木漏れ日を浴びて、「揚羽蝶」が羽を休めていた。
横須賀の「うつろ庵」の庭には、黒揚羽や烏揚羽は頻繁に訪れるが、この揚羽蝶は稀にしかお目にかかれない。ましてやジッと羽を休めて、しずかにカメラに収まることなど、めったにないのだが・・・。息をひそめて「そっと」近づき、撮影に成功した。撮り終えるのを待っていたかのように飛び立ち、ひらひらと目の前に舞う姿は、何やら物言いたげな風情であった。
蝶の食べ物や好みなど知らないので、想像ではあるが、「うつろ庵」の庭で黒揚羽や烏揚羽を良く見かけるのは、彼女等の好物の植生が、この辺りには多いということであろうか。
「黄揚羽」や「なみあげは」が少ないのは、彼女達のお好みが少ないためだろうが、にも拘らず「うつろ庵」を態々訪ねて呉れたのは、僥倖と言うべきかもしれない。
それにしても、この揚羽蝶のすっかり安心しきって休息する姿はどうだろう。虚庵居士が近くに居ることなど、まるっきり眼中にないようだ。虚庵居士は自然の一部の存在としか、彼女には見えないもののようだった。
わが庵はただ無造作な庭なるに
蝶の舞い来て憩ふぞうれしき
そばにいる庵のあるじは枯れ木なれや
寛ぎ憩ふは揚羽蝶かも
うつろ庵の主と知りて舞たつや
名残を惜しむ風情ぞゆかしき
へぶらいびと様の「??」は至極当然、こちらこそ失礼申し上げました
最近、特に時間に追われてますので、これからも時々
あろうかと存じます。恐縮ですが、予めご容赦をお願いします