まろの公園ライフ

公園から世の中を見る

愛しきお魚たち

2011年07月31日 | 日記


朝から小雨まじりの空、しかも肌寒い。
ジョギングは断念し、散歩がてら買い物に行くことにする。
買い物は大好きで、我が家の食品関係の購入は一手に引き受けている。
中でも「魚屋」は言葉を聞いただけでウキウキして来る。



ここはスーパーのワンフロアは優にあろうかと言う鮮魚専門店。
魚介類はもう何でも揃っていて、寿司や弁当コーナーまで設けている。



まず目についたのがピカピカのスルメイカ。
刺身もいいし、大根と煮てもいいし、バター焼きなんて手もあるなと思う。



北陸直送の甘エビ。この間食べたけど、ホント、とろけるような甘さだった。



ご存じ伊豆沖の「金目鯛」。これはやっぱり塩焼きかなあ・・・



大好きなカワハギ。肝を溶かしこんだ鍋で頂くと冬場は絶品!



メバルは煮付が一般的だけど唐揚げにしてもウマイ!
大好きなお魚たちに囲まれていると、何やら狂おしいような興奮状態になってくる。



この巨大な貝は「平貝(タイラギ)」。貝柱をスライスしてカボスでも絞って食べたら最高!



サザエもあった。やっぱり「壺焼き」だろうか。とくに肝のホロ苦さがたまりません。



おお、関西人には馴染みの深い「ハモ」だ!
湯引きもいいし、炙ってわさび醤油も、ああ、松茸と一緒に鍋にしたら・・・(絶叫)
と、あれこれとお魚を品定めしていると・・・
なぜか唐突に画家・中川一政の絵を思い出した。



「薔薇」や「駒ケ岳」「真鶴風景」で有名な中川画伯だが、魚の絵も数多く残している。
それが何とも飄逸で存在感があって素晴らしい!
アトリエのあった真鶴の魚屋さんから聞いた話なのだが
画伯から注文があると、彼はその朝一番に港に揚がった新鮮な鯛を持って馳せ参じる。
ところが画伯はその鯛を一日、二日と凝視するばかりで一向に筆を取らない。
そして、やっと対象物(鯛)を我がものとして構想がまとまり
画き出す頃には鯛はすっかり変色して腐臭を放っていたとか・・・
右から左へと書き飛ばすだけの放送作家などとは違って
なるほど一流の画家とはそうしたものかと、大いに感心・得心した覚えがある。

で、魚屋で何を購入したかと言えば・・・
家族の「エビフライが食べたい!」という声に抗しきれず、海老とキスを買って帰宅。



ホントはイキのいい「イナダ」を刺身にしてもらって一杯やりたかった!


明治神宮の迷子

2011年07月30日 | 日記
午後から渋谷で打ち合せ。
帰りに、ふと思い立って「明治神宮」に寄ってみた。



立派な鳥居をくぐって境内へ。
以前、このブログで「パワースポット」のことを書いたら
コメントで神宮の「清正井」は有名なパワースポットだと教えられ、見たいと思ったのだ。



参道には奉納された清酒の「菰樽」がズラリと並ぶ。
「これだけあったら一生飲むのに困らないだろうなあ」などとバカなことを考えつつ奥へ。



ちゃんと手を洗い、身も心も清めて本殿に参拝。



本殿横のご神木(楠)の前では女性が真剣に祈っていた。
女性に限らず、人が一心に祈る姿は神々しくて、文句なく美しいと思う。



参拝の後、絵馬の奉納所があったのでちょっと覗いてみた。
七夕の短冊もそうだが、人の「願い事」を覗いてみたいという悪趣味があるようだ。




子供の「目標」にされるパパはうらやましい。



赤ちゃんが出来るように私も祈ってます!



ミッチェルさん、これ自分で書いたの?スゴイ!



最近は野球の人気がサッカーに押され気味だけに頑張って欲しい!



ニートはよくないよね、社会の損失だから。ぜひ卒業を!



で、目指す「清正井」に向かったのだが・・・
境内案内図をもらって来なかったので、歩いても歩いてもその場所が見つからない。
境内には「磁場」でもあるのか、方向感覚が狂って、ただオタオタと歩きまわるばかり。
困り果てて人に聞くと「もう閉まりましたよ」と冷たい一言。
絵馬に夢中で4時半の閉園時間を過ぎてしまったのだ。ガックリ・・・



仕方なく境内を後に、帰り道は代々木駅方面へ。
途中、なんとなく気になる「路地」があったのでフラフラとその方向へ・・・



線路脇の切り通しからNTTのビルがニョッキリ。
新宿御苑から見えるこのビルのシルエットも好きだが、この角度も凛々しくていいなあ!



線路の向こうに日本共産党本部も見える。
私の学生時代は、共産党の息がかかった組織や団体を
ちょっと侮蔑をこめて「代々木系」などと呼んだものだ。
ちっともやめない「菅首相」をなんとか引きずりおろしてくれ!



轟音とともに山手線の電車が通過。
思わず見上げて「ああ、この風景、絵になるなあ!」と呟いていた。

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雨の日の童心

2011年07月29日 | 日記


朝から小雨模様の空。
私は「張り子の虎」だから雨の日はジョギングはお休み!と決めているのだが
仕事で2日ほど走っていなかったので、強引に出発。
パートナーもついて来る。



ビッショリ汗をかいた後は、遊具広場横の東屋で休憩。
いつもは小さな子供たちでごったがえしている広場も人っ子一人いない。
と突然、パートナーが遊具で遊び始めた。



小さい頃は決まって尻込みしていたが、てっぺんまで一気に登っていく。
ま、そりゃそうだ、もう中学生なんだから・・・



誰もいない遊具広場でノビノビ遊び始めた。
何かにつけて臆する性格で、人を押しのけてというところの全くない子だった。
従ってこういう広場でも常に他の子の後塵を拝し、最後は諦めることも多かった。
親としてはもどかしいような思いもあったが
それが彼の個性だし、近頃の子供の「傍若無人」の活発さよりもはるかにいい!と思って来た。



久しぶりの遊具に彼も「童心」を刺激されたのだろうか。
「そろそろ行くぞ」と声をかけても「もうちょっと」となかなか帰ろうとしない。



3、4年前までは家族でよく「お出かけ」なるものをしたが、最近はすっかりご無沙汰だ。
私の仕事もあるが、彼も学校にピアノに通信教育のテキストにとスケジュールはビッシリで
友だちと遊ぶヒマもないようだ。



そんなストレス発散もあるのか、夢中で遊具と格闘している。
まだ子供だから「ねえ、見て!見て!」とうるさいぐらいに声をかけてくる。



遊び方を見ていると、やはり生来の不器用さは隠せない。
これから社会人となれば「不器用」なことは決して有利ではないし
夢を達成するにはイヤでも人を押しのけなければならない局面も多々ある。
大丈夫だろうか・・・



ついに一時間近くも遊具広場で遊びまわったパートナー。
「いつまでこんな風に遊んでやれるだろうか・・・」などと、ちょっと感傷的になる。
そう思うと、この雨の日の広場がかけがえのないものに思えて来た。
「さあ、もういい加減にかえるぞ!」

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夏の風物詩

2011年07月28日 | 日記
最近、ニュースで「夏の風物詩」といった特集をよくやっている。
やれ「風鈴」だの「カキ氷」だの「蚊取り線香」だの、あまり変わり映えしない。



これも変わり映えしないが、公園の場合はやはり「朝顔」だろうか。
暑さ避けの「グリーンカーテン」代わりに、あちこちで蔓を這わせている。



こちらは先日「盗掘騒ぎ」があった公園売店の朝顔。
急遽、新しい株を追加したおかげで、元気に育って可愛い花を咲かせている。
ただ、最近はどうも「西洋風」の外人みたいな朝顔ばかりで
もう一つ、馴染めない。



そんな私のごく個人的な「夏の風物詩」がこの「人工水路」だ。
なにせ人工だから風情があるとは言い難いが、木立の中に水路が張り巡らされていて
この季節、涼やかな瀬音を響かせている。



これがその「水源」だ。
ちょっと驚くほどの水量が湧出していて、勢いよく各水路に流れ出していく。
もちろん魚はいないが、時折、ザリガニが横歩きしていたりする。
夏は子供たちの格好の「水遊び場」だ。



ジョギングの帰りなど、この水路沿いのベンチで休むこともある。
水の上をわたる風は涼しく、たちまち汗がひく。
まあ、ささやかな団地暮らしの、ささやかな「夏の風物詩」だろうか。



我が家の「夏の風物詩」はベランダの茄子だ。
息子が学校の理科の時間に栽培していたものを夏休みで持って帰って来た。
薄紫の花がなんとも可愛く、心が和む。



昔から「親の意見とナスビの花は千に一つの仇がない」などと言う。
ナスは花が咲いたら必ず実をつけるもので、親の忠告もそれぐらい間違いがないという意味。
ちょっと小ぶりだが、茄子は毎日、つややかな実をつけている。
息子はなかなか親の意見を聞かなくなって来たが・・・



浅草・浅草寺の「ほおづき市」で描いたスケッチ。
これも欠かすことのできない東京の「夏の風物詩」だ。

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ひまわりの祝祭

2011年07月27日 | 日記


ヒマワリが陽盛りに向かってすっくと立っている。
この暑さに人間はすっかりバテてしまっているが彼らにはその素振りもない。
もともと夏生まれだからヒマワリは大好きだが
走っている時に見かけると元気が出る。



その名の通り成長期には花が太陽を追うように向きを変える。
すなわち「向日葵」だ。
キク科の一年草。北米が原産で米大陸発見後にスペイン人が欧州に持ち帰った。
日本には中国経由で江戸時代に伝わったとされる。
古来、種は食用にされ、植物油にも利用されて来た。



「ひまわり」というと忘れられない小説がある。
95年に「テロリストのパラソル」で史上初めて江戸川乱歩賞と直木賞を
同時受賞し、話題になった作家・藤原伊織の傑作「ひまわりの祝祭」だ。



ファン・ゴッホの名画「ひまわり」をめぐるハードボイルドミステリー。
ゴッホは生涯に22作の「ひまわり」を描いたと言われているが
その23作目があった!という設定で、主人公がヤクザや闇社会と戦いながら
真相に迫っていく、「疾走感」あふれる展開と構成が魅力の秀作ミステリーだ。
あまりミステリーやハードボイルドものに興味のなかった私を夢中にさせてくれた1冊だ。
しかし、藤原伊織は2007年に食道がんで他界。享年59歳。
惜しみて余りある才能だった。



ヒマワリは一見、一つの花のように見えるが
実は多数の花が集まって一つの花を形作っている。
従って「日車」「日輪草」とも呼ばれる。
近年、休耕田を一面のヒマワリ畑にし、観光資源として活用する地域も増えている。



ひまわりは土中のセシウムなど放射性物質を吸い上げる性質があり
福島第一原発事故後の土壌浄化策として栽培したり
被災者が育てたひまわりを復興の象徴として出荷する動きもある。
ひまわりも突然の「脚光」を浴びて驚いているのではなかろうか?



被災地・東北にもヒマワリが咲く季節・・・
どうか負けずに「困難」に立ち向かって欲しいと願う。

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