「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「夏椿」

2015-07-09 16:53:29 | 和歌

 「白い花の暑中お見舞い」が届いた。
何枚かの白い花の写真を添えた、爽やかな暑中見舞いのメールであった。


                        撮影とご提供 片岡勝子様

 日頃は放射線と医学のご専門領域で、メールを通じて論文やご意見を拝見して来たが、そんな固いイメージとはまた別のメッセージに心が癒された。

 何故かは知らねども、夏には白い花が多い様だ。
添えられた白花の一つが懐かしい「ナツツバキ・夏椿」であった。「うつろ庵」の庭にも曾てこの花が咲いていたが、残念ながら枯れてしまった。 出入りの植木屋からは「娑羅の木・しゃらのき」との名前を教えられていたが、夏椿の別名だ。

 「白い花の暑中お見舞い」で久方ぶりに娑羅に出会い、旧友と手を取り合って久闊を癒やした気分であった。先生のお許しを頂いて、「白い花」の幾つかをこのブログでご紹介させて頂くことにした。
  

           「白い花の暑中お見舞い」に 添えられし

           夏の白花 爽やかなるかも


           論考や学術論文とは別の

           暑中見舞いにこころ痺れぬ 


           懐かしき「ナツツバキ」かな白花の 

           「娑羅」を偲びて久闊癒しぬ


           何ゆえに娑羅はいのちを急くならむ

           夏の夕暮れ落花を惜しみぬ







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