6月23日 沖縄慰霊の日、沖縄県立与勝高校3年 知念捷(ちねん まさる)君は、
自作の詩 「みるく世がやゆら」を朗読した。← 中日新聞掲載の全文をリンク
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祖父の姉は、沖縄戦で22歳の夫を失った。捷君を孫の様に可愛がってくれた彼女の戦後70年。認知症を患い、戦争と夫の記憶が薄れゆく姿に接し、「戦争の惨めさを少しでも心にとどめ、彼女の気持に寄り添いたい」と詩に綴ったと云う。
沖縄の慰霊を報じるその中に
怪訝な言葉 「みるく世がやゆら」??
婆さまの思ひに寄り添う若者の
こころに触れぬ 涕ながらに
沖縄の戦に若き夫(つま)亡くし
乳飲み子しかと抱きし思ひは
九十を超える老婆は腰曲り
夫(つま)呼ぶ唄も 途切れ 途切れに
頬のしわ伝う涙に哀しみの
深きを思えば嗚咽をこらえぬ
薄れゆく記憶の彼方に恋ふるらむ
面影おぼろな夫を追いつつ
繰り返しくり返し問う君の声
みるく世がやゆら 心に刻みぬ
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