「うつろ庵」の庭先に、今頃になって唐辛子の花が咲いた。
苗を植えたのでもなく、種を撒いた覚えもないので、虚庵夫人共々「あらあら」てな感じで、青葉が育つに任せていたが、ついに白い花を咲かせて、目を愉しませてくれている。間もなく師走を迎えるこの時節だから、唐辛子がなるのは所詮無理であろうが、折角咲いた花は大事に見守ってやりたい。
今朝はお寝坊したが、余りの爽やかさに誘われて、遅い朝食と昼飯を兼ねて、テラスで食事をした。「貴方も物好きね」との虚庵夫人の呟きを無視して、手作りの朽ちかけたテーブルに、コーヒーやお皿をせっせと運んで、先に腰を下ろした。何故ここに唐辛子が芽生え、花を咲かせたかが食事中の話題であった。
結論は、虚庵居士の晩酌となった。親しくお付き合い願っているT氏が開発し、虚庵居士の特別バージョン「マホロバの芋焼酎お湯割り」を晩酌にして久しいが、「鷹の爪」即ち唐辛子二・三本に熱湯を注ぎ、然る後に芋焼酎で割るのが虚庵流である。この「鷹の爪」の種子が何時の間にか庭先に落ちて、芽生えたものであろう。
かの辛き鷹の爪をば如何にして
凝らすや無垢の白き花はも
来年は狭き庵の庭先に
種まき育てむ鷹の爪をば
紅に輝き尖る鷹の爪の
攻撃うけまし血潮を滾らせ
真っ赤なとうがらしに真っ白な花。。。
なんだか不思議です。
奥様はとても奥ゆかしいすてきなかたですね。
虚庵様の幸せな笑顔が見えてきそうです。。。。
お孫さんとの再会も楽しみですね!!
ほんとに不思議です。
これほど「無垢の白き花」が、あの途轍もなく辛く、
真っ赤な唐辛子に変身するとは!!
サバンナ様の賛辞を虚庵夫人へ読ませたら、
一体どの様な反応があるか楽しみです。
虚庵夫人に代わって、
Cameron君の始めての来訪です
こんな気分です。
何かアイデア は ??