「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「アロエの苑」

2015-02-21 13:24:21 | 和歌

 市街地の一画で、入り組んだ細い路地を辿ったら、建造物が撤去された後の空き地にアロエが蔓延り、見事に花を咲かせていた。花が極めて乏しい冬のこの時節に、「アロエの苑」とでもいった感じで、目を愉しませて貰った。

 

  例年だと温暖な横須賀だが、今年の冬は殊のほか厳しい寒気が襲った。
「うつろ庵」のご近所では、「金のなる木」の肉厚の葉や、アロエの花の凍傷が目立つが、ここのアロエの花だけが、凍傷にも見舞われずに健全なのは何故だろうか。

 周りの建物に囲まれた空き地では、寒風が吹き抜けない環境だからであろうか。
ここの空き地の日溜りの温室効果が、アロエを護っているのに違いあるまい。

 


           入り組んだ路地裏辿り巡るかな

           木枯し避ける冬の散歩は


           路地奥の空き地は周りを建物に

           囲まれ其処は「アロエの苑」かな


           背伸びするアロエの花茎それぞれに

           花の冠 競う苑かな


           街中のアロエの花は凍傷に

           打ち拉がれるに此処だけ何故に


           数多なる花咲き花散り更になお

           莟のかずかずアロエの花はも