フェルメールに逢いに行って来ました。
新国立美術館で始まった「ルーヴル美術館展」です。
東京都美術館で「真珠の首飾りの少女」に逢ったのは3年前。
今回は風俗画の傑作「天文学者」が初来日。
ルーヴル美術館にもフェルメールの作品は2点しかありませんから
こんなチャンスはめったにないのです。
ヨハネス・フェルメール作「天文学者」です。
窓辺にこぼれる柔らかな陽射しの中、天球儀に手を置きながら思索にふける天文学者。
350年も前の作品とは思えない鮮やかで奥深い色彩ですね。
フェルメールは17世紀、オランダ絵画の黄金期を代表する画家です。
生年月日は不明、自画像さえない「謎の画家」で、生涯に描いた作品もわずか三十数点。
この「天文学者」は第二次大戦中はナチス・ドイツに収奪されるなど数奇な運命を生きましたが
そのヒトラーさえも魅了した作品と言われています。
そう言えば、若き日のヒトラーは画家を目指したこともありましたね。
この美しい色彩、完璧な構図、画面に漂う静けさ。
私、この日はちょっと面白くないことがあってムシャクシャしてましたが
この絵を見ているとウソのように心が凪いで来ました。
フェルメールばかりを持ち上げましたが
テッツァーノ、レンブラント、ルーベンス、ブーシェ、シャルダン、ミレーなど
他にもヨーロッパ絵画の名作がズラリと集結、見ごたえがありました。
3月にはマグリットもやって来るそうです。
国立美術館なのに入場料1600円は一言文句を言いたいところですが
期間中にもう何回か訪れようと思います~♪
フェルメール並んで紹介するのは恐縮ですが・・・
本日の「美の巨人たち」は初めての「駅シリーズ」ということで
開業100年を迎えた東京駅を取り上げます。
美しい赤レンガで知られる東京駅丸の内駅舎はどのように保存・復元されたのか
そこに息づく職人の技の凄さに迫ります。
夜10時から、お楽しみに!