まろの公園ライフ

公園から世の中を見る

ふるさと想う大晦日

2012年12月31日 | 日記

今日は大晦日ですね。
上野のアメ横などはお正月の買い出しで大変な騒ぎですが
私も29日の午後、ちょっと買い物に出ました。



東京・日本橋にある島根県のアンテナショップです。
帰省ラッシュのニュースなどを見ていると郷里が懐かしくなります。
せめて「故郷の味」で新年を迎えたいなあ・・・と。
年越し用の「出雲そば」、名物の野焼き、赤貝、和菓子などを買いました。



日本橋から東京駅までブラブラとお散歩。
営業終了のビルの前には「門松」も飾られて既にお正月気分。

東京駅・八重洲口はスゴイことになっていました。
最近は「新駅舎」が完成した丸の内側ぱかりが注目されますが
いつの間にかこんなビルが立ち並んでいたとは・・・

駅構内はこの日も帰省ラッシュでごったがえしていました。
ふるさとへ向かう家族連れの笑顔、笑顔、笑顔・・・
ちょっとセンチメンタルになりました。



東京でお正月を迎える家族もいます。
山田洋次監督の新作映画、観てみたいなあと思っているのですが・・・

東北の被災地でもきっと
家族の帰りを待っている人たちが大勢いることでしょう。
そんな笑顔も目に浮かぶようでした。

で・・・帰ってさっそく「赤貝」の煮つけをつくってみました。
昔から出雲のお正月料理には欠かせません。
ちょっと甘辛に煮た貝の実はプリプリで味が濃くて、お酒にピッタリ!
これでふるさとを思いつつ新年を迎えようと思います。

では、一年の終わりに絵を一枚・・・
日本画家・東山魁夷の「年暮る」という作品です。
京都の大晦日、町家の屋根に音もなく雪が降り積もる光景です。
どこまでも静寂が支配する青一色の世界。
川端康成のたっての求めに応じて東山が描いた傑作です。
私の大好きな絵で、年の瀬が来るたび「第二のふるさと」京都を思います。

それでは皆様、一年間ありがとうございました。
よいお年を・・・


2012年 まろの写真回顧

2012年12月30日 | 日記

2012年も残すところ2日・・・
ようやく年内の仕事も終わらせたので
しばし、2012年を「回顧」してみようと思いました。
今年もいっぱい写真を撮ったなあ・・・


<1月>

いきなり世間に足を向けてしまって申し訳ないですが
1月、那須温泉の露天風呂で撮った一枚です。
コンデジを濡れないようにビニール袋に入れて、何度も失敗しながら撮りました。
苦労した写真という点では一番かも知れません。


<2月>

2月は東京に大雪が降りました。
都内でも5センチ、公園では10センチ近く積もりました。
うれしくて写真を撮りまくりましたが
これだけ個性的な雪だるまはなかったので思わずパチリ。


<3月>

生まれて初めて「一眼レフ」のカメラを買った嬉しさに
3月はこれまた行く先々で撮りまくりました。
新宿西口「思い出横丁」の飲み屋街です。いい雰囲気だと思いません?


<4月>

桜吹雪の中、仲よく公園を散歩するカップル。
若いご夫婦でしょうか、幸せそうな後ろ姿がいまも目に焼き付いています。
個人的には今年の「ベストワン」だと思っているのですが・・・


<5月>

ゴールデンウィークに久しぶりに郷里の出雲市に里帰りしました。
実家を継いでいる弟が車で出雲大社や日御碕を案内してくれました。
灯台近くの食堂でサザエやイカを焼くオバチャンです。
海鮮どんぶりが絶品でした。


<6月>

息子の運動会でした。
100メートル走では見事に一位でしたが、興奮し過ぎて撮り損ねました。
体操着のお尻の泥がとてもよかったのでパチリ。
あ・・・この子は息子ではありません。


<7月>

夏休みの公園は子供天国です。
ヒマラヤスギの木陰で女の子が一生懸命、自転車の練習中でした。
何と言うこともない光景ですが、限りなく可愛く、微笑ましく・・・


<8月>

急に思い立って「日帰り海水浴」に出かけました。
神奈川県真鶴海岸の岩場です。
「毎日暑おますなあ」と揉み手をしているようなカニの表情が面白くて・・・


<9月>

昆虫写真ですね。
コスモスとカナブンの2ショット。
コンデジでもここまで撮れるのか・・・ちょっと驚きで自慢したくなった一枚。


<10月>

野鳥を撮るのは本当に難しい。
メジロの声が聴こえたので反射的にカメラを向けたら
ピラカンサの実に食いつく寸前の可愛い表情が撮れました。


<11月>

紅葉の写真も腐るほど撮りました。
そんな中で一番のお気に入りがトイレからの写真というのもナンですが
まるで額縁で切り取ったような見事な「借景」でしょう!


<12月>

で、一年の締めくくりは先日のピアノの発表会です。
わが子ながら、ピアノを弾く指先の繊細さがいいなあと思いました。

という訳で・・・一年間、山のように写真を撮った。
おそらく何百枚、いや、千枚以上は撮りまくったけれど
人様にお見せできるようなものは、ほとんどない。
習うより慣れろを座右の銘に、来年も頑張って撮りまくろうと思う。
結論!ヘタな鉄砲は数撃っても当たらない・・・(泣)


 


メメント・モリ

2012年12月29日 | 日記

朝からどんよりとした曇り空。
風のない穏やかな日だったが夕方から雨になった。

我が家の「ピアノ小僧」も冬休みになって
体力づくりのためにジョギングに同行するようになった。
正直、ペースが乱れて迷惑である。

早速、ジョギングの途中に「落ち葉遊び」を開始。
もう中学生なのだからと呆れるが、まだまだ子供なのかも知れない。

落ち葉ダイブ!
フカフカで気持ちよさそう!
私も時々、やってみたくなるけどなあ・・・

冬空にボンヤリとした太陽。
この季節、テレビはしきりに一年の「回顧」をやっている。
先日、中村勘三郎の葬儀をやっていたが
そう言えば、今年もいろいろな人が亡くなったなあ、と思いを馳せる。



「100歳の映画監督」新藤兼人さん。
独立プロから叩き上げた根からの映画人だった。
シナリオ学校時代、一度だけ講義でお目にかかったことがあるが
朴訥な広島弁の語り口ながら、こと映画に関しては眼光鋭く
どこか畏怖の念すら覚える存在感だった。
「生きている限り生きぬきたい」が心情で色紙にもよくその言葉を書かれた。
生きている限り「撮り続けた」人生だったと言える。

「散歩の達人」地井武男さん。
私が公園散歩を始めたきっかけは「ちい散歩」だった。
基本的にはバイプレーヤーながら悪役から刑事役、マイホームパパまで
幅広い役をこなす「柔軟性」は希有のものだったと思う。
「ちい散歩」でも自然や植物への愛情、人と接し方の妙、スケッチの味わい
どれをとっても地井さんの「人間力」を感じさせた。
それだけに突然の死は今年一番のショックだったかも知れない。
この素晴らしい笑顔、まだ70歳だった。

「狂気の俳優」大滝秀治さん。
その独特の個性的な演技はつねに狂気を感じさせた。
劇団民芸の創立以来のメンバーで舞台、映画、テレビドラマからCMまで
この人も本当に幅広い分野で「存在感」を発揮された。
宇野重吉に否定されたと言うあの「悪声」も味わいがあって実によかった。
どれか一つと言われれば、私はやはり
倉本聰さんのドラマ「ホンカンシリーズ」の駐在役での飄逸な演技だろうか。
87歳、名優ならぬ「怪優」だったと思う。

「戦場のに散ったジャーナリスト」山本美香さん。
何度見ても美しい人だなあ・・・と思う。
その輝きの秘密は「意志」と「知性」と「優しさ」にあるのではないかと思う。
つねに死と隣り合わせの現場で培われたものなのだろう。
彼女が政府軍の凶弾に倒れたシリアは・・・いまも内戦状態のままだ。
この死の衝撃を忘れないでおこうと思う。
惜しみて余りある45歳だった。

写真家・藤原新也の写真集「メメント・モリ」をご存じだろうか。
もう20以上も前に出版された本で
写真集というより「詩文集」と言った方がいいかも知れない。
メメント・モリとはラテン語で「死を想え・・・」というほどの意味である。
極限の死を切り取ったさまざまな写真に、著者の短いコメントが添えられている。
荒野に打ち捨てられた人間の死体を野良犬が貪っている光景には・・・

  「ニンゲンは犬に食われるほど自由だ」

大河のほとりで遺体の野焼きをしている光景には・・・

   「ニンゲンの体の大部分を占める水は水蒸気となって空に立ち昇る。
   それは雨の一部となって誰かの肩に降りかかるかも知れない。
   何パーセントかの脂肪は土にしたたり、焼け落ちた炭素は土に栄養を与えて
   マリーゴールドの花を咲かせ、カリフラワーをそだてるかも知れない。」

つまり森羅万象、人間の体でさえ所詮は「物質」に過ぎないのであり
私たちは常に「生と死」の微妙なバランスの上で今を生きているにすぎない。
だからこそ「死者を忘れない」のはニンゲンにしか出来ない行為なのではないかと思う。
死を想え、メメント・モリ・・・年の瀬にそんなことを考えた。

と、ボンヤリしていたら・・・
ピアノ小僧の突然の「落ち葉攻撃」!
頭のてっぺんから枯れ葉だらけになってしまった。
12月28日、夜からやはり雨になった。

 


引退宣言

2012年12月28日 | 日記

今年はどうも寒さがこたえる。
今朝も10時過ぎになってようやくノロノロと出発。

あちこちで霜柱が立っている。
きれいだなあと思いつつも、ザクザクと踏みしめて走る。
破壊願望・・・

池には薄氷も張っている。
踏みしめる訳にはいかないので見過ごす。

鳩も寒さに首をすくめていた。

カモにパンくずを撒くオジサン。
年寄りはどうも動物にエサをやりたがるが困ったものだと思う。

気分を変えて、いつもと違うコースを走る。
今日は一眼レフを持参したので腰のバッグが重いぞ!

冬木立で野鳥が元気に飛び回っている。
オナガ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ムクドリの声も聴こえる。

枝をよじのぼるコゲラ発見!
夢中で木肌をつついてエサをほじくり出している。
何事も「一心不乱」はいいものだ。

ハトが空を舞う。
素早くカメラを向けてみたが・・・ボケた。

1時間ほど走った後・・・
温かい缶コーヒーで「ほっこり」りする。
まだ年内の仕事が終わってないので、どうにも落ち着かない。

 

泣いていた・・・
何が悲しいか知らないがけど、オジサンも泣きたいぜ。

この記事を書いている時に「松井引退」のニュースが入って来た。
これからNYで正式に引退宣言をするらしい。
ここ数年、ケガで思うような活躍が出来ず無念だったろうと思う。
それでもオファーを出す球団はあると思っていたが・・・
引退会見がNYというのは、やはりヤンキースへの思いだろうか。
38歳はまだまだ若いと思うが仕方がない。
そのヤンキースではイチローが二年契約を結んで来シーズンを迎える。
プロの世界はまことに非情なものではある。

松井に「第一子が誕生予定」などというニュースも入って来た。
やはり我が子に自分の勇姿を見せたかったに違いない。
プロ野球生活20年、よく頑張ったな、心から「ご苦労さま」と言ってあげたい。
私も来年は還暦だから「そろそろ引退宣言・・・」と思うけれど
残念ながらフリーランスに引退はない。
倒れるまで走り続けるしかない。


 


北風に向かって

2012年12月27日 | 日記

日比谷公園の噴水が凍りついたそうな・・・
どうりで寒いわけだ。

クリスマス寒波で東北・北陸は朝から雪下ろし。
北海道のどこかでは「ダイヤモンドダスト」が見られたと言う。
どうりで寒いわけだ。

仕事に手間取り、午後になってようやくジョギングヘ。
久しぶりに走るとすぐに息が上がる。
北風が容赦なく吹きつけて来て、体感温度は氷点下だ。

足元の枯れ葉が風で吹き飛ばされていく。
でも、オジサンはその北風に向かって敢然と走る。
走っても走っても体が温まらない。

安倍政権も「北風」に向かってスタートした。
デフレ不況、経済再生、復興、原発、TPP、尖閣に竹島、日米同盟、拉致問題・・・
これほど難問山積の政治状況はかつてないかも知れない。
果たしてこの人に出来るだろうか?
また途中で投げ出したりしないだろうか?
日経平均株価は久しぶりに1万円台を回復、為替も大きく円安に振れている。
マーケットの「期待値」だけはデフレを脱却しつつある。
選挙の結果は釈然としないままだが、まあ、とにかく期待するしかない。



公園は見渡す限り「冬枯れ」の風情だ。
気持ちも寒々として来るが・・・



 冬木立に「残り紅葉」があったりするとホッとする。

寒さの中、幼稚園児たちが落ち葉遊びをしていた。
子供は「風の子」とは言うけれど、先生たちも大変だなあと思う。
そう言えば、話は全然関係ないけれど・・・



FA宣言中だったヤクルトの「つば九郎」が
現状維持の年俸1万円で残留することが決まったらしい。
私は阪神ファンであまりヤクルトの試合は見ないからよく知らないのだが
ちょっと人を食ったような愉快なキャラクターのようだ。
誰が中に入っているのか、筆談のコメントがなかなか秀逸で笑ってしまう。
今回の奇抜な「FA宣言戦略」はヤクルト球団のかなりのPRになったのではないか。
私も来年はキャラづくりに励もうかなあ・・・

北風に向かって走る。
来年も人生は北風だろうか・・・
思わずコートを脱ぐような温かな陽射しが欲しいなあ・・・
などと思いつつ走る。