まろの公園ライフ

公園から世の中を見る

島根料理で新年会

2012年01月31日 | 日記

朝6時起床。
最近は息子に付き合って早朝に走ることが多い。

早起きは「三文の徳」とは言うが、とにかく寒いし眠い。
まあ、一日がたっぷり使えて仕事的にはいいのだが・・・

太陽に向かって走る少年。
うーん、元気だなあ・・・

夜はプレビューと打ち合せのため都内へ。
通勤ラッシュの波に逆行して歩くのはちょっといい気分だ。

神田の駅前で「ちんどんや」に遭遇。
ちょっと哀調をおびたクラリネットの音色に鉦と太鼓が加わって
夜の盛り場に独特の懐かしいサウンドが響き渡る。
その昔、NHKで「ちんどんどん」というラジオドラマを書いたのを思い出した。

せっかくポーズまでつくって下さったのだが・・・
カメラがぶれて上手く撮れなかった!(残念)



打ち合せ終了後、プロデューサー氏とディレクター氏で新年会。
神田淡路町の島根料理の店「主水」。
わが故郷だけに、もちろん大のお気に入りの店だ。
とにかく刺身(寒ブリ、白イカ、炙りサバ)が新鮮トロトロで美味かった!
毎日、島根県から直送していると言うから頷ける。



この店の名物が「もち豚とレタスのしゃぶしゃぶ」だ。
やわらかくモチモチした豚の芳醇な旨味も最高だが
その旨味が染み込んだ出汁にサッとくぐらせて食べるレタスがまた絶品。
シャキシャキとした食感がクセになりそう、ホンマ、なんぼでも食べれる!

神田の夜は更けゆく・・・
NHK大河ドラマ「平清盛」の話題で大いに盛り上がる。
源氏か平氏か・・・みんなそれぞれ思い入れと一家言があって面白い。
新しいカメラを欲しがっている私のために
いろいろアドバイスもしてもらった。
島根の銘酒「李白」とイモ焼酎「たたら」でいつしか酩酊。

まだ時間は早いし「もう一軒行こうか・・」とも思ったが
さすがに自重して家路につく。


ベランダに蜜柑

2012年01月30日 | 日記

今日も公園は凍てついていた。

さすがに昼間は氷点下ということはないが
北風が強く、体感温度はかなり低い。



風に飛ばされて「無印良品」が木にひっかかっていた。
どこかのベランダから飛ばされて来た洗濯物もひっかかっていた。

ベランダと言えば我が家のベランダは実に殺風景なことになっている。
公園と同様、この季節は完全に「冬枯れ」状態だ。
南側と東側に二面のベランダがあるのだが
南側はもっぱら洗濯物を干したりエアコンの室外機を置いたり
その気になればバットの素振りもできるぐらい広い。



私の仕事部屋がある東側はその半分ぐらいのスペースだ。
今でこそ殺風景で身も蓋もないが、かつてはかなりの緑が生い茂っていた。
四季折々に鉢植えの花や果樹が並び、プランターでいろんな野菜や植物を育てていた。
子供が学校の栽培学習で持ち帰った「朝顔」や「ナスビ」も加わった。
そうそう、一匹100円の「姫めだか」も大鉢の中で元気に泳いでいたっけ。

その風景が一変したのは・・・あの「大震災」だった。
多くの鉢植えが倒れ、ひっくり返り、めだかも中の水ごと外に飛び出して死んだ。
我が家は14階の高層なので揺れもかなり激しく
仕事部屋も壁際の本はすべて崩れ落ち、床やベッドの上に散乱した。

あれ以来、何かが変わってしまったような気がする。
ウサギ小屋のベランダでせっせと緑を育てるような気力が失せてしまった。
無論、ひっくり返った鉢植えもプランターもすぐに元に戻したのだけれど
世話をする人間が「熱度」を失ったことを敏感に察知した植物は
一つ、また一つと枯れて、放置された。

こんなことを言えば被災地の人に叱られそうだが
人工の庭で「命を育む」などという行為自体が馬鹿馬鹿しくなったのかも知れない。
部屋に散乱した本の多くも、いまだに段ボールの中だ。
寒風吹きすさぶベランダを見ながら「そろそろ何とかしなければ・・」と思った。

枯れ果てた鉢植えに「蜜柑」を置いてみた。
私が愛読するブログの女性がベランダの鉢植えに蜜柑を置いたら
「メジロが毎日のようにやって来るようになりました」というのをマネてみたのだ。



実は以前にも一度やったことがあるのだけれど
標高が高い(?)せいか、来るのはハトやカラスばかりで野鳥は姿を見せなかった。
今年はどうだろうか・・・
ベランダのささやかな「復興」などと言うと
またまた被災地の人に叱られそうだが、ちょっと期待しているのである。


頑張る人たち

2012年01月29日 | 日記

こう寒い日が続くと「走るのやめようかな」と挫けそうになる。
でも、正月に大幅にリバウンドした体重がなかなか元に戻らない。
思い直し「やっぱり頑張ろう!」といつもの公園へ。

東京には再び「乾燥注意報」が発令中。
空気が乾燥していると走っていてもすぐに息苦しくなる。
「ああシンド!やっぱりやめようか」とまたしても挫けそうになるが
寒空に元気よく手を広げている「スズカケ」の木に励まされてノロノロ走る。

公園には頑張っている人がいっぱいいる。
皇居ほどではないが、週末はわざわざ車や電車にのって
この公園に走りに来る人もいるらしい。
画面左側の望遠鏡を覗く男性はバードウォッチングの人たち。
この人たちも毎日のようにやってくる。本当に好きだなあと感心する。

昔から頑張ることを「格好悪い」とずっと思って来た。
勉強でもスポーツでも陰でそれなりに努力はしているのだが
人にその姿を見せたり見られたりすることにもの凄く抵抗があった。
俺は全然努力なんかしてないよ、遊んでばかりいるんだぞというポーズで
いい成績をとって周りが驚くのを見ると快感があった。
いかにも努力している風の人を見ると激しい嫌悪感を感じ
「ああ、人間、努力するようなっちゃお終いだな・・・」などと嘯いていた。
まことにイヤな奴だったと思う。

時は過ぎ星はめぐり・・・
そんな生意気な「ツッパリ」もずいぶん影をひそめたように思う。
努力が必要なことはイヤというほど知ったし
努力や頑張りだけではどうしようもないことがあることも痛感した。
例えば「才能」についてもそうだ。
世の中には私より才能がある人はそれこそ「ごまんと」といるし
圧倒的な才能を前に打ちのめされ絶望的になることも少なくない。
でも、私にだけしかない「才能」は必ずある筈だし
それだけを見つめて大事にしていこう・・・と思えるようになった。

ジョギング終了後は東屋で一服。
愛飲の「ヘルシア緑茶」にこんなステッカーが貼ってあった。
ようし、今年も頑張るぞ・・・と素直に決意する。

今年こそやめるぞ!・・・と思うが、ちょっと自信がない。

帰り道、「バイオリニスト」に出逢った。
公園ではあらゆる「演奏家」たちが練習しているがバイオリンは初めてだ。
弾いているのはドヴォルザークの「ユーモレスク」だ。
素人の私が聴いても決して「お上手」とは言えなかったが
一心不乱に同じパートを練習しておられる。
発表会でもあるのだろうか・・・
その「努力」と「頑張り」に大いに敬意を払いつつ家路についた。

栄養をつけて午後から仕事を頑張ろうと、久しぶりに吉野家の「牛丼」を購入。
うーん、妙に薄味で美味しくなかった。
もうちょっと味付けに努力して頑張って欲しいものだ。


熊谷守一を想う

2012年01月28日 | 日記

ずっと寒い日が続いている。
この季節、小さな美術館をふらりと訪ねてみるのも一興ではないだろうか。
冬場はたいてい空いているし、何より暖房が効いてあったかい。

豊島区立「熊谷守一」美術館。
西武池袋線・椎名町駅から続く住宅街の真ん中。
戦後「熊谷様式」と呼ばれる独特の画風で画檀の高い評価を得た
洋画家・熊谷守一の旧アトリエを改装した小さな美術館だ。



玄関には熊谷の代表作でもある「ありんこの行列」のオブジェ。
これを見ただけでワクワクしてしまう。
絵は人なり・・・という言葉が誰よりも似合う画家だ。

館内には「熊谷ワールド」が横溢している。
心が疲れた時など、熊谷の絵を見ると実にのびやかな気分になる。
「そうだよな、もっと単純に考えれば人生は楽しくなるんだよなあ・・」などと思う。

熊谷守一は「画檀の仙人」と呼ばれた変わり者だった。
明治維新の10年ほど後、岐阜県の片田舎に生まれ、後に東京美術学校を卒業。
画家にはなったが全く絵は売れず、極貧の時代が長く続いたと言う。
いや、売れなかったと言うより「売れる気がなかった」と言うべきか。
いい絵を描いて褒められようとか、有名になろうとかは一切考えなかったらしい。
後年、文化勲章の受章が決まった時も
「自分はお国のために何もしていないから」と断った話は有名だ。
もともと勲章というものが一番嫌いだった。

彼の描く生命力あふれる油彩画は黒田清輝も絶賛した。
蝋燭に浮かぶこのほの暗い「自画像」など、私も稀に見る傑作だと思うのだが・・・

しかし、熊谷は気に入った絵しか描かず、画商の求めに応じて描くこともなかった。
ただひたすら、自分の世界だけを追い求めた「孤高の画家」だった。
そんな熊谷の画風がガラリと変わったのは50歳をはるかに過ぎた頃だ。

それまでの「写実」を捨て、線と面だけで構成するシンプルな「表現主義」へ。
勢い、画風は独特のユーモアを湛えた微笑ましいタッチになる。

どちらかと言えば暗い、濃密な油絵を描き続けて来た画家が
どのようにしてこの「明るさ」と「軽やかさ」を獲得できたのか・・・
どのような心の変転を経てこの「枯淡」の境地に至ったのか・・・

画家は97歳の長寿を生きた人だが、晩年の30年間はほとんど外出せず
わずか15坪の自宅の庭だけをモチーフに絵を描き続けたと言う。
花や木々、鳥、昆虫、小動物などなど
晩年に描かれた作品のほとんどの題材が熊谷邸にあったものだと言う。
彼にとって自宅の庭はまさに「小宇宙」だったのだろう。

熊谷はそんな自分の画風について「下手も絵のうち」と表現している。

   「下手と言えばね、上手は先が見えてしまいますわ。
    行き先もちゃんとわかっていますわね。
    下手はどうなるかわからない、スケールが大きいですわ。
    上手な人よりスケールが大きいです」

私も物書きの端くれだから創作に行き詰ることは多々ある。
自分の才能のなさに打ちのめされ、絶望的になることもしばしばだ。
従って「下手くそ加減」では人後に落ちないのだが
それも「ひょっとしたら上手い人よりもスケールが大きいかも知れない」と考えたら
途端に気が楽になって、ちょっと希望もわいてくる。
そんな気持ちにさせてくれるのが熊谷守一という画家なのである。

皆さんもこの冬、ちょっと心が疲れたら熊谷さんに会いに出かけてみたら・・・


撮ったどーッ!

2012年01月27日 | 日記

午前6時半、いつものスカイツリーの夜明け。

東京は今日も氷点下。
空気が澄み切っているから視界良好だ。

公園内の雪はあらかた消えたが
表土が凍結して歩くとバリバリと心地いい音がする。

凍った土を除けるとスゴーイ霜柱。
大自然の「芸術」に思わず見とれてしまう。

午前6時50分。
サッカー女子の早朝練習。
やはり「なでしこジャパン」の影響だろうか
最近は本当にサッカーに興じる女の子たちの姿が増えた。

午後1時30分。
一仕事終えた後、資料を探しに自転車で石神井図書館へ。
途中の公園にある「給水塔」はお気に入りの写真スポットなのだ。
最近は昔ながらの「給水塔がある風景」もめっきり減って来たような気がする。
この日は冬晴れの空に飛行機雲がいくつも横切っていた。

帰り道、石神井公園へ。
池面に映る冬木立に大いに「絵心」をくすぐられる。
最近は寒いからすっかりスケッチもご無沙汰だよなあ・・・

池にはカモたちに混じって「アヒル」がいた。
野性のアヒルは珍しいから、どこかの家から逃げ出して来たのだろうか?

これは「キンクロハジロ」というカモ。
ちょっと珍しい種類でわが公園では見かけたことがない。

写真を撮っていると「ハクセキレイ」がトコトコと近づいて来た。
人懐っこい鳥だがこんなに近くに来ることは珍しい。
こりゃいいことあるかも知れないなあ・・・などと思っていると。

ついに「カワセミ」の激写に成功!
見かけることはあっても、こんなに近くの枝に止まったのは初めてだ。
わがポンコツ「コンデジ」では快挙と言わねばならない。
思わず「撮ったどーッ!」と叫びたくなった。

でも、もっといいカメラだったら、もっと迫力のあるカワセミが撮れた筈だ。
やっぱり新しいカメラを購入しなければ・・・と決意を新たにした。

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