「うつろ庵」の「サルビア・レオカンサ」の鉢植えは、昨年の花後にバッサリ剪定したので、やっと莟を付けたが、散歩道の大株は既に花を咲かせていた。
宿根草ゆえ、年々歳々枝を広げてしどけない姿になりやすいので、このお宅では、腰紐で結わえて、形を整えていた。見苦しい姿にしたくないとの、床しい家人の心延えが窺えた。支柱を添える、枝を整える、枯れ枝を除く、或いは消毒をする等など草花はかなり手間がかかるが、さり気なく手を加えてある花は、花だけでなく家人の人柄が偲ばれて、爽やかである。
T氏の古巣での講演会に陪席させて頂き、その後の懇親会にもお誘いを受けて、ご相伴にあづかった。後輩幹部の諸氏が、T氏を慕って集まって来られて和気藹々と談笑され、それを愉しんでおられるT氏の姿を拝見した。
講演も素晴らしい内容であったが、長い年月を通して培われた、先輩後輩のこころの交流の素晴らしさを拝見して、心地よく酔わせて頂いた。
しどけなく乱れる花茎整えし
紐ひと筋のこころ延えかな
あい結ぶ紐は定かに見えねども
託す思ひに絆は切れまじ
年月の長きを重ね培いし
男の太き絆に酔いしか
単なる「おあそび」ですから・・・。
それに致しましても、さらりと「俳句」を
タイトルにされる無茶庵様の才人振りには、
感服・平伏デス。