川端裕人のブログ

旧・リヴァイアさん日々のわざ

今さらながら、リア・ディゾンのプロ魂に感心する

2007-04-11 20:21:39 | ソングライン、ぼくらの音楽のこと
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こいつをぐるぐる聞いていて、本当に感心。
プロ魂というか、プロとしてのプロデュースワークというか。
彼女の立ち位置で、あえてJ-POPを歌う意味やら意義やらがとてもクリアで、それによってJ-POPのワールドミュージックとしての立ち位置がはっきりしてくるおまけ付き。
とりあえず、コトバについてのみ述べると……、彼女は、日本語の音韻のエッセンスに、日本人以上に忠実であろうとすることで、J-POPらしさを、ひょっとしてカリカチュア(?)ってくらいのレベルで実現してしまう。

ひとつ分かりやすいのは、母音。
今時、ここまではっきりアイウエオの母音を発音するシンガーは少ない。
桑田ケイスケやら佐野元春から始まった、英語ぽい歌い方というのは、母音を抑圧して、子音のつらなりが耳に入ってくるようにすることで、それっぽさを演出していると思うのだけれど、リア・ディゾンは見事に、ひとつひとつの母音を、アイウエオ、としっかり発音する。

カップリングの曲で、英語で歌うところではしっかりと英語のリズムで歌っておいて、日本語パートの中に英語がまじっても、しっかり「ラブストーリーィーイー」などと、日本語のカタカナ語としてうたう。

これって、宇多田ヒカルで感じたことと似てるんだな。
Automaticで、「こんぴゅーたあー、すくりいんのなかー」と歌う時、それは英語じゃなくて日本語だったのだ。

だからといってどうだ、というわけじゃないのだが、ネイティヴぽい英語遣いがウリだった宇多田がやったことを、もっと徹底してしちゃっているわけですね。

サウンド面でも、同様の発見があるんじゃないかと思わされる。

もう一枚、もうすぐでるのですね。
って、まだ一ヵ月以上先らしいが。
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