の「十三参り」のご祈祷も一緒に挙行し、マツヤサロンで会食を堪能した。孫娘の璃華ちゃんのピアノ演奏にはアンコールの声がかかった。
キャメロン君と璃華ちゃんが二人で描いた「じじ・ばばの油絵」を贈呈されて、感涙に咽んだ。
家族からのお祝いの品や、プレゼントの交歓など夢の様なひと時であった。 
 

           お兄ちゃんになったキャメロン手のひらの

           ブルーベリーを食べよと差しだす


           キャメロンの小さな指がブルーベリーを

           摘みつつ食べた昔を思ほゆ


           じじ・ばばは金婚奏告 キャメロンは

           十三参りを共に祈りぬ


           神官の奏上する祝詞に耳凝らし

           十三参りをキャメロン確かむ


           神殿に巫女舞う姿に孫達は

           神秘を観つらむ雅楽を聴きつつ


           ご神酒の盃うけつつ思ふらく

           挙式以来の永き歳月


           会食のメニュー進めば孫達の

           未来を思ひぬ逞しき食欲に 


           会食でピアノの演奏 ためらわず

           孫の璃華ちゃんに アンコール! の声 


           璃華ちゃんとキャメロン君の油絵は

           おててを繋いだ爺と婆かな


           孫二人が時間を掛けてじじ・ばばを

           描くを思えば涙に咽びぬ


           久方に孫子つどえば賑やかな

           夕べなるかも笑顔が満ちて 







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