(↑ メルマガ「川端裕人の秘密基地からハッシン12号より)
昨日、メルマガを出す数時間前に、ニュースが飛び込んできた。
アメリカのシーワールドが、シャチの繁殖をやめるという。今いる飼育下個体群が、シーワールドで最後の世代になるそうだ。
理由は、「時代の変化」。
徐々に撤退方向かなという印象は持っていたけど、いきなりスパッとやめるという発表。
ここまで潔い(?)かとびっくりした。
そして、うろたえている。
メルマガにもあわてて入れ込んで、月に2回の媒体として、めずらしく「速報」をしたけれど、それにしても、この話題、どう受け取ればいいんだろう。
飼育自体がいけないことだという眼差しが北米では年々強くなっている。
シーワールドは、シャチの人気を高め、それによって、シャチへの眼差しが変わり、結果、シャチの飼育をやめていく方向になったというふうに捉えているみたい。そして、今後、自然保護団体、アニマルライツ系も含めた動物関連団体と連携しつつ、ますます自然保護色・動物愛護色を強くしていくようだ。
いずれは、イルカの繁殖も停止することにも含みをもたせている。
本当に、どう受け止めればいいのだろう。
日本の鯨類飼育からみたら、雲の上のような技術と施設を持ち、飼育下繁殖でなんとかできるようになっているシーワールドが撤退することで、これから繁殖に乗り出そうとしている日本の飼育関係者は、なにかハシゴを外されたような気分になるかもしれない。
あそこまでやっても、そうなるか、よ。とか。
変な無力感が蔓延したり。
また、北米で「決着」をみた、鯨類飼育反対の勢力が日本に目を注ぐ、ということもありうるかもしれない。そうなると、「面倒くさい」。捕鯨・イルカ漁とリンクして非難され、和歌山に来た活動家が、名古屋や鴨川にも抗議しに行くなんてこともおきるかもしれない。
そういえば、アメリカのシーワールドは、鴨川シーワールド名前についてハッピーだろうか。
ほかの大型動物の飼育への影響はどうだろうか。
色々気になることがあるのだけれど、なにを気にすればいいのか、イマイチ分からない。
なんか思いついたら追記します。