まろの公園ライフ

公園から世の中を見る

春雨じゃ・・・

2013年02月28日 | 日記

昨日は気温が低く
雪にこそならなかったが
朝から冷たい霧雨が間断なく降っていた。

春雨じゃ濡れて行こう・・・
なんて月形半平太を気取ってみても寒い!
そう言えば「新国劇」なんてまだやっているのかなあ・・・



図書館に期限を過ぎた本を返しに出たのだが
公園も霧雨にけぶって深閑としている。

カモが小躍りして飛んで来たが、エサなんかありません!

早々にジョギングは中止。
でも、やっぱり走っている人は走っている。
うーん、偉いとは思うけどあまり無理しないでね。

こんな絶景の空が一転、悲劇の空になった。
ツタンカーメンの墓や王家の谷があるナイル河畔のルクソールは
古代エジプト観光の中でも一番の人気スポットである。
日本の中高年旅行者にも人気が高く
ひょっとして・・・と心配していたら案の定だった。

エジプトは行ったことがないけれど
ラスベガスの「ルクソール」というホテルには泊ったことがある。
ピラミッドを模した奇抜なデザインのホテルで
やはり日本人旅行者が圧倒的に多かったのを覚えている。
ラスベガスでさえそうだから、日本人の古代ロマンへの憧憬は尋常ではない。
何もない飛鳥の遺跡にあれだけ長蛇の列が出来るのだから・・・



今や日本人の観光熱は世界中を席巻している。
以前、取材で新疆ウイグルの奥地を訪れたことがあったが
突然、大阪弁のやかましい「おばちゃんツアー」に出くわして驚いたものだ。
シルクロードブームのずっと以前の話である。

今回、亡くなられた方々はお気の毒で言葉もないが
実際、世界は「危険」に満ち満ちていると言っても過言ではない。
とくに現地業者任せの「オプショナルツアー」は安全管理がいい加減で
日本の主催旅行社もほとんど責任を放棄しているのが実情だ。
旅には危険はつきものであるし、基本的に最後は「自己責任」とは言え
不慣れで危険に素早く対応できない中高年旅行者の事故は
これからも増えると思われる、何か対応策を考えるへきではないだろうか。



午後からは陽射しも出てポカポカ陽気になって来た。
世界旅行に縁のないオジサンは毎日、公園を走っているだけである。
まあ、安全と言えば安全だが、夢がないと言えば夢がない。
来週には「春一番が吹きそうです」などとニュースが嬉しいことを言っている。
冷たい霧雨は「春を呼ぶ」雨だった。

 


怪しいコレクターの店

2013年02月27日 | 日記

居酒屋の聖地・北千住の夜。
二軒目の店を出てブラブラ歩いていると・・・

奇妙な店に出くわした。
表にポスターらしきものを並べた妖しい灯り・・・
朽ちて傾きかけたような古い民家がそこだけ異彩を放っている。

寺山修司展のポスターを見つけて覗きこんでいると
奥から黒服を身にまとった客引きのマスターが素早く顔を出した。

  「よかったら寄って行きませんか」
  「いや、寺山修司のポスターがあるなあ・・と」
  「寺山さんのファンなの!いやあ、うれしいわ。さ、さ、どうぞ!」
  「いや、いや・・・」
  「いま店を開けたばかりだから空いてますよ。どうぞ!」

半ば強引に店内に拉致されたのであった。

見るからに怪しげなマスターである。
狭い店内の中央に煮しめたような布製のソファーがあって
私とディレクター氏が座るとそれだけでもう店内はいっぱいの有様であった。
入り口近くの椅子で70歳ぐらいの婆さんが居眠りしている。
異様な雰囲気にただただ戸惑う二人・・・

頼んでもいないのにウイスキーのウーロン茶割り。
いまどきこんなレトロなグラスがあったんだ・・・と妙に感心する。

  「私もいただいていいですか?」
  「え・・・あ、ああ。どうぞ」
  「チーママもいただく?いいですか?」
  「はあ・・・(え、あの婆さんがチーママなのか!)

目を覚ました「婆さんチーママ」はニコニコと笑顔でウイスキー。
ますます訳のわからない店である。

店内にはうず高く「資料」が積み上げられている。
ポスター、パンフレット、画集や写真集、レコードジャケット、玩具に鉄道グッズ・・・
どうやら「昭和」をコンセプトにした膨大なコレクションらしい。
店の名前が「昭和サロン」と聞いて納得。

立て板に水のごとく喋り続けるマスター。
博覧強記ではあるがオカマっぽい怪しい喋りで信ぴょう性はイマイチ。
聞けば絵画のコレクターでもあるらしく
展覧会に所蔵作品を貸し出すこともあると言うが、本当かねえ・・・

店内にはとにかく夥しいガラクタがひしめいている。
カウンターの上には炊飯器があるが別に飯を炊いている訳ではなく
中には煮詰めて色が変わったチクワが入っている。
一応、おつまみに出されたが、だだ辛くて食べられなかった。

写真家の篠山紀信は友だちだと言う。(本当かねえ・・・)
天地真理、栗田ひろみ、南沙織、アグネスチャン、夏目雅子、宮沢りえ・・・
昭和を彩ったグラビアアイドルたちのまぶしい肢体に感動。
だんだん店の雰囲気に毒されて来た。

それにしても、いま、グラッと地震があったら・・・
目の前の古い電気ストーブが発火して火災になったら・・・
そんな私たちの心配をよそに、マスターとチーママはお酒を勝手にお代り。
オイオイ、ここは「ぼったくりバー」か!



滞在はおよそ30分。
私とディレクター氏は「もはやこれまで」と目くばせをして席を立った。
お勘定はあえて記さないが、やはりぼったくられてしまった。
しかし、今となってみれば店内に立ちこめていた濃密な「昭和」が懐かしい・・・
とでも思わなければやってられない!
皆様も北千住にお出かけの際は、ぜひ一度いかがですか?

 


居酒屋の聖地

2013年02月26日 | 日記

空にポッカリと満月が浮かぶ夕間暮れ・・・

友人のディレクター氏と待ち合わせ
仕事の話も兼ねて一杯飲もうかということになった。
「どうせなら行ったことのない街がいいね!」と衆議一決して・・・

やって来たのが北千住。
電車で通ったことはあるが降りるのは初めてだった。
駅前は「マルイ」や「ルミネ」が並ぶありふれた近郊都市の顔だが
周辺の路地には魅惑的なネオンがひしめき合う。

足立区北千住は東京の下町である。
新橋や神田はサラリーマンの聖地などと呼ばれるが
都心から離れた北千住は、人呼んで「居酒屋の聖地」らしい。
確かに場末のディープな雰囲気が漂う。

北千住は隅田川と荒川に囲まれた中州にある。
古くから日光街道の「千住宿」として賑わって来た宿場町である。
従って「飲み屋」も「めし屋」も「宿屋」も「髪結い」も「鉄火場」も何でもありの
ごった煮のような町だったのではなかろうか。

現代の「髪結い」も変わらず営業している。
やっぱり最先端のファッションは「銀座」ということになるのだろう。
いつまでも美しいウェーブが基本だったが・・・

今はこんなコンセプトになっている。
時代の趨勢は致し方なく苦渋の決断だったのかも知れない。
うーん、それにしても、すごいなあ・・・

いたるところに「生活感」があふれている。

焼き鳥屋の前に突如、日焼けサロンがあったりする。
北千住で日焼けしてどうするんだろうと思うが・・・1000円は安い!(のか?)
「THE SUN LOUNGE」は英語だろうか?



どの店に入ろうかとグルグル歩く。
路地の奥にはまた路地が続いて、まるで迷宮のようだ。
北千住はとにかく奥が深い!

とりあえず一軒の「もつ煮」屋に入った。
隣の客と肩が触れ合うほど混み合っている人気店だ。
くたびれたサラリーマン風、腰の低い商店主風、大昔は若かったホステス風・・・
ほとんどが常連客のようでその活気に圧倒される。
さして美味くもなく、さして安くもなく
この選択は失敗であったと悟った私たちは早々に店を出た。



この後、迷宮の路地をウロウロと二軒ほどハシゴをしたのだが・・・
最後にとんでもない店に誘い込まれてしまった。
何とも怪しく得体の知れない主人とチーママが鎮座する
迷宮ならぬ「魔宮」のような店だったが、とりあえず続きは明日ということで・・・
今もってわけのわからない店だった。


梅林でほっこり

2013年02月25日 | 日記

ジョギングの帰り道
近くにある梅林まで足をのばしてみました。
公園内にも梅林はあるのですが気分転換といったところです。

住宅街の真ん中にある梅林です。
古木が多くて、なかなか歴史が古い梅林のようです。
マンションの日陰なので開花が遅いかなと思っていたのですが・・・

結構、咲き始めていました。
シジュウカラやヒヨドリに混じってメジロの声も聞こえます。
残念ながらウグイスはいませんでした。

紅梅、白梅、ともに三分から四分咲きといったところ。
昔は「梅林」などと聞くと、うーん、年寄り臭いなあと思っていたのですが
そろそろ年寄りの仲間入りなので最近は違和感がありません。

近づくとほのかに梅の香りが漂います。
よく「馥郁たる・・・」と形容しますが、甘くてフレッシュな香りですね。

ちょうど頃合いの東屋があったので
ここで一服して「ほっこり」とすることにしました。
風の強い日でしたが、マンションが風よけにになって意外に静かです。
梅林と言えば、ああ、「南部梅林もそろそろ見頃かなあ・・・」と昔を思い出しました。
皆さんはご存じですか、和歌山にある{日本一の梅林」。



和歌山県南部町の「みなべ梅林」です。
南部川の河岸段丘に沿って広がるこの梅林の規模はまさに日本一。
昔から「一目百万本、香りは十里」と言われるほど見渡す限りの梅林です。
何度か行ったことがありますが、あまりに広大過ぎて遠くが霞んで見えるほどです
そうそう、和歌山出身の歌手・坂本冬美さんが高校卒業後
この南部町の「梅干し製造会社」に勤めていたのは有名な話です。
南部梅林は観光用ではなく、梅干し栽培のための開墾された梅林なんですね。



今や全国ブランドの「紀州南高梅」ですが
私の場合、ハッキリ言って「梅干し」はチト苦手であります。
梅干しという言葉だけで酸っぱさがこみ上げます。
でも、この季節、焼酎のお湯割りで飲むと清々しい酸味がいいですねえ。
坂本さんは今でも紀州南高梅しか食べないと聞きました。



この梅林では梅干しが採れるのかなと思いつつ
去年は確か梅の実がゴロゴロと地面に放置されていたような記憶が・・・
うーん、もったいない!

子供たちがお父さんとやって来ました。
梅林でほっこりする家族とはなかなか渋いなあ!
でも、子供たちは「ディズニーランドに行きたい!」とねだっていました。
お父さんは近場で済まそうと思ったようですが・・・

私もほっこりを終了して出発。
悪い癖で「梅林」と聞くと、どうしても駄洒落の一句が・・・

    梅林や バイリンギャルと 歩きたい (杉作)

この後、家に帰って東京マラソンを見ながら必死に仕事をしました。



大当たりの日

2013年02月24日 | 日記

素晴らしい夜明けでした。

朝焼けはめずらしくないですが
これだけ太陽がまんまるく出る夜明けはめったにありません。
今日は何かいいことありそうな・・・

寒さで縮こまっていた梅の花もポッと蕾を開いて・・・
水戸の偕楽園では「梅まつり」が始まったというニュースをやっていました。

梅の花びらも可憐ですが
今にも開かんとするぷくんとした蕾もいいですねえ・・・

そんな梅の小枝をシジュウカラが元気で飛び回っています。

マンサクの花も空高く咲いています。
この花を見ると「豊年万作」などという言葉を思い出します。
そう言えば、訪米中の安倍さんがオバマの前で「TPP参加」を示唆して
これから農業団体は大騒ぎになること必至ですね。
確かに農業は日本人のメンタリティーに深く根ざした産業ですが
国内総生産の1%程度の農業保護のためにTPP参加に異議を唱えるのは
やはり大局観を欠いていますし、何より消費者不在の議論ですね。

何気なく見上げた大木に
「ツブラシイ」というネームプレートが付けてありました。
椎の木の仲間と思われますが「ツブラ」とはやはり瞳の形容詞でしょうか。
個人的には「つぶらな瞳」の女性は大好きです!
どうやら秋に瞳のような小さくてまんまるなドングリを落とすことから
その名がついてようです。



今年は例年になく椿の開花が遅いですが
この「春うらら」という品種もまだ蕾が硬くて「うらら」には程遠い感じ。
それにしても「つぶら」に「うらら」とは・・・日本語は素敵だなあと思いました。

で、やっぱりいいことありましたよ!
いつもの自販機で休憩の缶コーヒーを買ったら、な、な、なんと大当たり!
ひょっとして生まれて初めてかもしれません!
ホカホカの缶コーヒーを二本並べて、ちょっと幸せ気分になりました。

それでもって夕方にはみごとな富士山の夕焼け。
これだけみごとな朝焼けと夕焼けを一日で見られるなんて
まさしく「大当たり」の日でした!!!