「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「ヒイラギの実珠」

2014-12-23 19:02:54 | 和歌

  クリスマスに備えるかの様に、ヒイラギ(柊)の実が赤く色付いた。



 夏頃には緑の実が沢山生り、実が赤く色づくのは何時頃だろうかと心待ちにしていたが、寒気の到来と共に見事に色付いて応えた。

 クリスマスに飾るヒイラギは、このように赤い実が沢山なる柊黐(ひいらぎもち)が多いようだ。

 柊黐の葉は、尖ったギザギザは少ないが、普通の柊は棘の様なギザギザがもっと多く鋭いので、触ると「ひいらぐ」(疼く・ひりひり痛む)ことから、ヒイラギギ(疼木)と呼ばれ、これがヒイラギ(柊)になったとの図鑑解説だ。

 先のとがったヒイラギの葉は、十字架で処刑されたキリストの冠に使われた。イバラが皮膚を刺してキリストの血が滴り、それが赤い実となった、とも言い伝えられている。


           ヒイラギの緑の実珠は何時ならむ

           紅に色付くその日を待ちにし


           霜月を過ぎて寒さの厳しさの

           いや増すこの頃 実は紅に


           ヒイラギの心を偲べばクリスマス

           紅の実を きよしこの夜に


           ヒイラギの冠に滴る赤き血が

           この世に伝えぬ 紅の実珠(魂)を 







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