まろの公園ライフ

公園から世の中を見る

ああ、暑苦しい!

2014年05月31日 | 日記

まだ5月だというのに「真夏日」でした。
外を歩いているだけでドッと汗が噴き出してバテました。
いっそ海水浴にでも出かけますか。(笑)

世の中も暑苦しい話題ばかりですねえ。
「維新の会」の分党騒ぎがさかんに報じられています。
まったくアホらしいと言うか、もともとの結婚自体が間違っていたのに
ここまで持ったこと自体が仮面夫婦の証でしょうか。
親子ほど年の離れた男二人がベタベタと
最後まで相思相愛をアピールして、ただただキモイだけです。

これで政界再編が加速すると期待するムキもありますが
今や「一強総弱」の政界では笑止です。
エゴ剥き出しの「烏合集散」ドラマなど国民はもう辟易していますすし
そもそも「連立与党」ならともかく、「連立野党」とはブラックジョークですね。(笑)

安倍内閣の支持率が10ポイント近く下がりました。
当然と思いつつも、実際はもっと低いのではないかと思いますね。
集団的自衛権をめぐる安倍首相の発言を聞いていると
「じゃあ、戦争になってもいいんですか!」的な恫喝を感じます。
実に子供じみた稚拙な論理です。
集団的自衛権で「戦争になる」危険の方がはるかに多いのに・・・

「民(たみ)信(しん)無くば立たず」と言ったのは孔子です。
彼は政治を行う上で大切なものとして軍事・食生活・信頼の三つを挙げ
中でも最も重要なのが信頼だと説いています。

まさに「民信無くば立たず」
集団的自衛権に国民の「信」は全くないのは明白なのに
どこまで独りよがりの暴走を続けるのか・・・
本当に危険ですね。

東京ミッドタウンの夏景色。

連立与党の一翼、公明党はどうするつもりなのでしょうか。
私は「宗教政党」は大嫌いで全く認めていませんが
でも、公明党が「国民政党」となるべく努力していることはある程度評価します。
そういう意味でも今回は正念場ですね。
あれほど高らかに「平和政党」を標榜して来た手前
「集団自衛権」は絶対に相容れない政策課題のはずですが
果たして政権与党の「うま味」を捨て、連立離脱の決断ができるかどうか
多分、無理だと思うのですが・・・(笑)

北朝鮮の「拉致問題が」再び動き出しました。
個人的にはこれも安倍内閣の人気取りパフォーマンスではと
多少、マユツバ的に思っているのですが
おそらくこれが最後のチャンスだけに大いに期待もしたいものです。
それだけに、調査が始まった時点で
「段階的に制裁解除」をとは、いったいどういうことなのか!
あれほど煮え湯を飲まされて来たのに
この期に及んで、またまたそんな弱腰でどうするのか!
外交は駆け引きとは言え
これは外交問題ではなく人道問題であることを
肝に銘じて欲しいものである。



噴水の水しぶきが気持ちいいです!
こんな爽やかな話題がどこかにないものかと思いますねえ。
と、朝から思い切りボヤきつつ
本日も暑苦しい仕事に立ち向います!(笑)

 


石巻を歩く②

2014年05月30日 | 日記

石巻市門脇地区を歩く。
海に近く津波の被害が最も大きかった場所である。

見渡す限りの更地が広がり
その彼方に復興工事の大型車両が列をなす。
被災地の現状を象徴するような光景ではないだろうか。

シロツメクサが一面に生い茂る。
かつては住宅や商店が密集する地区だったが見る影もない。

震災後の火災で全焼し廃墟となった門脇小学校。
でも、どこからか子供たちの元気な声が風に乗って聞こえて来た。

門脇地区には墓地が多い。
ようやく暮石の修復も進み、この日は法要が行われていた。

広大な更地の真ん中に
「がんばろう!石巻」の看板が建つ。
現在は、津波の犠牲者を弔う「献花台」になっている。

この看板が建てられたのは震災の一カ月後。
あたりは瓦礫の山で遺体の捜索・収容作業が続いていた。
3年の歳月は流れたものの、まだ500人以上の行方不明者が残る。

この「献火」のタネ火は震災直後
周囲の瓦礫の木片などを集めて灯されたものだと言う。

2011.3.11は単なる数字の羅列だが
その数字を見ているだけで、さまざまな記憶や想念が頭をめぐり
粛然とした思いになって来る。

時折、観光バスがやって来る。
被災地は今や「観光地」でもあるらしい。
眉をひそめるムキもあろうが、別に構わないのではないか。
被災地に金を落とすのは大切な支援である。
ただ、せめてバスから降りろ!地面に立って被災地を体感しろよ!(怒)

海からの風が強い。

もう五月も終わりだ。
いろいろ思うことも書きたいこともあったけれど
被災地に立ったら言葉の無力を感じる。
ここで見た「事実」の重さだけを忘れずに東京に帰ろうと思う。

突然、海から霧が忍び寄って来た。
被災地の殺伐とした風景が見る見る乳白色のベールをまとう。

音のない静寂の世界だった。
でも、耳を澄ますと、東北有数の港町だった頃の活気と喧噪が
どこか遠くから聴こえて来そうだった。

石巻から仙台を経て東京へ。
まだまだ寸断されている区間も多く
「被災地は遠いなあ・・・」というのが実感だった。

 


石巻を歩く①

2014年05月29日 | 日記

仙台取材の後、石巻まで足を伸ばした。
東日本大震災からすでに3年。
この目で被災地を見たいと思いつつ、すっかり遅きに失してしまった。
だから何も語る資格はなく、写真だけを撮ろうと思った。

石巻市内を一望する日和山は桜の名所である。
あの日、多くの人々が津波を逃れてこの高台へと避難して来た。
そして、愛する町が巨大な津波にのまれていく光景を声もなく眺めたのである。

あれから3年余が過ぎ
真夏を思わせる陽射しの中、石巻は見るからに穏やかだった。
町の中央を流れるのは旧北上川。
丸い建物は宮城県出身の漫画家・石森章太郎記念館。

中洲内の建物も川の両岸の住宅も全て津波にさらわれて何もない。
石巻は死者3000人、行方不明者500人と
あの東日本震災で最も津波被害の大きかった町なのである。

巨大津波は海から静かにゆっくりと
しかし、徐々に加速度を加えながら北上川を遡上して来た。
そして、沿岸の集落を容赦なく流し去り、多くの命を呑みこんだのである。

海岸に向かって果てしなく続く更地が
巨大津波の威力と3年の歳月をあらためて想起させる。
この大地に二度と人が住むことはない。
木立ちの間に見えるのは墓地。

あの日もこの防災サイレンは
けたたましく避難を呼びかけた筈なのに・・・

訪れる人もない山頂の茶店。
風に揺れる仮面ライターのお面が妙に物悲しかった。(笑)

下に降りて北上川の岸を歩く。
あの日は雪の舞う凍てつくような日だったのに
じっとしていても汗ばむような陽気だ。
ムッとするような潮の匂いが全身にまとわりついて来る。

多くの流木や漁船がひっかかっていたのがこの橋だろうか。
また汗がドッと噴き出して来る。



津波の高さは石巻市内で6、・9メートル。
足元まで迫る水から必死に逃れ、誰もがこの鉄階段を登ったに違いない。
そう思うと息苦しいような思いになって来る。

とりあえず瓦礫撤去は終わった。
そこで時間は永遠に止まっているような印象だった。
砂塵を上げて走り去る大型ダンプカーと静まり返るシャッター商店街。
あるのは公共工事という名の「復興」ばかりで
町は「もう「死にかけている」と言ったら怒られるだろうか・・・

明日はもっと海べりへ行ってみようと思う。

 

 


ホヤに脱帽

2014年05月28日 | 日記

ロケに同行して久しぶりに東北・仙台へ。
私など別に行っても行かなくてもよかったようなものですが
ディレクターの好意に甘えて・・・



東京~仙台は新幹線で1時間半ちょとです。
ホント、近いですねえ。
今まで何度も往復していますが、あらためて思いました。
車窓には田植えを終えたばかりの水田が果てしなく広がって
東北が日本有数の穀倉地帯、つまり「米どころ」て゜あることを知ります。

ロケは滞りなく終了し、夜は例によってスタッフと夜の街へ・・・・

仙台市市国分町は東北最大の歓楽街です。
震災以後、復興関連のヒトとカネがドッと流れ込んで
活況を呈しています。

私のFB友だちであるFさんは、広島県江田島市の公務員ですが
今年4月から自治体の「復興支援職員」として被災地・気仙沼市に派遣されています。
自ら手を上げて志願されたそうで、なかなか出来ることではありません。
そのFさんがわざわざ出て来られて、久しぶりに痛飲しました。
同じFB仲間のTディレクター氏も同席です。

今年の1月にオープンしたばかりの小料理店。
仙台と言えば「牛タン」ですが、この日はお刺身で攻めてみました。
今が旬の「カツオ」がトロトロで美味しかったです。



「いぶりがっこ」のクリームチーズという創作料理です。
ご存じの通り「いぶりがっこ」とは漬物を燻製にした郷土料理ですが
それがクリームチーズの中に練り込んであります。
いぶりがっこの塩味とチーズの濃厚な甘みが渾然となって美味でした。
何とも言えぬ食感が魅力でお酒が何杯も行けそう・・・
そして、いよいよ本日の主役登場!

何だかわかりますか?
ホヤです、そう、これが噂のホヤなんです!
宮城県を中心に東北の人たちが好んで食べる食材です。
ナマコによく似た軟体動物と言ったらいいのか・・・
来し方60年、名前は聞いたことありますが、一度も食べたことはありません。

どんな味なのか・・・勇気を出して食べてみました。
くー!  オエー! ウグウグ・・・
独特のキョーレツな磯臭さで、思わず鼻が曲がりそうでした。(笑)
発狂しそうで涙も出て来ました。

何とかお酒で洗い流そうとしますが
腐敗臭のような後味が残って、せっかくのお酒が台無しです。(笑)
いやあ、クセがあるとは聞いていましたが
これほどとは知りませんでした。
ホヤは「海のパイナップル」とも呼ばれるそうですね。
何かの間違いではないでしょうか・・・(泣)



怖いもの見たさでもう一度・・・
この醜悪で奇怪な食べ物をこよなく愛する人がいると言いますから
人間の「味覚」とはいかに不可解なものでしょう。
私、大抵なものは食べますし、基本的に好き嫌いはありませんが
ホヤには参りました、手も足も出ません。

ハイ、脱帽です!(笑)

さて、明日は被災地・石巻を訪ねます。

 


財布を落とした!

2014年05月27日 | 日記

風が強くて
おまけに蒸し暑くて不快な日でした。
気分の方も数日来、むしゃくしゃと不機嫌な毎日・・・

こんな時はろくなことがありませんねえ。
夕方、打ち合わせに出ようとして財布がないことに気づきました。
普段ならすぐ出て来るのに、この日に限って、どこを探しても見つかりません。
さあ、冗談でなく、大変です!(泣)
財布には現金はもちろん、カード類から健康保険証まで入っているのです。
昼間、スーパーに買い物に行ったので
その時、落としたのかと思って問い合わせても、届け出はないとのこと。
このご時勢に落とした財布が無傷で戻って来るとも思えず
これは一刻も早く「カード使用停止」の措置をとらなければ思いつつ・・・

無駄と知りつつ近くの交番を覗いて見ると・・・
「ああ、まろさんね、本署の方に財布が届いているそうですよ」
「え・・ええ!本当ですか!」
もちろん「まろ」さんではなく、私の本名ですが
この時の驚愕と感動をどう表現したらいいのか言葉が見つかりません。
但し、もう5時を過ぎて経理は保管金庫を閉めたので
明日の朝、8時以降にあらためて来てほしいとのこと。
行きます、行きます、行きますとも!(笑)

で、今朝、開店を待って、こけつまろびつ本署へ。
実は、財布は届けられたけど本当に中身は無事なのか
現金は抜き取られていないだろうかと「疑心暗鬼」もあったのですが・・・



使い古してボロボロのわが財布は無傷でした。
現金41301円も、カード類も健康保険証もまったく手つかずでした。
やれうれしや、ありがたや!
普通、こういう場合は拾い主の方にいくばくかのお礼をするのが通例ですが
その方は謝礼も辞退され、匿名で立ち去られたとか。
なんと慈悲深い奇特な方なのか、思わず手を合わせてしまいました。(笑)

このブログの場を借りて心よりお礼を言いたいと思います。
本当にありがとうございました!

夜来の雨が上がって
警察署の敷地内の紫陽花が美しく濡れていました。
世の中捨てたものじゃないなあ・・・
などと言ってしまうと、いかも不遜ですが、本当にそう思いました。
悪意ばかりが目立つ世の中に見えても
やはり無償の「善意の人」はちゃんといるんだなあと
ホント、心洗われる体験でした。

今から東北・仙台へ