まろの公園ライフ

公園から世の中を見る

楽天家

2016年01月31日 | 日記

冬の公園で目を楽しませてくれたサザンカが散って
いつの間にかツバキが咲き始めました。
人知れず静かにひっそりと咲き始めています。



♪ ツバキ咲く 春なのにィ あなたは帰らない~

オジサンはついつい演歌を口ずさんでしまいます。
そう言えば・・・
原稿に向かいながら、お掃除でモップをかけながら
いつも鼻歌を歌っています。
時には深刻ぶってわが身の不運を嘆いたりする私ではありますが
意外に「楽天家」なのかも知れません。(笑)



楽天家と言うとノーテンキな人間のようですが
人生の胸突き八丁にあっても平気で笑っていられるような人間が
本当の意味の楽天家ではないのでしょうか。
どんな時にもくじけない強靭な精神力と徹底したプラス志向。
それさえあれば大抵の苦労は乗り越えていける筈です。
ま、私の場合は単なるノーテンキですが・・・(笑)



東京・広尾にある山種美術館の至宝「名樹散椿」です。
速水御舟の名作中の名作です。
速水御舟という人は交通事故で左足切断という災禍に見舞われるなど
いわば「不幸人間」の代表選手のような画家ですが
どんな貧乏の中でも決して絵への情熱を失わぬ本物の楽天家でした。
そういう人だからこそ神様は
こんな途方もない「天賦の才」を授けたのでしょうねえ。



有名な「侘助」という品種です。
ツバキには何千種類という品種があるそうですが
それぞに個性もたたずまいも違って実に味わい深い花ですねえ。

 ♪ 花は越後の 花は越後の 雪椿ィ~

次々と歌が出て来て止まりません。(笑)
くちびるに歌を心に太陽を!
私も大いに鼻歌を歌って精神力を鍛えたいと思います。


ああ、新年会

2016年01月30日 | 日記

昨日は銀座で新年会でした。
いつものメンバーに私のブログの読者二人も参加して
中華料理で大いに盛り上がりました。

みんな酒席の「Y談」が三度の飯より好きという
気の置けない恥知らずな仲間です。(笑)
ただ、この日はご新規さん二人が参加ということもあって
さすがに距離を測りかねているというのか・・・
周囲のお客さんも赤面するようY談の過激度はやや控えめでした。(笑)



いつも美人のT嬢は髪型がちょっとヘンでした。
前髪を切り過ぎたそうですが
まあ、美人だから許すことにしましょう。

妖艶な雰囲気を漂わすY嬢は
その妖艶さにますます磨きがかかって周囲を圧倒していました。
でも、カメラ目線がちょっと怖いです。(笑)

左側のちょっと髪の薄いオジサンFさんは
瀬戸内海に浮かぶ広島県E島市の観光課長さんです。
ラジオ小僧を自認するFさんは私のラジオドラマの大ファンでもあり
そんな縁でお付き合いが始まりました。



ピースサインのT嬢は子育て真っ最中。
先日は子供を託児所に預けてコンサートに行って来たそうです。
誰のコンサートか聞いたのですが、忘れました。
可愛いですねえ、私、こういうタイプの女性、実は大好きなんです。(笑)

その手前で箸を握っているのが
ご存じ番組のプロデューサーであるT氏です。
今回、突然のインフルエンザに倒れ新年会の開催も危ぶまれましたが
気力と根性で出席にこぎつけました。



Fさんは以前からT嬢の大ファンで
ついに念願かなって同席の運びとなりましたが
この日はスロットル全開で興奮しまくりハラハラしました。

さて、Fさんの手前にいる女性がA子さんという謎の女性で
私のブログによくコメントを入れてくれる数少ない女性読者なのですが
今回、初めてその素性(失礼)明らかになって一同あ然。
サプライズなどという生易しいものではなく
まさに「衝撃の告白」でモノには動じない私も激しく狼狽してしまいました。
そのせいかすっかり悪酔いして・・・記憶が飛びました。(笑)



前後不覚になりながら
何とか自宅まではたどり着きましたが愛用のスマホが紛失。
どうしようかと焦りまくりましたが・・・
最近のスマホは自分で自分の位置を発信する機能があるそうで
電話会社に頼むとたちどころに発見。
乗り過ごした駅にお土産の袋と一緒に放置してあったようで
本日、無事に回収してまいりました。

え、何です、どんなサプライズかですか?
それは後日のお楽しみということで、そろそろ時間のようですので・・

 


元気が出る絵

2016年01月29日 | 日記

メタセコイアもすっかり葉を落として寒々とした風景です。
またまた雪が降るなんて物騒な天気予報ですが
もう勘弁して欲しいものですねえ・・・



でも吹きすさぶ寒風に震えながらも
すっくと屹立しているメタセコイアを見ると勇気が出ます。
俺も負けちゃなんねえな・・・なんて
丸まった背中を突然ピーンと伸ばしてみたりします。
そう言えば「絵」にも勇気や元気が出たりする作品がありますねえ。



クールベの代表作「波」です。
国立近代美術館に行くと決まってこの絵の前で立ち止まります。
フランスはノルマンディー海岸の冬の海です。
さすが写実派の代表選手だけあって
逆巻く波の表現は迫力一杯で額縁から飛び出して来そうです。
これを見るといつも武者震いすると言うか
押し寄せる波に敢然と立ち向かって行きたくなります。
ちょっとおかしいのでしょうか。(笑)



草間彌生の「冥界への道標」です。
草間さんと言えばご存じ「赤い水玉」の女王ですが
これは男根とペニスをイメージしたおどろおどろしいコラージュです。
うーん、ハッキリ言って凄い迫力です。
体の奥底から沸きあがるようなエネルギーを感じてしまいます。
今や本当の意味で世界に通用する日本のアーティストは
草間彌生だけではないでしょうかねえ。



冬空に向かって真っすぐに聳え立つメタセコイア。
お前なんかに負けちゃいられねえ・・・
雪が降るなら降れ、矢でも鉄砲でもテポドンでも持って来い!

そんな気分になって来ました。(笑)




さらば『カマキン』

2016年01月28日 | 日記

鎌倉の神奈川県立近代美術館が
この1月31日をもって閉館するそうです。
うーん、美術ファンにとっては何とも淋しい限りですねえ。



鎌倉にある近代美術館は
通称「カマキン」の愛称で65年の歴史を誇って来ました。
鶴岡八幡宮の境内に建つクラシックな建物。
私も古都・鎌倉散策の折は決まって美術館まで足を伸ばしたものです。
ムンク、ルノワール、佐伯祐三・・・
いろいろ観ましたがもう忘れてしまいました。(笑)



最後に行ったのは生誕100年記念の「松田正平展」で
あれからもう三年が経ってしまいました。
展覧会のタイトルの通り「陽だまり」のようなやさしくて
ホッコリとした絵を描く人でした。



大胆なデフォルメとやわらかな色彩。
具象なのか抽象なのかちょっと分からない不思議な画風ですが
飄々としたタッチの中に力強い存在感があります。
こんな人間臭い「犬」は見たことありません。



松田さんは不遇の時期が長く
以前は濃密でどちらかと言えば暗いタッチの絵を描いていましたが
晩年になってこんな明るくのびやかな境地を獲得しました。
人間、いろいろ迷いまどう中で
何かが突然「吹っ切れる」時ってあるんですねえ。



うーん、いいですねえ。
オヒョウという名前の魚だそうですが
思わず「オヒョー!」と叫びたくなりますねえ・・・
なんて駄洒落は言いません。(笑)
この松田正平展が私には最後の「カマキン」になってしまいました。



この可愛らしいオブジェも見納めでしょうか。
1月31日までは最後の展覧会「鎌倉からはじまった」が開催中ですが
スケジュール的に残念ながら行くことが出来ません。

さらば「カマキン」、またいつの日か・・・

 


図書館にこもる

2016年01月27日 | 日記

公園にはまだ雪が残っています。
普段からボランティアの奥さん方が丹精している花壇も
雪をかぶって寒そうです。



この季節はさすがに花もありません。
公園散歩の愉しみも半減と言ったところでしょうか。
夏にはヒマワリが勢いよく咲き、秋にはコスコスが風に揺れていたのになあ
などとブツブツ言いながら過ぎ去った季節を思います。



雪に埋もれて「葉ボタン」だけが元気です。
花なのか野菜なのかよくわからない謎の植物ですが
寒さには滅法強いやつです。

   行き暮れて 葉ボタンの前で 立ち尽くす  (杉作)

うーん、この年になると行き暮れてばかりいます。(笑)



図書館にこもって終日、資料調べでした。
売れっ子作家ならホテルにこもって執筆と言ったところでしょうが
そうでない薄給のテレビ作家は図書館が精一杯です。
でも、公園で唯一「暖を取れる」場所なのでなかなか快適でした。
いい資料が見つからずガックリ・・



見るべき花もなく・・
聳え立つケヤキの梢には一枚の葉もなく・・・
公園はすべてが冬枯れの風景です。
図書館ではなくどこか山深い温泉旅館にでもこもって
優雅に雪見酒でもしたいですねえ・・・(笑)