まろの公園ライフ

公園から世の中を見る

おーい雲よ

2011年05月31日 | 日記
台風一過
東京の空に久しぶりに笑顔が戻って来た。
いざ、散歩&ウォーキングに出発!



公園歩きを始めてから、空を見上げることが多くなった。
気ぜわしくビルの谷間を走り回っていると
晴れやかに空を見上げるなどということはめったにない。
書き上げた原稿に容赦のないダメ出しをされ
悔しく、情けなく、途方に暮れて
「俺はもうアカンかも・・」と、思わず天を仰ぐことはあるけれど・・



のんびり空を流れる雲を見ていると
子供の頃に覚えた山村暮鳥の詩を決まって思い出す。

おーい雲よ
悠々と
馬鹿に呑気そうじゃないか
何処までいくんだ
ずっと磐城平の方まで行くんか

なんとも牧歌的でのびやかな詩ではないか。
子供心に「磐城平ってどんなところなんだろう」と
広大無辺な地平線をイメージしながら
胸をときめかせた思い出がある。

雲はまさに変幻自在、融通無碍。
その千変万化の動きを見ていると、飽きることがない。
以前、小学生の息子に「ねえ、雲って乗れるの?」
と真顔で聞かれて答えに窮し
「うーん、お父さんも乗りたいねえ」とお茶を濁したことがある。



公園の桜の木が真っ赤な実をつけている。
サクランボだ。
正式には「さくらんぼう」と言うらしいが
果実用に栽培された「佐藤錦」などとは違って
大豆ほどの大きさで、味もイマイチのようだ。
仕方ない、観賞するだけにしておいてやろう。


温帯低気圧

2011年05月30日 | 日記
今日も朝から雨・・
昨日のダービーは超重馬場にもかかわらず
オルフェーブルの圧勝!強い!菊花賞も決まりだ!
僕の狙ったデットーリのデボネアは
直線では見る見る馬群に消え、なんと12着に惨敗。
うう、今日は涙雨だ!



期待した台風は四国沖で温帯低気圧になったらしい。
熱帯ではなく温帯低気圧。
図体ばかりデカくて、妙にひ弱な現代っ子みたいだ。
ちょっと肩すかしだが、でも、被災地の人には何よりだ。
そんな訳で今日も散歩&ジョギングは中止。
それでも、雨の日は嫌いではない。
青葉若葉がそれこそ「水」を得たように
みずみずしく輝くし、見慣れた樹木も別の顔を見せる。



普段はツルンとしたケヤキの木肌が
雨に濡れ、てらてらと黒光りし、別人のような生命力を漂わせる。
でも、見ようによっては、ちょっと不気味。
そして、花々も・・・



まだ青々とした紫陽花だが
この恵みの雨を得て、美しく色づくのも、もう間もなくだ。
台風は温帯低気圧となって雲散霧消したが
私も時には「低気圧」のような嵐を吹かせてみたいものだ。
台風とまではいかないが、訳知り顔でおとなしくばかり生きていないで
時には荒れ狂い、人を罵倒し、声高に自分を主張して
まわりをハラハラさせるような「低気圧」を巻き起こしてみたいと思う、


今日はダービーだ!

2011年05月29日 | 日記


台風接近中!
今日も朝から降りしきる雨、雨、雨。
深紅のバラもすっかり濡れねずみ。
それはともかく、今日は年に一度の競馬の祭典「日本ダービー」だ。
普段なら子供の遠足みたいに、朝も明けやらぬうちから起き出し
仲間といそいそと東京競馬場へ繰り出すのだが
仕事も残っているし、雨もザーザーだし、仕方なく諦める。
せめて馬券ぐらい・・と、急いで雨の中を「後楽園WINS」へ。



競馬人口の減少が言われて久しいが
確かにダービーの日だと言うのに、思いのほか人が少ない。
不況なのか、世の中がドンドン「健康」になっているのか?
競馬に限らず、ギャンブル場はどこも売り上げ減で青息吐息らしい。
「賭博には、人生では決して味わえない敗北の味がある」
と言ったのは詩人の寺山秀司だが、今はちょっと時代が違う。
倒産、リストラ、自己破産など、人生には敗北の味が満ち満ちている。
今さらギャンブルで敗北を味わなくても、いいのかも知れない。
さて、今年のダービーは・・・
競馬では「敗北感」を味わいつくしている身だからして
何とか「今年こそ」と思うのだけれど、まったくひらめかない。
仕方なく、世界の名手デットーリに敬意を表して、6枠の「デボネア」から。
もっともっと雨が降って、泥んこ馬場になれば、ひょっとして・・・



馬券を買って表に出ると、東京ドーム前には
黄色い声がこだまし、コスプレ風の女の子たちでいっぱい。
何事かと見ると、復興支援と銘打った「ジャニーズ事務所」の野球大会。
おお、結構、結構!復興のためなら何でもやってくれ!
場違いなオジサンはそそくさと地下鉄へ。



その車内で見た週刊誌の吊り広告。
「度し難き人災」とは、ずいぶんな書かれ方だが
まあ、その通りだから仕方がない。
菅直人という男の頭の中は、一体全体、どうなっているのか?
彼は「最小不幸社会」の実現を唱えてトンと恥じないが
自らが総理であることで、いま、日本が「最大不幸社会」に突入しつつあることに
全く思い至っていない。



帰り道、池袋で久しぶりに「神座(かむくら)」のラーメンを食べた。
関西系ラーメンの雄で、東京に進出してもう10年以上か。
そのネーミングは実にプリミティブに「おいしいラーメン」。
独特の細麺の食感に、白菜を大量にぶちこんだラーメンはヘルシーそのもの。
どこか西洋風の、さっぱりこってりしたスープのコクは
二度、三度食べるうちに、すっかりクセになる。
皆さんも、ぜひ一度、ご賞味を!

さて、今年のダービーはいかに?



晴耕雨読の図書館

2011年05月28日 | 日記



朝からしのつく雨。
梅雨入り宣言も出て、どうやら沖縄の方から台風がお越しになるらしい。
子どもの頃からそうだったが、天気が大きく変化する時は
妙にワクワクして興奮する。
「台風接近」などとニュースが言うと
むやみに部屋の中を走り回って、よく親に叱られたものだ。
従って今日は、ジョギング&散歩はお休み。
午前中はせっせと仕事に精を出し、午後から公園内の図書館へ。



普段の週末は、それこそ「老若男女・お子様たち」で
大いにごったがえすが、雨のせいか、今日はめずらしく空いている。
ここ数年、めったに新刊書を買わなくなり
大抵のことは近隣の図書館で間に合わせるようになった。
もちろん都内の大書店にも時折出かけるが、大混雑の店内でもみくしゃにされ
天井の本棚にまでビッシリと並ぶ、おびただしい「自己主張」たちに囲まれていると
どうしたらいいのか、何が買いたいのか、わからなくなって茫然とする。
従って、ゆっくり本を選ぶなら、やっぱり図書館。
うれしいことに、私が住むN区には図書館が12ヶ所もあり
すべてオンライン化されているので、ネットで検索し
近くの図書館に求める書籍がない場合も、2、3日あれば所蔵の図書館から
取り寄せられるので、至極、便利だ。



仕事の資料本のついでに「開高健」を3冊借りる。
20年ほど前はずいぶん夢中になって読んだものだが
最近、また妙にクセになって、いわば「再びのマイブーム」だ。
腰のすわった骨太な文体、正確無比な例示、ユーモラスで辛辣な比喩。
どれをとっても一級品で、同じ関西出身のオジサンということもあって
「生きているうちにお友だちになりたかった!」などと思う。
重い本を抱えながら、雨の中をフーフー言いながら家路に。
電子ブックもいいけど、この本の「重さ」がいいんだなあ・・・



帰り道、公園の池の前を通ったら「アオサギ」さんが
ちょっと手持ち無沙汰風に、雨にぬれていた。



大人だって輝きたい!

2011年05月27日 | 日記
「子どもは5月に育つ・・」
と言った教育評論家がいるけれど、本当だろうか。
植物の場合は確かにそうだ。
長い冬を耐え、3月、4月に芽吹いた新芽や若葉は
降り注ぐ5月の陽光と適度な慈雨を受けてグングン成長する。
受験戦争を勝ち抜いてぶじ合格した大学生たちは
お決まりの「5月病」にかかって意気消沈、自己喪失
時に虚無に陥ったりするが、植物は違う。
全身から生気をみなぎらせ、それはまぶしいほどの輝きだ。



生まれたばかりの赤ん坊の無垢なる笑顔。
まさに無限で手放しの「生命力」。
でも、あの澄み切った瞳の輝きも大人になるにつれて・・
などと定番の愚痴は、この際、言うまい。
ことほど左様に、日々、公園歩きをしていると
植物の生命力に目を奪われることが再三だ。
時にはこんな思わぬ発見も・・・



テントウムシまで「いのち」の合奏をしている。
「頑張って大きくなれよ」と、思わず声をかけたくなる。
で、思うのだが・・・
最近、子どもたちが輝いていると実感することが
めっきり少なくなったような気がしませんか?
うつむき加減で塾通いをする小さな背中とか
公園の隅でひたすらゲーム機に向かっている子ども同士の沈黙とか
そんな姿ばかりを見ているせいだろうか。
妙に大人びているばかりで、どうにも輝いていない。



で、私はどうかと言えば・・
「成長」どころかすでに「終息期」に片足を突っ込んでいる身だからして
今さら「若さ」など望むべくはない。
でも、もうちょっと輝くことぐらい出来るのではないか。
公園の若葉や新芽から一瞬の「命」をかすめ取って
もうひと踏ん張りすることだって
その気になれば出来るのではなかろうかと
真剣に思ったりする。