「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「印度はまゆう」

2015-07-01 00:58:55 | 和歌

 「うつろ庵」の生垣の外に、「印度はまゆう」が見事に咲いた。



 孫のCameron君が娘と共に、明日の午後には何年振りかで日本にやって来る。
ニューヨークからのフライトは、地球を半周する13時間余の長旅だ。「印度はまゆう」も首を長くして、Cameron君の来訪を待っていたが、この清純な花に長旅の疲れも癒されることだろう。

 毎日を夢中で過ごして来た虚庵夫妻だが、気が付いたら結ばれてからあっという間の50年であった。孫たちの夏休みを利用し、息子や婿殿のビジネス日程を調整して家族が集まり、ささやかな宴を共にして呉れることになった。

 「印度はまゆう」には声を掛けていなかったが、Cameron君の来訪を察知して見事な花を咲かせて呉れた。外つ国に嫁いだ娘も「印度はまゆう」も、時宜を得た対応の大切さを、共に弁えているようだ。


           先ほどの娘のメールは車中から

           夫君に送られ空港間近と


           今ごろはCameron君の飛行機も

           離陸の頃かな地球の裏側


           暮れなずむ梅雨の合い間に待ち詫びて

           首のばすかな印度はまゆう


           Cameronの明日の来訪 君知るや

           見事な花を咲かせて待つとは


           幾とせを経にしけるかも結ばれて

           孫子集うは何より嬉しき


           金婚と十三参りの孫祓い
           巫女舞ふ神前思ひかねつも







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