「うつろ庵」には「蘇芳梅」の根元に、中国産の酒甕を据えてある。
無粋な話で恐縮だが、夏に雨水が溜まってボウフラが湧いたので、思い余って逆さにした。ズボラナ虚庵氏は其の侭うちすててあったが、今朝見れば、昨夜の雨が僅かに凹んだ甕の底に溜まって、舞い散った蘇芳色の梅の花びらが浮いていた。
甕と、梅の花びらと、雨の溜まり水。
青空も加わって織り成す、えも言われぬコラボレーションのプレゼントを賜った。
梅が花に恋焦がれきて酒甕は
散りゆく花びらせめてひと日を
酒甕の深き思いは散る梅を
せめて留めむ雨水を湛えて
酔いどれの飲みつくしたる酒甕の
みやびの心根 あるじに代わるや
鮮やかな蘇芳の花びらも、どこかえ吹き飛ばされていました。
酒甕と、蘇芳の花びらとの出会いは一夜限りの儚い恋に終わったようです。
酒甕の底にまみえしきぞの夜の
儚き恋もつゆと消えにし
儚さゆえに、いとおしくて・・・
そんな一瞬を見逃さない感性を持ち続けたいものです
「マバタキ」の間に、どれほど美しいものを見るか、どれほど自分にご褒美を与えられる毎日を送れるか、そんな思いのこの頃です。のろまで、愚鈍な虚庵居士
ですから・・・
一瞬一瞬を見つめたい。瞬きもせずに。」
という、盲目の恋???のお話がありました。
夢中になれることが、どんなに素晴らしいことか
ジャム様の英検合格は、夢中の連続だからなおスバラシイ
改めてオメデトウゴザイマス