川端裕人のブログ

旧・リヴァイアさん日々のわざ

宇宙飛行士と絶対敬語の思い出

2005-04-20 13:19:00 | トンデモな人やコト
またも、バイト語(?)シリーズ。
以前、テレビ局につとめていた時のこと。

毛利衛さん、向井千秋さん、土井隆雄さんら、初代宇宙飛行士の取材をすることがよくあったのです。
科学技術庁担当だったし、また、個人的にも好きだったし。

そこで、当時の宇宙開発事業団の広報の言葉づかいに強烈な違和感……。

なぜなら、彼らは、自分たちの組織上の「身内」である宇宙飛行士について語る時、会見などでも平気で敬語を使うのです。

たとえば、「毛利が参ります」というべきところを、「毛利さんがいらっしゃいます」とかね。

現代日本語では、相対敬語が正しく、身内のものには敬語は使わないのです。
なんて、何度言いそうになったことか。

たぶん、あの頃のプレスには同じ違和感を持っていた人が多いのではないかなあ。

ただの思い出です。
ああいう半官半民で、言葉遣いに厳しそうなところで、そうだったことが、新鮮であり、げんなり、でもありました。


センセイ、あなたまで! 「から」言葉はていねい語らしい

2005-04-20 05:02:08 | トンデモな人やコト
バイト語シリーズ。
小学校の保護者会にて。

司会の教師が「それでは、副校長のほうから……」「学年主任のほうから……」と「から」言葉を繰り返す。
40代、ベテラン。

20代2年目の教師が、年間カリキュラムを説明する。
「さきほど、○○先生の方から……」「わたしのほうからは……」などと、一分間に3回くらいのペースで「から」と口にする。
そんなに、から、が好きなのか。

これは体育館で低学年の保護者を集めての保護者会。
ちょっとオフィシャルな感じが強い。
実は司会者も、若手教師も、自分の教室では「から」言葉を使わないのを知っている。

どうやら、「から」は丁寧語として使われているらしい。
しかし、小学校の先生が使うってことは、つまり、この言葉、子供に伝わるってコトっすよね。
はあっ。