まろの公園ライフ

公園から世の中を見る

ウクレレ人生

2013年04月30日 | 日記

汗ばむような一日でしたねえ・・・
季節はもうすっかり春から初夏へ移ったようです。

花が咲き若葉が芽吹くと
鳥や昆虫も一斉に活動を開始して賑やかです。

森の中を走っていても気持ちがいいです!
陽射しが強くなって木立ちのシルエットが濃くなって来ました、
この楕円形の影は・・・

トチノキですねえ。
何とも大らかな葉っぱで好きなんです。

この細かなモザイク模様は・・・

イチョウですね。
いい年のオジサンが馬鹿みたいと笑われるかも知れませんが
こんなことだって結構楽しいのです。

そんな新緑の木立ちの中に
プクプクと膨らんだ玉状のものがいっぱいぶら下がっています。
最初はなんだろうと思いましたが・・・

エゴノキの花だと知りました。
純白の花びらに黄色の花芯、清楚で涼しげな花です。
恥ずかしがり屋なのか、みんな下を向いてうつむき加減に咲いています。

花の周りを熊蜂がブンブン飛び回っていました。
見えますかね、真ん中の小枝の下で浮遊する黒いかたまりです。

こんなにも美しく花が咲き競い、生きものたちが躍動する季節だと言うのに
命を絶つ人もいるのだなあ・・・と切ない気持になります。

牧伸二さんが亡くなられました。
ご存じ「ウクレレ漫談」という軽妙な話芸を確立し一世を風靡しました。

  ♪ ああ いやんなっちゃった ああ 驚いた・・・

われわれオジサン世代には何とも懐かしいフレーズであります。
チクリとした「世相風刺」を軽やかなウクレレのメロディーにのせて爆笑を誘う。
人生には実際「いやんなっちゃう」ようなことが多いのですが
あれを聴くと気が楽になると言うか、肩の荷が下りるようなところがありましたね。

それにしてもなぜ78歳の年齢になって・・・
人の心の裡は他人には窺い知れぬものとは言え、やりきれない気持ちになります。
生きているのが本当に「いやんなっちゃう」ことがあったのでしょうか。
その芸を懐かしみつつ、ただご冥福を祈るばかりです。

お馴染み「凧揚げオジサン」を見かけました。
いつも巨大な釣り棹を駆使して大空高く凧を揚げています。
時にはこうやって通りがかりの子供に強引に棹を持たせてご満悦のことも・・・
正体不明の方ですが、大いに「凧揚げ人生」を謳歌しています。



今年も「昆虫オジサン」が出没する季節になりました。
いつも友人と二人、大きな虫捕り網を手に公園を歩き回っています。
おそらくリタイア組だとは思うのですが
その背中が少年のように楽しそうな「虫捕り人生」です。

出来ることなら牧さんにも「ウクレレ人生」を全うして欲しかったと
オジサン世代はまた思いがつのるのでした。

 


必死のパッチ

2013年04月29日 | 日記

阪神タイガースの高卒ルーキー
藤波晋太郎投手がDeNA戦で勝って3勝目を上げた。
新人が4月で3勝とはまさに快挙で、虎ファンとしては嬉しい限りである。

藤波君はヒーローインタビューで
いつも「必死のパッチで頑張りました!」が決まり文句である。

関西人はこういう言い方するのである。
「もう、遅れたらアカン思うから必死のパッチやったわ!」などと
大阪のオバチャンは口角泡を飛ばして言う。
要するに「一生懸命」の最上級表現なのだが語源は諸説あって定かではない。
パッチ(股引)を履く間もないくらい必死・・・
パッチを履いているのも忘れるぐらい必死・・・
意味はなく単に韻を踏んでいるだけ・・・
将棋駒の桂馬は進路が二股に分かれるので
隠語で(パッチ」と呼ばれている・・・

いずれにしても「がむしゃら」ぶりをこう表現する。

昨日は自転車でピアノスタジオに出かけた。
我が家の「ピアノ小僧」は普段は自宅で練習しているのだが
たまにはご近所に遠慮せずに思い切り弾かせてやりたいという親心である。

レンタルスタジオのピアノはスタインウェイ。我が家のポンコツピアノと違って音色が全く違う・・・そうである。発表会も近いし、今年はコンクールにもまた挑戦すると公言しているし
何より来年は受験の年である。
ピアノも勉強も「必死のパッチ」で頑張って欲しいものだ。

練習後、久しぶりに地元の人気のラーメン店へ。
味がいいだけでなく接客が抜群なので、時々、食べに来る。



えー、私だけ失礼して昼ビール。
チャーシューとザーサイを炒めた小皿がつまみに出て来る。
これがなかなか美味いのでグビ、ゴクリ・・・

ギョーザも頼んだ。
この日はGWなので普段は400円が300円。
外はカリカリ、中はジューシーの定番でとても美味しい。

半チャン炒飯も香ばしくていける!
そして、待つこと10分ほどでメインのラーメン到着。

こってり醤油ラーメン。
背脂がギトギト浮いて食欲を大いにそそる。



九州パイタンスープラーメン。
ニンニクの香り高く、梅干しがのっている。



私は決まって味噌ラーメン。
八丁味噌を使っているので風味が独特である。

それぞれ「必死のパッチ」で完食と相成った。

帰り道、民家の軒先でこんな風景が・・・
ツタのからまる豪邸は見たことがあるが豪勢な藤の花である。
まささく「不二家」だなと、下らない駄洒落を呟きながら帰路についた。
まことにラーメン日和のさわやかな日だった。

 


GWはどちらへ

2013年04月28日 | 日記

いよいよGWに突入しましたねえ。
待っていた人も、別に待っていなかった人も
とりあえずは大型連休です。

東京スカイツリーなんかも大変な騒ぎなんでしょうなあ・・・
皆さんはGWはどちらへお出かけでしょうか。
え、私ですか!
残念ながら・・・ぜえんぜ~ん予定ありません。
去年のGWは里帰りも兼ねて大阪・京都・出雲と足をのばしましたが
人、人、人でホトホト疲れ果てました。

今年はのんびり寝てすごそうか、それともゆっくり本でも読もうか・・・
時間だけは馬に食わすほどたっぷりありますが
肝心の先立つものがありません(笑)

公園は盛大な花盛りです。
ささやかに花でも愛でる連休も悪くはありません。

健気ですねえ・・・
人間はやっぱり健気でつつましくありたいものです(笑)



新緑を眺めてすごすのもいいですねえ。
近場の御嶽山か高尾山か、山の新緑を見に出かけてみようか・・・
でも、凄い人なんだろうなあ。

行きたい展覧会はいくつかあります。
昨日、「美の巨人たち」で放送した牧野邦夫の展覧会が
練馬美術館で開かれているので、それは行きいなあと思っています。

噴水が気持ちのいい季節です。
公園でもあちこちで涼やかな水しぶきが上がっています。
そうだ、水と言えば・・・

海を見に行くのもいいかも知れません。
人気の海岸は「潮干狩り」で大騒ぎでしょうから
どこか穴場の誰もいない海で貝殻でも拾ってみたら・・・別に楽しくないか(笑)
どうも発想が貧乏くさくていけませんねえ。

何はともあれGWです。
どこかへお出かけの皆様、どうかお気をつけて!
お疲れの出ませんように・・・
GWも仕事の皆様、腐らずに頑張ってくださいませ!

 


オジサン道に迷う

2013年04月27日 | 日記

天気はいいのに風が強い日でした。
激しく吹く風に新緑の木立ちがザワザワと揺れています。

今年の春は本当に強風が吹く日が多いですねえ・・・
その風に煽られた訳でもありませんが
ジョギングの途中から公園を飛び出してズンズンと歩きました。

やがて目の前にはこんな風景が・・・
へえ!ほお!などと言いながら、うれしくなって来ました。
この世知辛い世の中に、まだこんな野っぱらが残っているんですねえ。

一面に群れ咲いています。
一瞬、ポピーかなあと思いましたが
後になって「ナガミヒナゲシ」だと判明しました。
私が愛読しているブログの「mira47」さんが凄い写真をUPされていて
初めて知りました。私の写真とは比べ物になりませんが・・・

http://blog.livedoor.jp/mira47/



  ♪ 丘の上 ヒナゲシの花がァ・・・はこの花のことでしょうかね。

    サーモンピンクの色がキレイですねえ!

カラスノエンドウも一緒に咲いています。

この後、さらに調子にのってドンドン歩き続けて行きました。
幹線道路を折れ、住宅街を抜け、畑の中をスキップしながら歩き続けると
いつしか完全に道に迷ってしまいました(笑)

春の小川がサラサラ流れているのに・・・
ただいま瞑想中、いや迷走中、どこを歩いているのかわかりません。
私、人生に迷うことことは日常茶飯事ですが
方向感覚には自信があって道に迷うことはめったにありません。
ああ、それなのに、それなのに!

川沿いには菜の花が元気に咲いています。
でも、オジサンはすでに花を愛でる余裕など全くなくて
狂ったように歩き続け、必死に帰り道を探して迷走を続けたのです。

いつもの公園にたどり着いたのは1時間後でした。
たまには道に迷うのも楽しいものだなあ、などと負け惜しみを言いつつ
すっかりヘトヘトになったのでした。

さて、話題は変わりますが・・・
現在、練馬区立美術館で「牧野邦夫展」が開催中です。
精緻で濃密な写実の中に奔放な「幻想イメージ」を持ち込んだ異色の画家です。
この迫真の自画像一つとっても凄いと思われませんか?
画檀に背を向けたアウトローで一般的には無名かも知れませんが
レンブラントを敬愛しつつ、ひたすら写実の極致を追い求めた孤高の画家です。
私のようにフラフラ道に迷うことはありませんでした(笑)

今晩の「美の巨人たち」は
この牧野邦夫の伝説の大作「未完成の塔」を取り上げます。
よかったら見てやって下さいませ!

 


ダスティン・ホフマンのように

2013年04月26日 | 日記

雨あがりの公園は・・・
匂い立つような信緑の香りにつつまれていました。
思わず深呼吸したくなります。

水たまりも木々の緑を映しています。
えーと、これって確か「水鏡」とか言うんですよねえ。

当たり前のことですが
木が2本あればちゃんとその通り2本映ります。
これが3本映っていたら「怪奇現象」で大騒ぎになります。(笑)

新緑とハナミズキのコラボレーション。
ピンクが目に鮮やかです!

下の水たまりを見ると・・・おお、ちゃんと映ってます!
たとえ水たまりでも、水面を見ていると不思議に心が落ち着きます。

突然、ダスティン・ホフマンです。
先日、「徹子の部屋」を見ていたら彼が出て来てビックリ!
初監督映画のPRが目的だそうで、実に21年ぶりの来日だと言います。
黒柳さんが彼の大ファンで、異例の2日間連続出演となりました。
しばらく見ない間に、なかなかいい感じの「しぶいオヤジ」になっていましたねえ。

いろんなエピソードを語っていました。
彼も売れない時代が長くて、ずいぶんいろいろアルバイトもしたようです。
その頃の親友が俳優の「ジーン・ハックマン」でした。
ともにNYのアクターズスクールに通い、アパートのルームメイトでもあったとか。
ジーン・ハックマンは私の大好きな俳優さんなので
へえ、そうんなんだ!知らなかったなあ・・・などと嬉しくなって来ました。

デビュー作はあの「卒業」です。
無名の青年はこの大ヒット映画でたちまちスターダムへ。
「真夜中のカウボーイ」「レイニーブルース」「マラソンマン」「大統領の陰謀」・・・
「クレイマー・クレイマー」の父親役はアカデミー賞でしたし
「トッツィー」の女装には意表をつかれました。
体は小柄ですが、まあ、とにかく息の長い俳優さんですねえ。

御年76歳とは思えぬ若々しさですね。
初監督映画「カルテット!人生のオペラハウス」は
引退した音楽家たちが暮らす老人ホームを舞台にした映画で
元オペラ歌手たちが復活コンサートを開く過程で起こる悲喜こもごもの物語とか。
なかなか面白そうですねえ、ぜひ観たいものです!

出来ることなら・・・
こういういい感じの爺さんになりたいなあと思いました。
昔、大塚博堂が「ダスティン・ホフマンになれなかったよ」という曲を歌っていましたが
うーん、「俺はダスティン・ホフマン」になりたい!と思いました。

ジョギングの帰り道に
民家の壁に黄色い花が山盛りに咲いていました。
これは凄いなあ、と思いつつ写真を撮っていると奥からオバチャンが・・・

  「すみません、ちょっと撮らせてもらってます」
  「今年も元気にいっぱい咲いてねえ」
  「これ、なんという花でしたっけ?」
  「モッコウバラですよ」
  「ああ、ああ・・・これがモッコウバラですか!」



前から名前は聞いていましたが初めて見ました。
この鮮やかな色彩、たっぷりとした量感・・・
なんか「幸せ」を絵に描いたような花だなあと見とれました。