「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「タピアン」

2006-09-14 20:34:19 | 和歌
  
 「タピアン」がプランターに植えられて、白とごく淡い石竹色の花を付けていた。





「バーベナ」かなと近寄ってみたら、花の姿はよく似ているが葉が細く繊細だ。幸いにも目立たぬように花の名札が添えられていて、「タピアン」と知れた。ご自身のためでもあろうが、道行く人々への心配りがうれしい限りだ。些細なことではあるが、家人のお人柄が偲ばれる。

 昨日は狛江にある大きな科学技術の研究所を、前の所長さんのお計らいで見学させて頂いた。リタイヤしたシニアの面々の見学会にも拘らず、懇切丁寧なご案内を頂いた。見学を終えた後の質疑応答の時間にも、幹部の皆さんが顔を揃えられて、参加したシニアも、嘗ての専門分野と関連する領域の研究には、鋭い質問と意見が相次ぎ、濃密な交流をさせて頂いた。

学生とシニアとの対話を通して、世代を超えたバトンタッチを心掛けて来たが、今日の見学会では現役の皆様の気配りと、得がたい刺激を頂戴した爽やかな一日であった。



             門先の石竹色の花に添ふる
   
             もののあはれを知る名札かな   



             勤めをば退く人々いとわずに
   
             篤きこころのもてなしうれしき



             世の中に醜きことの多けれど
   
             究めて清しき 科学技術ぞ    






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