「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「箱根を越えつつ」

2006-04-26 01:58:28 | 和歌

 昨日までは晴天の天気予報であったのが、今朝になると不安定な天気で、雨と雷と所によっては雹も降る一日だという。「月いちゴルファー」の虚庵居士にとっては久しぶりのゴルフだというのに、神は何と無慈悲なことか!

横須賀を早朝に出て、江ノ島を車で通過する頃には、ポツリぽつりと雨が降り出し、小田原では篠突く雨となった。濡れるのが嫌いな虚庵居士は、余ほど引き返そうかと思案しつつ車を走らせた。箱根の峠に差し掛かると、急に小雨になって、山肌に掛かる薄雲と山桜が、一幅の墨絵を観るようで、思わず車を止め、シャッターを切った。







             山肌を這い登る雲の明けぬれば 

             山桜見ゆ箱根を越えつつ 



             石畳踏み行く昔もあしびきの
 
             旅人観つらむこの山桜花



 峠を越えると、相模湾には薄日が射し、ホームコースのゴルフ場には、石楠花が咲き乱れて、「よくぞ諦めずにお越しくださいました」と歓待の風情であった。








             高照らす陽ざしと石楠花みだれ咲くに

             かねて知りせば悩まぬものを






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