昨日はハンパなく暑かった。
それでも老体にムチ打ってジョギングに出発!
涼を求めて石神井川の川べりを走った。
見上げる高圧電線の鉄塔が焼けているように見えた。
小さな児童公園で一服。
誰ひとり人影はなく貸し切り状態であった。
子供たちは大量に残った夏休みの宿題に追われているのだろうか。
私にも覚えがあるだけに大いに同情する。
ベンチに腰かけながら・・・
思わず「こりゃあ、おひとりさま公園だなあ!」などと呟く。
いつものジョギング公園だとこうはいかない。
思い切り手足を伸ばし、しばし「孤独」の醍醐味を味わう。
最近は「おひとりさま」の独身女性が増えていると言う。
一昔前は、適齢期を過ぎた女性が一人でいるとずいぶん肩身が狭かったと聞く。
最近は「文句あっか!」とばかり堂々と独身を謳歌している様子だ。
おひとり様でも気軽に入れる店が増えたし、おひとりさまグッズもバカ売れらしい。
かつては女性の一人旅は敬遠されものたが
最近はむしろ大歓迎で、旅行会社では「おひとりさま限定ツアー」なども登場した。
まことに変われば変わるものである。
それにしてもなぜ「おひとりさま」が増えているのか?
女性の「晩婚化」や「未婚率の上昇」の背景には何があるのだろうか。
もちろん経済的な自立が大きな理由なのだろうが
昔ほど「離婚」に対する抵抗がなくなって来たのも要因の一つかも知れない。
性格の合わない旦那や尊敬できない男と一緒にいる不幸より
多少の苦労があっても「おひとりさま」人生を選択する方がはるかに健康的だと思う。
男性の「おひとりさま」も増えていると言う。
これは女性の場合とはいささか様相を異にしている。
面倒くさい、一人の方が気楽だ、自信がない、責任がイヤだ・・・
要するに所帯を構える覚悟や度胸がないのである!
そんな情けない男ばかりだから
女性の「おひとりさま」が増えているのも当然なのかも知れない。
男性の「おひとりさま」にはどこか落魄の風情が漂う。
おひとりさまモードのせいか、突然、ブランコに乗りたくなった。
念のためにもう一度まわりを見回して・・・
おひとりさまブランコである。
ブランコに乗るなんて何十年ぶりだろうか。
亡くなった地井武男さんは「ちい散歩」のロケ中に
公園でブランコを見つけると必ず乗ってみて大喜びだった。
それを思い出して乗ったのだが・・・うーん、さしたる感慨はなかった。(笑)
ブランコの支柱に夏の忘れ物・・・ちょっと淋しい。
「おひとりさま」にはどうしても孤独のイメージがつきまとう。
しかし、一人暮らしの中にも「充足」はあるし、家族に囲まれての「孤独」もある。
誰だって死ぬ時は孤独なのだから
とにかくいまを精一杯生きるしかないのだと言い聞かせつつ
オジサンは妙に元気になった。(笑)