久野康成公認会計士事務所/株式会社東京コンサルティングファーム(TCF)の 【国際化支援ブログ】

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徳を積むこと

2011年01月06日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)

1月4日、新年のあいさつで、「義務」についての話をしました。

善良なる市民としての義務、TCGのメンバーとしての義務とは何かを話しました。

 

我々の先輩たちは、権利に目覚め、全共闘運動等を展開した世代です。

その世代が今、高齢化社会を担っています。

 

自由(liberty)とは何か、自立(autonomy)とは何かを議論しました。

自律とは、負荷(義務)を負った自由であり、なんでも自分勝手にしてよいものではありません。

 

法を犯さなければ、何をやってもよい自由が我々にはあるのか?

他人に迷惑をかけなければ、何をやっても自由なのか?

 

義務の話は、当社の社員には、どうやら肯定的には受け止められなかったようです。

(当然といえば当然でしょうが・・・)

 

義務=責務は、【志】に通じる概念です。

 

理性に従い、責務を果たすこと。

自分のためだけではなく、自律的に他人のために生きること。

 

義務を果たすことは、徳を積むプロセスです。

 

義務を果たせと言えば、ネガティブに感じる人も、「徳を積もう」といえば、少しはポジティブに感じられるでしょうか。


返済する必要がない1千万円が借りれられるとすると・・・ 

2011年01月06日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)

あなたは今、非常にお金に困っていて、返済する必要のない1千万円が借りえるとするとどうしますか?

この1千万円は、あなた以外の誰か知らない人に強制的に課せられ、その人が払うことになります。

もしかすると、その人は、返済できずに破産するかもしれません。

 

自由主義、功利主義の観点からすれば、自分が返済する必要がないものを借りることは、まったく問題がないでしょう。

自分以外の誰かに返済義務が転嫁されたされたとしても、問題ないのでしょう。

アリストテレスが奴隷制度を容認したのも、奴隷が日常生活の中で必要だったからです。

 

お金に困り、必要な資金を借りいれ、その返済は、次世代に押し付ける。

まさに、現在の米国や日本が行っていることです。

 

ここにかけていることは、道徳的な価値観です。

自分が借金を負いながら、返済義務を他人に転嫁することが許されるべきでしょうか。

許さないためには、政府は、必ず、プライマリーバランスを均衡させる政策をする必要があります。

 

人口減の中で、国民がデフレを不況と錯覚し、政府に財政投資をさせ続けることが、国を破綻に導くのです。

 

人間は、過ちを犯す動物です。しかし、政府の過ちは致命的なものとなります。

このリスクヘッジをするためには、プライマリーバランスの均衡しかありません。

 

これを行うためには、非常に多くの予算を削減(現在の半分以下)と消費税のアップが必要になりますが、国が破たんするよりもましでしょう。

民主党は、愚衆政治の典型です。

自分の利益より、子供たちの利益を考える必要があります

 

 


タイのサムイ島にいます

2011年01月06日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)

子供に合わせて少し遅い冬休みとなりました。

海は、きれいですが、少し台風の影響で荒れています。

雨季なので、雨も少々、というか・・・昨日は、雷もなっていました。

 

景色は非常にきれいです。

正月の一日、二日は、NHKのハーバード大学の政治哲学の授業を見ていました。

全部で12時間でしたが、非常に考えされられました。

「これからの正義の話をしよう」(マイケル・サンデル)の本も買って、飛行機の中で読んできました。

非常にインスパイアーされました。

 

私は、「自律」は、負荷のある自由であり、善良なる市民としても義務とは何かを考えされられました。

自由主義経済だけでは、調整は図れない局面に来ています。

 

なぜか・・・(つづく)