「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「学生とシニアの対話」

2006-11-18 22:11:39 | 和歌

 名も知らぬ小さな蔓木の一株を山採りして、「うつろ庵」の小鉢に植えてあるが、毎年この時節になると数枚の葉が見事に紅葉して、目を愉しませて呉れる。 

 山の深い林の中では、日光が不足するのであろうか、斯くも見事な紅葉は見たことがないが、「環境条件」が整えば、素晴らしい変身を見せてくれる。

 「学生とシニアの対話 in 東大」に出席した。
東京地区の原子力関連学科を有する四大学、東工大・武蔵工大・東海大及び東大から二十余名の学生が参集し、シニアと膝を突き合わせて、活発で密度の濃い対話が交わされた。ここ十年ほどは、JCO臨界事故や美浜三号機での配管破断事故、その他の不祥事などが続き、原子力は社会の厳しい批判に晒された。その様な社会環境は謂わば、原子力を学ぶ学生を寒風吹き荒ぶ日陰に追いやって来たに等しい。肩身の狭い思いに堪えつつ、ひたすら勉学に勤しんでいる学生諸君を励まし、併せて原子力OBの熱き想いを伝えようとの企画である。

 諸外国のエネルギー戦略は、化石エネルギーから再生可能エネルギーと原子力エネルギーの活用へ大きく転換しつつある。「グローバルな環境変化とシニアからのメッセージ」が、原子力を学ぶ学生諸君にとって「陽光」の効果となることを、願って止まない。






             山採りの蔓木のひと株ゆく秋の
 
             茜の夕陽を我が身にとどむや



             木漏れ日も微かな深山の故郷を 

             蔓木は恋ふるや紅葉しつつも



             爺達の言の葉いかに受けにしや
 
             陽ざしならずも木漏れ日なれかし  






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