「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「木槿二輪」

2015-08-25 14:00:21 | 和歌

 残暑とはいえ猛暑の日々が続いた八月であったが、雨に濡れた底紅の木槿には
涼しさを頂いた。



 「侘」を求めた茶人の宗旦が愛しんだと伝えられることから、「宗旦木槿」と呼ばれているが、この木槿の花には何か「限りないもの」が感じられる。それが「侘」につながるものなのだろうか・・・。

 木槿の花は変化に富んでいるので、園芸種としても人気が高い。数多くの品種があるようだが、下の薄紅の花の名前をご存知の方は教えて頂きたい。花びらの変化に富んだ表情が何とも魅力的だ。「雉鳩・キジバト」木槿かとも見えるが・・・。


                        撮影とご提供 片岡勝子様


           白妙の花びら湛える雨つゆに

           一息つきぬ 暑さを忘れて


           侘もとめ侘びを説きにし宗旦は

           なに語りしや 底紅むくげと


           雨つゆを湛えし宗旦木槿かな

           こころに覚えぬ限りなきもの


           雨に濡れ日射しをうけて輝くは

           うす紅の木槿花かな


           花びらの変化に富んだ表情の

           木槿の花の心を受けまし







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