虚庵夫人が「食用菊」を調理して夕食に供され、夢中で平らげた。
深夜になって、キッチンに残りのパックがあるのを知り、急きょカメラに収めた。これまでにも何回か触れたが、虚庵居士の郷里では、亡き長兄が丹精して菊を育て、切花として家族全員で手伝った経験がある。取り残した菊花を摘んで、母は大笊一杯の花びらを熱湯で浸し、砂糖とお酢だけで絶妙の味付けをして、甕に漬け込んだ。正月料理の大好きな一品であった。
母は虚庵居士が結婚する前に他界したが、私の舌を通して虚庵夫人は母の「菊料理」の味を再現してくれている。
調理する前の生の菊花は、芳しい香りを放っていた。 堪らずに、花びらをグラスに入れ、酒を注いで「菊酒」を愉しんだ。 「拙著「千年の友」の中で、韋応物の詩に和して詠んだ歌が、懐かしく思い出された。
霜露悴百年 時菊独妍華
物性有如此 寒暑其奈何
掇英泛濁醪 日入会田家
尽酔茅簷下 一生豈在多
霜降れば 草みな悴れ
菊のみは 華を誇れる
時を得て かくはあれども
如何にせむ 寒暑の移ろい
日が入れば 田家に集いて
英を掇み 濁酒に浮かべ
酌み交わす 草葺の下
この生の 長くはなきに
多くをもとめず
菊酒と心知りたる友しあれば
過ぎ行く日々も豊かなるかな
晩秋の豊かな食卓!
いつも大忙しの毎日を送っているワタクシには
まるで夢のようなうらやましいお料理です。
薫り高い菊酒、きっと気持ちよく酔われたことでしょう。
わたしはお大根の煮物とか、
一夜漬けとか(葉も漬けます)で季節?を楽しんでいます。(いなかものマルダシですネ)
ゆずも出回り始めましたネ^0^
このところ超多忙にて、ご無沙汰して済みません。
菊酒、なかなかのお酒です!
お試し下さい。
お大根の煮物、一夜漬け、お葉漬け!!
ミンナ虚庵居士の大好物デス
ミンナ虚庵居士の大好物デス
わあ、同じですネ!^0^
ワタクシの職場のある三浦半島では今、お大根やブロッコリーがひろーい畑ですくすく育ってます。
この間海岸近くを歩いてましたら、
砂浜に、大根が盛大に干されてました。
青い海と大根。。。なにかユーモラスで親しみを感じる風景でしたヨ。