まろの公園ライフ

公園から世の中を見る

お不動さんに現世利益を祈願

2016年04月30日 | 日記

自転車通勤の道すがら
毎朝、手を合わせる仏様があります。
石神井川の遊歩道沿いにあるお不動さんです。



かなり古いもののようですが
キレイに手入れがされ季節の花なども供されて
地元の人たちが大事に祀っているのが一目でわかります。

不動明王は真言密教では大日如来の化身と言われています。
大変怖ろしい顔をしていらっしゃいます。
まさに憤怒の表情とでも言ったらいいでしょうか
煩悩から抜け出せない人間たちを片っ端から縛り上げて吊るし
力ずくでも救い出すと言う強引な仏様です。
私のような煩悩だらけ人間は真っ先に血祭りにあげられそうです。

そんな怖ろしい仏様なのに
近所の人々は毎日、花を供え、お水を替え
丁寧にお掃除などもしながら手厚く祀って来たのでしょう。
こうした「民間信仰」は全国各地にあって
日本人の信心深さとともにさまざまな歴史や伝承を伝えて来ました。
ただ、そうした古き良き伝統も
最近は後継者不足で途絶える寸前だとも聞きました。



由緒書きもありますねえ。
ここ石神井川沿いの道はかつての「大山詣で」の参道で
大勢の老若男女で賑わった道だそうです。
熊野詣やお伊勢参りとともに
江戸時代は「現世利益」を求めた庶民信仰のピークで
エネルギーにあふれた時代でした。



供養塔には文政四年の文字が・・・
はるか江戸の昔に思いを馳せながら合掌。
現世利益を求めてこれからアルバイトにはせ参じます!
お不動様よろしく!(笑)


くまもんに愛をこめて

2016年04月29日 | 日記

初夏の陽だまりに
小手毬の花が揺れる風景はいいものです。
いかにも平和を思わせます。

小さな手毬に似ているから小手毬。
触れるとハラハラと散り落ちそうなたたずまいなのに
意外に強くて渋太い花なんです。

  こでまりの こぼれんとして こぼれざる

永原春星という人の句ですが
小手毬という花の特徴をとらえたいい句ですねえ。

弓なりに枝垂れる風情も素敵です。
よく似た雪柳の花はもうすっかり散ってしまいましたが
まだまだ息長く目を愉しませてくれそうです。
息が長いと言えば・・・
熊本地震もこれから息の長い支援が必要ですねえ。



私も「くまもん手帳」で応援しています。(笑)
すでに体に感じる震度1以上の地震が千回を超えたそうで
夜も眠れない避難所暮らしも限界に近づいています。
GWに入って大勢のボランティアが熊本入りすると思われますが
瓦礫の処理や震災ゴミの片づけだけでも大変で
それこそ猫の手も借りたい状況に違いありません。
私も得意のお掃除で貢献したいと思いますが
役に立たないでしょうねえ・・(笑)



熊本出身のタレントや芸能人も続々と被災地に入って
炊き出しや物資の支援に汗しています。
登山家の野口健さんが大量のテントをグランドに張っていました。
足を伸ばして寝られるだけにアレはいいですねえ。
こうした動きを「売名行為」などと言って
ネットでは批判も多いようですが、冗談じゃないと言いたいですね。
売名行為、大いに結構じゃないですか。
売名行為だろうが何だろうが
出来る人が出来ることをドンドンやったらいいんですよ。
そういう連中に限って批判するばかりで
自分では何一つやろうとしない傍観者なのですから。

今日からゴールデンウィーク。
残念ながら「くまもん手帳」のスケジュール欄には
遊びの予定はなく、仕事です。(笑)



手のひら自慢

2016年04月28日 | 日記

ガラにもなく
花びらを掌にのせてみました。
それにしてもデカイ手だなあと呆れてしまいます。

私の手は仏様のようだとよく言われます。
時には「宗教を始めたらどうだ」と真顔で言う人もいます。
慈愛にあふれている手でしょうか。
お布施がドンドン集まって大儲けかも知れません。(笑)

手相もなかなかいいようです。
生命線も運命線も感情線も太くてハッキリしていて
昔、「倉敷の母」という占い師の婆さんに
あんたは90歳まで長生きする!と絶賛されたことがあります。
私も長生きはしたいのですが・・・

ところでこの花びら、何かわかりますか?



ハナミズキの花びらです。
ここ数日、パラパラと散り始めています。
大好きな花だけにちょっと寂しいような気がしますね。

花の命は短くて苦しきことのみ多かりき・・・

林芙美子が自らの半生を振り返った言葉です。
でも、苦しいことが多いいからといって「不幸」とは限りません。
苦労のないのっぺりとした人生より
よほど変化に富んで面白いと私は思いますねえ。
負け惜しみですが・・・(笑)



今日は朝から生憎の雨ですが
昨日は何とか天気も持って自転車日和でした。
走っていると道端には野の花がたくましく繁茂していました。
やたらにハルジオンが多かったですねえ。



ポピーも風に揺れていました。
ポピーは英語名で日本語では「芥子」だそうですが
別名「虞美人草」とも言うそうです。
今年は夏目漱石の没後100年ですが「虞美人草」は大好きな小説です。
これも手のひらに乗せたら似合いそうでしたが
手が届きませんでした。(笑)

 


詩情と恋情と旅情

2016年04月27日 | 日記

新緑がさわやかな季節です。
色とりどりに咲き競う花を見るのも楽しいですが
この季節の滴るような緑は格別です。



大きく枝を伸ばした
クスノキの木陰でいつものように小休止。
懸案のナレーション原稿を何とかかんとか書き上げ
ついでに短いラジオドラマもやっつけてホッとひと息です。
昼ビール飲みたいです!(笑)

高さ12、3メートルはある区の名木です。
この木製ベンチは私の定位置とも言っていい休憩場所で
条件反射のように腰を下ろしてしまいます。
クスノキには言霊でもあるのか
とってもいいストーリーを思いついたりします。



昨日、壇一雄のエッセイをパラパラめくっていると
こんな一節が目に止まりました。

  「人間は詩情と恋情と旅情に生きる」

うーん、なかなか「深イイ」言葉ですねえ。
壇一雄は体を張って「詩と恋愛と旅」に生きた奔放な作家でした。
最近は作家のスケールもすっかり小さくなっただけに
彼を「最後の無頼派」と呼ぶ人も多いようです。



私も壇一雄に憧れた時期がありました。
高校時代は詩人を夢見てランボーを気取ったりしましたが
親友の詩の才能に打ちのめされて早々に挫折。
恋愛も根が惚れやすい性格なので数だけはこなしましたが
ほとんどがフラれてジ・エンド。
最近はヒマもカネもなくて旅もすっかりご無沙汰です。

詩情と恋情と旅情に生きたいとは思いつつ
なかなか「事情」が許しません。(笑)


ライラック日和

2016年04月26日 | 日記

今年もライラックが咲き始めました。
抜けるような青空に薄紫色の可憐な花がよく似合って
さしずめ「ライラック日和」でしょうか。

ライラックと言うより
私らの世代はやはり「リラ」という呼び名が親しみやすいですね。
「リラの花咲く頃」なんてシャンソンを思い出しますし
渡辺淳一に「リラ冷えの街」という切ない恋愛小説もありました。
香水のような上品で高貴な香りを漂わせます。



五月の札幌は「ライラックまつり」で賑わいます。
大通公園一帯が淡い紫色に霞んで
さながら桃源郷のような風景だったのを思い出します。
花言葉はズバリ「友情」ですよ。
今となっては気恥ずかしいような言葉ですが
私にも友情に憧れ、友情に悩んだ青春時代がありました。(笑)



熊本はそんな悠長な状況ではありませんね。
今なお地震の終息が見えず
余震に怯える人々がまだ9万人近くも避難生活を送っています。
政府が渋々「激甚災害」にしたおかげで
これから復興には加速度がつくと思われますが
そんな状況でさえ原発の再稼働を強行する大義名分とは何でしょうか。
欧米の有力紙も再三にわたって指摘しているように
ここはとりあえず「止める」のが政治の常道ではありませんか?
震源が熊本から大分へ移っているのも気にかかります。
その先にあるのは伊方原発で
あんな半島の先っぽで地震や原発事故があったら
住民避難などとても不可能ではないか本当に心配ですね。



間もなくゴールデンウイーク突入です。
私は関係なく仕事ですが
青空に泳ぐ鯉のぼりを見ると浮き立つような気持ちになりますね。
皆さんはGWはどんな予定でしょうか。