「半夏生」などの写真を添えた暑中見舞いのメールを拝見したのは、7月の初めであった。丁度その頃に太陽の黄経が100度に達し、半夏生の花が咲く時節と重なるのだ。季節感と、風流ごころが感じられるご挨拶であった。
撮影とご提供 片岡勝子様
現代の生活では二十四節気や、八十八夜或は二百十日などの雑節は、日常生活にとんと関りがなくなったが、かつての農作業には無くてはならぬ季節の判断基準であった。 夏至から 11 日目(7月の2日頃)、太陽の黄経が100度になり、雑節の“半夏生”を迎える。
丁度この頃、この植物は花に近い葉の一部が白くなり目立つことから、「半化粧」との名前で呼ばれるが、何時しか「半夏生」と混同して使われるようになったらしい。
“芒種・立秋・白露”や“半夏生”など、二十四節気や雑節など忘れがちの日常生活だが、古くからの季節の呼び名を大切に、季節感と心の潤いを失いたくないものだ。
半夏生の花咲く季節のご挨拶は
風流ごころの暑中のお見舞い
ナツツバキ シロシモツケに トケイ草
ハンゲショウにぞ暑さも忘れぬ
涼しげな水面の白花ひつじ草に
心のにごりを洗い浄めぬ
半夏生の花の名前に移りゆく
ひと歳の節気 想いは廻りぬ
余りにも雑事に追われ豊かなる
自然の恵みを忘れかねつも
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