まろの公園ライフ

公園から世の中を見る

酉の市で神頼み

2015年11月30日 | 日記
バイト帰りの日曜日
西武線から地下鉄に乗りかえようとすると
練馬駅前は何やら不思議な熱気につつまれていた。



警察官も交通整理に出て
何か大きな事故でもあったのかと思ったのだが「祭り」だった。
秋祭りはとっくに終わったはずなのに・・・



果たして駅前は長蛇の列だった。
祭り提灯がズラリと並んで華やかな雰囲気なのだが・・

  「これ、なんの祭りですか?」
  「お酉さまですよ、お酉さま」
  「お酉さま?」
  「商売繁盛の酉の市」
  「あ、ああ・・・(曖昧)

関西ではあまりなじみのない祭りだが
「酉の市」という名前だけは聞いたことがある。



神社は盛り場のど真ん中にあった。
都内で飲んだ帰り、よく途中下車してさらに酔っぱらう
馴染みのネオン街だが「神社」があるとはついぞ知らなかった。
大阪の堺にも大鳥神社があるが
おそらくそれと同じチェーン店と思われる。



商売繁盛の「縁起熊手」を売る露店が所せましと並ぶ。
熊手には、ただ、祈願するだけでなく
金を根こそぎ「かき集める」という意味があるらしい。
なるほど、それほど積極的に貪欲になりふり構わずお金に執着すれば
私の人生も変わったかも知れない。(笑)



熊手が売れると「ハイ、お買い上げ!」と
威勢のいい手締めの声が境内のあちこちで沸きあがる。
10万円を超す高価な熊手でもあった。
最近、すっかり手元不如意の私はとても熊手を買うゆとりがなく
手締めの声を淋しく聞くだけであった。(笑)



人間「神頼み」をするようになったらお仕舞いよ・・・
などと言いながら
その後、しっかり参拝の列に並んだのであった。
諸般の事情もあってお賽銭は100円で勘弁してもらった。

ああ、来年は商売繁盛だといいなあ・・





♪キンカン塗って~

2015年11月29日 | 日記
そろそろ12月の声を聞きます。
公園も晩秋から初秋の彩りへと変わって行きます。
ホント、一年が経つのが早いですねえ。



この季節が来るたびに決まってわが胸に去来する思いは・・・
「年が越せるだろうか」という心配です。(笑)
過去の記事をツラツラ調べてみても
毎年、同じようなことを書いているので誰も心配してくれません。



陽だまりにキンカンの実を見つけました。
この色からするとそろそろ収穫時期でしょうか。
齧った時の甘酸っぱさもいいですが
お砂糖で煮た「甘露煮」になんかも風味があっていいですねえ。
キンカンと言えばあのCMソングを思い出します。

  ♪ キンカン塗って また塗って 元気に陽気に キンコンカン

昔の週刊「新潮」の表紙を思わせるような
懐かしいメロディーでした。
その後の歌詞は今もって謎なのですが・・・

  ♪ ミカン キンカン 酒の燗 嫁も持たせにゃ働かん

前半のゴロ合わせは分かりますが
後半、どうして唐突に「嫁」が登場するのか?
どなたかご存知でしたらぜひ教えて欲しいものです。



子供の頃はよくお世話になりました。
キンカンはメンソレータムやタイガーバームと並ぶ
三大「大衆薬」だと思っているのですが、効能を見てビックリしました。
もともと火傷の薬として開発されたキンカンは
肩こり、腰痛、神経痛、リューマチ、打ち身、しもやけ、水虫、虫刺され、切り傷と
数多くの効能を持つ驚くべき薬だったのです。
肩こりと水虫にどんな因果関係があるかは不明ですが
とにかく「奇跡」のような薬だったんですねえ。



それに比べてサッパリ効能を感じませんが
相も変わらずヘルシアの日々。
寒くなって来たのでそろそろホットにしようかと・・・



マイナンバーが来た!

2015年11月28日 | 日記
年賀状が気になる季節です。
気になりつつ、結局、年が押し詰まってから大慌て。
最近は開き直って三が日に書くというのがわが家の年賀状事情です。



先日も郵便局のアルバイトが配達のついでに
年賀状の予約を取りに来ました。
あっけらかんと「予約すれば私どもがお届けしますよ」と笑顔。
思わずムッとしてしまいました。(笑)

その郵便局から昨日「アレ」が届きました。



悪名高き(?)マイナンバーです。
誰も頼んだ覚えがないのに送りつけられて来ました。
個人情報を管理する危険でセンシティブな制度にも関わらず
国民の声も聞かず、国会決議すらなく政府が勝手に決めた法律です。
いろいろ便利を並べ立ててみても
結局、税金や社会保障料の取りはぐれを防ぐ都合のいい制度です。
いよいよ「国民総管理」の時代が始まりました。



私はマイナンバーと聞くとどうしても
第2次大戦当時のナチスドイツの「アウシュビッツ」を連想します。
ヒトラーが血眼になってすすめたユダヤ人の隔離政策。
いったいどれほどの人々が強制収容所送りとなり
ガス室で無念の死を遂げたことか・・・
それを可能にしたのがナチスドイツの「ID(個人識別)番号」でした。



ナチスはユダヤ人の体に入れ墨を刻み
その番号によって彼らを徹底的に管理しました。
氏名、年齢、住所、宗教、財産などの個人情報を強制的に登録させ
次々と市内のゲットーに送りこみました。
その後、すべての財産を没収し、働ける人間と働けない人間に区別し
役に立たない人間は・・・
ユダヤ人の大量虐殺は書くのもおぞましい出来事ですが
その元凶となったのが「番号」だったのです。



安倍首相の最近の強権的な政治手法は
あたかも「ヒトラー」を見るようだと言ったら大袈裟でしょうか。
でも、このマイナンバー制度がやがて
「預金封鎖」や「徴兵制復活」に拡大する恐れがないと
本当に言い切れるのでしょうか。

人間に「番号」つけるという思想は大嫌いです。




飛ぶ夢をしばらく見ない

2015年11月27日 | 日記
公園はもうすっかり晩秋の気配です。
と言うより「初冬」と表現したした方がいいかも知れません。
ここ数日、寒さと氷雨で震え上がりました。



その寒さと比例して
ここ数日、わが家の夕食は鍋ばかりです。
正直、鍋は面倒臭いし忙しいし、あまり好きではないのですが
寒さには勝てません。(笑)



これは確かスキップボードでしょうか。
オジサンが子供の頃にはなかった乗り物です。
珍しそうに見ていると
女の子が「乗ってみますか?」というので乗ってみました。
乗った途端に足がボードに持って行かれて
思わず尻もちをついてしまいました。
女の子に思い切り笑われて恥ずかしかったです。(笑)



銀杏並木が次々と散り落ちる中
しぶとく頑張っているテニスコート横のイチョウの大木。
いいなあ、と思いながら見ていると・・・



そのイチョウを描いている画家がいました。
着ている洋服のセンスといい、持っている画材といい
ひょっとしてプロの画家ではないでしょうか。
ちゃんと油絵をやりたいなあ
と思いつつ、なかなかきっかけがありません。



おお、ナイスシュート!
見ていたらほとんど100発100中でした。
私より少し若いような年頃でしたが
何度もジャンプしながらゴールを重ねていました。
そう言えば、膝を悪くしてから「飛ぶ」という行為に恐怖心があって
人生から「飛ぶ」という文字が消えてしまいました。



何が嬉しいのか
何度もジャンプをくり返す女の子がいました。
後ろで別の女性がカメラを構えていたので何かの撮影でしょうか。
山田太一さんの長編に「飛ぶ夢をしばらく見ない」という
ファンタジー小説があったことを思い出しました。
人生に疲れた中年男が夢の中で出会った美しい女性と激しい恋に落ちる
なかなか面白い小説でしたが
「飛ぶ」という行為には日常を逸脱するという意味もあるんですね。
逸脱したくても相手がいないオジサンは
ただ、ただため息をつくばかり。

そう言えば最近は「飛ぶ夢」も見ません。(笑)






いい風呂の日

2015年11月26日 | 日記
朝から冷たい雨です。
昨日あたりから急激に冷え込んで
いよいよ冬将軍の到来かなあと震え上がりました。



札幌は62年ぶりの大雪だそうです。
寒い寒いと言っても暦の上ではまだ11月ですよ。
年のせいか最近はめっきり寒さに弱くなって
気象庁に文句の一つでも言ってやりたくなりますねえ。(笑)



公園に一本だけある柚子の木です。
前を通ると決まって「ああ、ゆず風呂に入りたいなあ」などと
ため息まじりに呟いてしまいます。
そう言えば、今日、11月26日は「いい風呂」の日だそうです。
語呂合わせにはいつも文句を言っているのに
いい風呂なら大歓迎です。(笑)



城崎温泉を訪れたのは去年の秋でした。
亡くなった母の一周忌の帰りに一泊で足を延ばしました。
城崎は関西でも一、二を争う人気温泉ですが
10年ぶりに訪れて「温泉情緒」を心ゆくまで楽しみました。



名物の「外湯めぐり」は3ヶ所で愉しみました。
大きな湯ぶねで大股広げて
ついでに大口も広げて「あ~ああ!」と何度も
感嘆のため息をくり返しました。(笑)

ああ、温泉に行きたいですねえ・・・



私が今まで訪れた温泉の中で
一番のお気に入りが新潟県糸魚川市の蓮華温泉です。
白馬岳の中腹、標高1475メートルに高所にある露天風呂です。
露天風呂というより「野天風呂」と呼ぶにふさわしい
実にスケールの大きい雲上の湯ですねえ。
白馬三山や妙高のパノラマが眼下に広がって眺望抜群!
身も心も世のしがらみからも、全てから解放されて生き返りますよ。
ご覧のように湯ぶねは一つですので混浴ですし
脱衣場などもありません。
しかも、登山口から山道を歩くこと一時間半。
それなりの覚悟がないと行けない「秘湯中の秘湯」ですが
一度は訪れてみる価値はあります!



という訳で温泉に出かける甲斐性のない私は
今日も入浴剤でささやかな温泉気分。
大股も広げられない狭い湯ぶねの中で
「あ~ああ」と情けないため息をつくのです。(笑)