「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「うつろ庵の洗面所」

2013-05-03 13:59:50 | 和歌

 「寝ぼけまなこ」で洗面所に行ったつもりが、何時の間にか夢幻の世界へ戻った。

 

 このところ毎朝、虚庵居士が体験する「朦朧と現実」の舞台裏をご紹介したい。
虚庵居士の書斎と寝室は共に二階だから、階段を降りるときは一歩一歩数えつつ 下りるのが習慣になっている。毎晩のことながら深夜までの深酒時も、目覚めの朦朧状態でも足元は覚束ないので、日頃から階段は数えつつ下りる習慣が身に付いた。 

 階段を数えつつ下りて、「寝ぼけまなこ」で洗面所に辿り着き、自分の「まなこ」を疑った。 「あれ? 夢の世界に戻ったのかしら??」 虚庵居士の目には、あの世の幻の世界がひろがっていた。

 朦朧の中で夢幻の元を糺さむと、洗面所の窓ガラスを開けた。
窓格子ごしに、裏庭の大紫躑躅が目に飛び込んできた。通りに面したフラワーベルトの大紫は、つい先ほどブログにご紹介した。「裏庭の私たちを忘れていませんか!」と、彼女たちの声が聞える様だ。

 窓格子ごしの写真では彼女達に
申し訳ないので、カメラのレンズを
格子の間に移したら、大紫の乙女等がバッチリ納まった。 

 


           朦朧の寝ぼけまなこを醒まさんと

           窓辺に立てば夢幻のあの世か


           目覚めてもなお朦朧のあの世にぞ

           誘うオボロは何ならむやも


           窓ガラスを開ければ目にしむ躑躅かな

           乙女ら明るく 目を醒ましませ


           図らずも大紫の乙女らの

           声に応えて やあ! おはよう!







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