「寝ぼけまなこ」で洗面所に行ったつもりが、何時の間にか夢幻の世界へ戻った。
このところ毎朝、虚庵居士が体験する「朦朧と現実」の舞台裏をご紹介したい。
虚庵居士の書斎と寝室は共に二階だから、階段を降りるときは一歩一歩数えつつ 下りるのが習慣になっている。毎晩のことながら深夜までの深酒時も、目覚めの朦朧状態でも足元は覚束ないので、日頃から階段は数えつつ下りる習慣が身に付いた。
階段を数えつつ下りて、「寝ぼけまなこ」で洗面所に辿り着き、自分の「まなこ」を疑った。 「あれ? 夢の世界に戻ったのかしら??」 虚庵居士の目には、あの世の幻の世界がひろがっていた。
朦朧の中で夢幻の元を糺さむと、洗面所の窓ガラスを開けた。
窓格子ごしに、裏庭の大紫躑躅が目に飛び込んできた。通りに面したフラワーベルトの大紫は、つい先ほどブログにご紹介した。「裏庭の私たちを忘れていませんか!」と、彼女たちの声が聞える様だ。
窓格子ごしの写真では彼女達に
申し訳ないので、カメラのレンズを
格子の間に移したら、大紫の乙女等がバッチリ納まった。
朦朧の寝ぼけまなこを醒まさんと
窓辺に立てば夢幻のあの世か
目覚めてもなお朦朧のあの世にぞ
誘うオボロは何ならむやも
窓ガラスを開ければ目にしむ躑躅かな
乙女ら明るく 目を醒ましませ
図らずも大紫の乙女らの
声に応えて やあ! おはよう!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます