「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「揚羽蝶」

2006-09-21 12:24:01 | 和歌

 木漏れ日を浴びて、「揚羽蝶」が羽を休めていた。

 横須賀の「うつろ庵」の庭には、黒揚羽や烏揚羽は頻繁に訪れるが、この揚羽蝶は稀にしかお目にかかれない。ましてやジッと羽を休めて、しずかにカメラに収まることなど、めったにないのだが・・・。息をひそめて「そっと」近づき、撮影に成功した。撮り終えるのを待っていたかのように飛び立ち、ひらひらと目の前に舞う姿は、何やら物言いたげな風情であった。

 蝶の食べ物や好みなど知らないので、想像ではあるが、「うつろ庵」の庭で黒揚羽や烏揚羽を良く見かけるのは、彼女等の好物の植生が、この辺りには多いということであろうか。
「黄揚羽」や「なみあげは」が少ないのは、彼女達のお好みが少ないためだろうが、にも拘らず「うつろ庵」を態々訪ねて呉れたのは、僥倖と言うべきかもしれない。

 それにしても、この揚羽蝶のすっかり安心しきって休息する姿はどうだろう。虚庵居士が近くに居ることなど、まるっきり眼中にないようだ。虚庵居士は自然の一部の存在としか、彼女には見えないもののようだった。






             わが庵はただ無造作な庭なるに
   
             蝶の舞い来て憩ふぞうれしき   



             そばにいる庵のあるじは枯れ木なれや

             寛ぎ憩ふは揚羽蝶かも   



             うつろ庵の主と知りて舞たつや 

             名残を惜しむ風情ぞゆかしき         

                        




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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
?? (へぶらいびと)
2006-09-21 12:34:05
今日のブログは写真が無く、詩も小文字で・・・。ドラフトとありますが??
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?? (へぶらいびと)
2006-09-21 12:36:51
コメントして更新したらアゲハチョウが羽を広げていました。失礼をばいたしました!
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大急ぎで アップしました   (虚庵)
2006-09-22 00:43:47
横須賀火力での午後からの講演会に、T先生に同行して先ほど帰宅しました。出掛けるまえの短時間で、駄文を書き、写真を貼り付けて、和歌を詠み、推敲もそこそこに飛び出しました。



へぶらいびと様の「??」は至極当然、こちらこそ失礼申し上げました 



最近、特に時間に追われてますので、これからも時々

あろうかと存じます。恐縮ですが、予めご容赦をお願いします 







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