住宅街の一画に「うつろ庵」を構えて久しいが、狭い庭には似つかわしくない「檜」が、三十数年前から鎮座ましましている。
この檜は建売住宅が売り出された時から、庭木として植えられていて、ご近所の目印でもあり、「うつろ庵」の庭の東南の角でシンボルツリーとしての役目も果たしてきた。当初の下枝は、更に三/四メートルほど下まで伸びて生垣に届いていたが、余りにむさ苦しいので、下枝を払って現在の樹形にした。
高砂百合のバックには、鬱蒼と枝葉をはって打ってつけだが、樹高が電線を越えているので、台風シーズンには風圧で倒れて、ご近所に迷惑をお掛けせぬかとヒヤヒヤものだ。植木職人に依頼しても、余りの高さに尻込みして、剪定を請け負って貰えない。堪りかねて数年毎に自ら木に攀じ登り、安全帯で身を守って剪定をする仕儀と相成った。
今年も何とか攻略出来たが、この先、一体どうなるのだろうか。通りかかったプロは「脱帽です」と褒めるが、慣れぬ木登りで、体中の筋肉が悲鳴をあげている。
見上げればさしたる高さに思わねど
よじ登り来て流るる冷汗
枝つかみ身を確保して見下ろせば
見上げる妻の姿は小さき
事終えて檜を見上げる樹の下に
深く吸うかも枝葉の香りを
厳しきご叱正に デス。
罰金もの ハッ ハーッ
「高齢者」のお言葉が引っ掛りますが、
「身の程を知れ」との
オシカリが 聞こえマス。
それに付けても、無謀なことでした。
昨夜も、今日も体中の筋肉と、間接がギシギシ
今になって、もう懲り懲り
反省しきりです
ご無事で何よりでした
下から見上げるより上からの方が恐怖感が増しますよね
スキーなどで「な~んだ、低い山」
ところが上から滑ろうとすると絶壁に見え
足がすくみました
身体の痛みがすぐ出るなんて
なかなかですね
お疲れ様でした~
有難うゴザイマス
我ながら、ご無事でなによりでした
なにせ、斯くのごとき込み入った枝の中を、
ジャングルジムよろしく身をかがめ、
身をくねらせて、必死に踏ん張り、つかまって
些か過ぎました
上から見る怖さは、体験者でないと・・・
身震いしますね
それにつけても、
お~どりん様もなかなかヤリマスネ