今年も大晦日です。
何とか無事に年を越せそうです。(笑)
暮れも押し詰まって親戚からうれしい宅急便が届きました。
蜜柑ではなくポンカンです。
段ボールにぎっしり詰まった黄色に幸せを感じました。
余り馴染みがなかったのですが皮が薄くてむきやすく袋ごと食べられます。
とても上品な甘さで独特の芳香があります。
産地は九州の天草だそうで
訪れたことのないキリシタン殉教の地に思いを馳せました。
黄色と言えば・・・
わが団地の前に咲く12月のヒマワリ。
依然として花勢衰えることなくどうやら年を越す構えです。
「越冬つばめ」は大好きな歌ですが
「越冬ひまわり」なんて聞いたことありません。
ブログ読者のご婦人が「シロタエヒマワリですよ」と教えて下さいました。
シロタエはやはり白妙でしょうか。
春すぎて 夏来(き)にけらし 白妙(しろたへ)の
衣(ころも) ほすてふ 天(あま)の香具山(かぐやま)
なんて持統天皇の懐かしい和歌を思い出しました。
シロタエ君にも頑張って年を越して欲しいものです!(笑)
お掃除アルバイトも昨日で仕事納めでした。
仕事始めは来年の1月4日です。
結局、私のアルバイトも年を越すことになりました。(笑)
バイト帰りに家人や息子と待ち合わせ
昨日は近くの安酒場でささやかな「家族忘年会」を挙行しました。
まあ、人生いろいろありますが
まずは一年、無事に過ごせたことに感謝しなければなりませんね。
最後に恒例の東山魁夷「年暮る」です。
毎年、大晦日になると決まってこの絵をブログに載せたくなります。
京都は鴨川沿い、東山三条あたりの風景です。
低く連なる町家の瓦屋根、音もなくしんしんと降り積もる雪。
空もなければ人の姿もない寂寥の風景ですが
目を凝らすと手前の民家の窓にうっすらと灯りが点っています。
それはまさに東山魁夷にとって「家族」であり温もりの象徴でしょうか。
学生時代を京都で過ごした私は
この風景に名状しがたい郷愁を覚えてしまうのですが
こんな風景はもう京都のどこにもありません。
さまざまな 思いがよぎる 晦日かな (杉作)
皆様、一年、本当にありがとうございました。
どうかよいお年を・・・