まろの公園ライフ

公園から世の中を見る

おひとりさま

2013年08月31日 | 日記

昨日はハンパなく暑かった。
それでも老体にムチ打ってジョギングに出発!

涼を求めて石神井川の川べりを走った。
見上げる高圧電線の鉄塔が焼けているように見えた。

小さな児童公園で一服。
誰ひとり人影はなく貸し切り状態であった。
子供たちは大量に残った夏休みの宿題に追われているのだろうか。
私にも覚えがあるだけに大いに同情する。

ベンチに腰かけながら・・・
思わず「こりゃあ、おひとりさま公園だなあ!」などと呟く。
いつものジョギング公園だとこうはいかない。
思い切り手足を伸ばし、しばし「孤独」の醍醐味を味わう。

最近は「おひとりさま」の独身女性が増えていると言う。
一昔前は、適齢期を過ぎた女性が一人でいるとずいぶん肩身が狭かったと聞く。
最近は「文句あっか!」とばかり堂々と独身を謳歌している様子だ。
おひとり様でも気軽に入れる店が増えたし、おひとりさまグッズもバカ売れらしい。
かつては女性の一人旅は敬遠されものたが
最近はむしろ大歓迎で、旅行会社では「おひとりさま限定ツアー」なども登場した。
まことに変われば変わるものである。

それにしてもなぜ「おひとりさま」が増えているのか?
女性の「晩婚化」や「未婚率の上昇」の背景には何があるのだろうか。
もちろん経済的な自立が大きな理由なのだろうが
昔ほど「離婚」に対する抵抗がなくなって来たのも要因の一つかも知れない。
性格の合わない旦那や尊敬できない男と一緒にいる不幸より
多少の苦労があっても「おひとりさま」人生を選択する方がはるかに健康的だと思う。

男性の「おひとりさま」も増えていると言う。
これは女性の場合とはいささか様相を異にしている。
面倒くさい、一人の方が気楽だ、自信がない、責任がイヤだ・・・
要するに所帯を構える覚悟や度胸がないのである!
そんな情けない男ばかりだから
女性の「おひとりさま」が増えているのも当然なのかも知れない。
男性の「おひとりさま」にはどこか落魄の風情が漂う。



おひとりさまモードのせいか、突然、ブランコに乗りたくなった。
念のためにもう一度まわりを見回して・・・



おひとりさまブランコである。
ブランコに乗るなんて何十年ぶりだろうか。
亡くなった地井武男さんは「ちい散歩」のロケ中に
公園でブランコを見つけると必ず乗ってみて大喜びだった。

それを思い出して乗ったのだが・・・うーん、さしたる感慨はなかった。(笑)

ブランコの支柱に夏の忘れ物・・・ちょっと淋しい。

「おひとりさま」にはどうしても孤独のイメージがつきまとう。
しかし、一人暮らしの中にも「充足」はあるし、家族に囲まれての「孤独」もある。
誰だって死ぬ時は孤独なのだから
とにかくいまを精一杯生きるしかないのだと言い聞かせつつ
オジサンは妙に元気になった。(笑)


猛暑復活

2013年08月30日 | 日記

またまた猛暑が復活しましたねえ・・・

ここ数日、カラッとした天気が続いていて
このまま秋かなあと期待したのに、そうは問屋が卸しませんでした。
このご時勢「問屋さん」もいろいろ大変なようですが。(笑)

富士には月見草がよく似合います。
真夏のジョギングにはキバナコスモスがよく似合います。

噴水も復活です。
冷水ミストなんかもあるといいなあ・・・

カモの親子も噴水の下にお引っ越しでした。

そんな暑さの中、花を撮る人がいます。
日焼け防止の「完全防備」で見るからに暑そうでした。

オジサンもいました。
キバナコスモスを熱心に接写中でした。

その花畑にこんな立て看板が・・・
無情な「花泥棒」に精一杯の抗議でしょうか。
やはり野に置けれんげ草!
どうかこのまま咲かせてあげて欲しいものです。

真夏の宴会も準備完了!
このクソ暑いのによくバーベキューなんかやるまあ・・・と感心。
見ているだけでまた汗が噴き出して来ました。

夏はまだまだ終わりません。
皆様方もどうか暑さ疲れなど出ませんように・・・

 


千駄ヶ谷の決心

2013年08月29日 | 日記

先日、千駄ヶ谷で富士山に登った。
自慢たらしく「登山証明書」をまた載せてみた。

これをよすがに後半生を生きて行こうと思う。
下山後、せっかくだから鳩森八幡神社の周りをブラリとしてみた。

神社のすぐ裏手に「将棋会館」がある。
日本将棋連盟の本部がある建物だが、知らなかった!
日本全国の棋士や将棋ファンにとっては憧れの場所かも知れない。

本部の二階が将棋道場になっていて
小学生らしいチビッ子棋士が対戦中であった。
プロ棋士の登竜門である「奨励会」の競走はなかなか厳しいらしい。
赤シャツの彼も将来の「名人」だろうか・・・

そう言えば鳩森神社の境内には「将棋堂」があって
全国から押し寄せた「棋力向上」を願う人々の絵馬がズラリとぶら下げられていた。
気力減退気味のオジサンはその数の多さに圧倒されてしまった。



子供の書いた絵馬が多いのに驚いた。
神戸出身の谷川浩司名人(当時)には取材で一度お会いしたことがある。
5歳で将棋を覚えた谷川さんは、中学生棋士としてプロデビュー。
向かうところ敵なしの快進撃を続け、史上最年少の21歳で名人位に輝いた。
爽やかでなかなかの人格者だったことを思い出す。

将棋会館の近くにあった庚申塚。
朱塗りの小さな祠の中にたくさんの「草鞋」がぶら下がっている。
いつまでも足腰が丈夫で長生きできるようにと草鞋を奉納するらしい。

最近は気力だけでなく
足腰も覚束なくなって来たので、しっかりとお願いした。
10円玉しかなく申し訳なかったが・・・

夏草が生い茂るビル。

無人の幼稚園バス。

秋が楽しみな不動産屋。

東京体育館の壁。
なぜか気力が萎えるような風景ばかりだった。(笑)

この間にも少年棋士は明日を目指して戦っている。
恥ずかしいかな、私はこの年で将棋も囲碁も、麻雀すらも出来ないのである。
いったい何をして生きて来たんだろう・・・と淋しくなった。

そうだ!
ウソっぱちの登山証明書など捨てて
心機一転、明日から何か新しいことを始めてみよう!
オジサンは決心したのであった。

 


雲を眺める日

2013年08月28日 | 日記

昨日はカラッとした爽やかな天気でしたね。

とても気持ちのいい日でしたが
富士山に登った後なので無理をせずにジョギングは中止。
と言うより、原稿催促のメールが来たので、泣く泣く仕事でした。(笑)

窓の外には雲のパノラマが広がっていました。
わがウサギ小屋は14階なので眺めだけはいいんです。
その眺望に魅せられて、以前、こんなスケッチを描いたこともあります。

真ん中の赤い塔は東京タワー。
まだスカイツリーが出来る前に描いたスケッチです。
雲が湧き上がる日、雲が流れる日はついつい心が躍ってしまいます。

雲を眺める日は八木重吉の詩を思い出します。
29歳で早世したクリスチャン詩人は数多くの「雲」の詩を残しています。

  くものある日 くもは かなしい

  くものない日 そらは さびしい

短い詩ばかりですが言葉が静かに心に響いて来ます。

いい年をして私も雲を眺めるのが大好きです。
ジョギングの途中、何度も空を見上げては雲を眺めます。
見ていて飽きることがありません。

   いちばんいい わたしのかんがえと

   あのくもと おんなじくらいすきだ

これも「雲」という題名の詩です。
詩人のように自分を好きになることはなかなか出来ません。



これは一昨日、夕暮れに見上げた代々木の空。
泣きたくなるような茜空でしたが
周りに空を見上げている人は誰一人いませんでした。(笑)



暑い暑いと言いながらも、もう秋の空です。
夜には我が家のベランダでも虫の声が聴こえます。
そう言えば、八木重吉にこんな素敵な秋の詩もありましたねえ・・・

  虫が鳴いている いま ないておかなければ

  もう駄目<だめ>だというふうに鳴いている

  しぜんと 涙がさそわれる

オジサンも思わず涙を誘われます。
はかどらない原稿を前に、泣いている場合ではありませんが・・・(笑)

 

 


富士山に登りました!

2013年08月27日 | 日記

昨日は意を決して富士山に登りました。
ついに!と言うべきか、とうとう!と表現すべきなのか
この歳にして記念すべき「初登頂」でした。

登頂ルートは富士吉田でもなく富士宮でもなく
JR千駄ヶ谷駅から歩いてわずか5分の「千駄ヶ谷ルート」。
仕事帰りにたまたま通りかかった鳩森八幡神社の境内にありました。
ふざけるな!とお叱りの声もあるかも知れませんが・・・



ほら、ちゃんと富士山でしょう!
200年以上の歴史を誇る紛うかたなき富士山ですよ。

またの名を「富士塚」とも言います。
富士山に行けない人のために富士山を模して造られたミニチュアです。
昔から「富士山信仰」は庶民の間で盛んでしたが
ここは都内でも最古の富士塚と言われる由緒ある遺跡なんです。

ここの富士山は雲に隠れることなく一年中よく見えます。
標高はおよそ6メートル、なだらかな山容とは言い難いですが
入山料もなく、高山病の心配もなく、誰でも気軽に登ることが出来ます。

登山口の鳥居をくぐって、いよいよ登頂開始!
緊張をほぐすために大きく深呼吸をしてみました。(笑)

熊笹に覆われた登山道は意外に急峻です。
足もとが覚束ないオジサンはいきなり転びそうになりました。
五合目を過ぎ、七合目を一気に駆け抜け、息を切らす間もなく山頂に到達です!

山頂には富士浅間神社が勧請してあります。
時間にしてものの30秒、まさしく「弾丸登山」でした。(笑)

山頂には富士山の溶岩が!(本物です)
富士五湖を模したような小さな池もありました。

見はるかす下界にはのどかな光景が・・・
私、以前にもこの神社に立ち寄ったことがあるのですが
富士塚に登るのは今回が初めてです。
思わず「征服」「踏破」などという言葉が浮かんでしまいました。(笑)



下山した後はしっかり神社にも参拝。

登山の無事を感謝しつつ
これからも人生の険しい山を乗り越えて行く決心をしました。

ハイ、ご覧のような「富士登山記念」の朱印も頂きました。
家宝にして「富士山登ったことあるよ!」と大いに自慢しようと思います。

   千駄ヶ谷 世界遺産や 蝉時雨  (笑)

世界遺産や・・・の「や」に万感の思いをこめてみました。