「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「キャメロンのおえかき」

2007-01-07 23:28:37 | 和歌

 年末には、太平洋を越えて娘と孫のキャメロン君が来訪し、正月早々にはパパのジェフリーが合流したので、「うつろ庵」は一挙に賑やかになった。

 孫の璃華チャン一家も年末には合流したが、ビジネスマンの息子は、業績賞のご褒美で海外旅行券を獲得したので、正月は別行動となった。日頃からジジ・ババだけの生活に慣れている虚庵夫妻には、キャメロン王子様だけでもテンテコ舞の正月だ。





 此れまでも娘は、キャメロンのペインティング作品を沢山送って呉れたので、「うつろ庵」は既に「キャメロン画廊」になっているが、彼は来訪早々、白い紙を見つけては手当たり次第に描き始めた。ババが取り寄せた専門家用のオイルベースの色鉛筆セットがエラクお気に入りで、此れまでの指と絵筆のペインティングとは全く違う作風を編み出した。娘に教えられて自分の名前と、少々の平仮名とアルファベットが書ける様になった四歳の彼は、赤鉛筆で「ババ」を描き胸に「ば」を書き込み、黒で「ジジ」を描いて胸に「じ」を入れ、「きゃめろん」のサインを入れた。





 ジジと並んで坐り、筆立てから赤のボールペンを取り出して描いた「じじ」は、「表情も豊かで逞しいタッチは傑作だ」と褒めるのは、「ジジ馬鹿」そのものかも知れない。






             ジジと並びお絵かきするとキャメロンの

             寄り添い坐るはいとしき稚児かも



             たくまずも生きいき描けるじじばばに
 
             違える気配を観るは欲目か