昨日は気温が低く
雪にこそならなかったが
朝から冷たい霧雨が間断なく降っていた。
春雨じゃ濡れて行こう・・・
なんて月形半平太を気取ってみても寒い!
そう言えば「新国劇」なんてまだやっているのかなあ・・・
図書館に期限を過ぎた本を返しに出たのだが
公園も霧雨にけぶって深閑としている。
カモが小躍りして飛んで来たが、エサなんかありません!
早々にジョギングは中止。
でも、やっぱり走っている人は走っている。
うーん、偉いとは思うけどあまり無理しないでね。
こんな絶景の空が一転、悲劇の空になった。
ツタンカーメンの墓や王家の谷があるナイル河畔のルクソールは
古代エジプト観光の中でも一番の人気スポットである。
日本の中高年旅行者にも人気が高く
ひょっとして・・・と心配していたら案の定だった。
エジプトは行ったことがないけれど
ラスベガスの「ルクソール」というホテルには泊ったことがある。
ピラミッドを模した奇抜なデザインのホテルで
やはり日本人旅行者が圧倒的に多かったのを覚えている。
ラスベガスでさえそうだから、日本人の古代ロマンへの憧憬は尋常ではない。
何もない飛鳥の遺跡にあれだけ長蛇の列が出来るのだから・・・
今や日本人の観光熱は世界中を席巻している。
以前、取材で新疆ウイグルの奥地を訪れたことがあったが
突然、大阪弁のやかましい「おばちゃんツアー」に出くわして驚いたものだ。
シルクロードブームのずっと以前の話である。
今回、亡くなられた方々はお気の毒で言葉もないが
実際、世界は「危険」に満ち満ちていると言っても過言ではない。
とくに現地業者任せの「オプショナルツアー」は安全管理がいい加減で
日本の主催旅行社もほとんど責任を放棄しているのが実情だ。
旅には危険はつきものであるし、基本的に最後は「自己責任」とは言え
不慣れで危険に素早く対応できない中高年旅行者の事故は
これからも増えると思われる、何か対応策を考えるへきではないだろうか。
午後からは陽射しも出てポカポカ陽気になって来た。
世界旅行に縁のないオジサンは毎日、公園を走っているだけである。
まあ、安全と言えば安全だが、夢がないと言えば夢がない。
来週には「春一番が吹きそうです」などとニュースが嬉しいことを言っている。
冷たい霧雨は「春を呼ぶ」雨だった。