汗ばむような一日でしたねえ・・・
季節はもうすっかり春から初夏へ移ったようです。
花が咲き若葉が芽吹くと
鳥や昆虫も一斉に活動を開始して賑やかです。
森の中を走っていても気持ちがいいです!
陽射しが強くなって木立ちのシルエットが濃くなって来ました、
この楕円形の影は・・・
トチノキですねえ。
何とも大らかな葉っぱで好きなんです。
この細かなモザイク模様は・・・
イチョウですね。
いい年のオジサンが馬鹿みたいと笑われるかも知れませんが
こんなことだって結構楽しいのです。
そんな新緑の木立ちの中に
プクプクと膨らんだ玉状のものがいっぱいぶら下がっています。
最初はなんだろうと思いましたが・・・
エゴノキの花だと知りました。
純白の花びらに黄色の花芯、清楚で涼しげな花です。
恥ずかしがり屋なのか、みんな下を向いてうつむき加減に咲いています。
花の周りを熊蜂がブンブン飛び回っていました。
見えますかね、真ん中の小枝の下で浮遊する黒いかたまりです。
こんなにも美しく花が咲き競い、生きものたちが躍動する季節だと言うのに
命を絶つ人もいるのだなあ・・・と切ない気持になります。
牧伸二さんが亡くなられました。
ご存じ「ウクレレ漫談」という軽妙な話芸を確立し一世を風靡しました。
♪ ああ いやんなっちゃった ああ 驚いた・・・
われわれオジサン世代には何とも懐かしいフレーズであります。
チクリとした「世相風刺」を軽やかなウクレレのメロディーにのせて爆笑を誘う。
人生には実際「いやんなっちゃう」ようなことが多いのですが
あれを聴くと気が楽になると言うか、肩の荷が下りるようなところがありましたね。
それにしてもなぜ78歳の年齢になって・・・
人の心の裡は他人には窺い知れぬものとは言え、やりきれない気持ちになります。
生きているのが本当に「いやんなっちゃう」ことがあったのでしょうか。
その芸を懐かしみつつ、ただご冥福を祈るばかりです。
お馴染み「凧揚げオジサン」を見かけました。
いつも巨大な釣り棹を駆使して大空高く凧を揚げています。
時にはこうやって通りがかりの子供に強引に棹を持たせてご満悦のことも・・・
正体不明の方ですが、大いに「凧揚げ人生」を謳歌しています。
今年も「昆虫オジサン」が出没する季節になりました。
いつも友人と二人、大きな虫捕り網を手に公園を歩き回っています。
おそらくリタイア組だとは思うのですが
その背中が少年のように楽しそうな「虫捕り人生」です。
出来ることなら牧さんにも「ウクレレ人生」を全うして欲しかったと
オジサン世代はまた思いがつのるのでした。