この季節「三寒四温」とは言うけれど・・・
ポカポカ陽気だったり、突然、北風が吹いて凍えるようだったり
まことに目まぐるしい変動で体に堪える。
地面にも久しぶりに「霜柱」が立っている。
そのせいでもないだろうが新聞の「経済面」にもお寒い記事が踊る。
エルピーダメモリが会社更生法を申請して事実上倒産した。
以前からDRAM市場での苦戦は囁かれていたことではあるけれど
ついに「国策半導体会社」は白旗を上げた。
6000人をこえる従業員はどうなってしまうのであろうか・・
数少ない「勝ち組」シャープも史上最悪の赤字を計上しテレビ事業は崩壊。
一世を風靡した亀山工場や関連会社の従業員は路頭に迷う。
いずれも韓国勢・台湾勢のすさまじい価格攻勢に敗れての結果だ。
いや、コストだけではななく技術力でも分が悪い。
日本が自信をもって開発した「最先端技術」も
たちまち「汎用品」になってしまうほど新興国の技術水準は向上している。
行き先は「三寒四温」どころかブリザード状態だ。
世界市場という広大な「グランド」に日本企業の姿はない。
かつてはジャパンバッシング(出る杭は打たれる)などと言われたが
今はジャパンパッシング(無視)の状態だ。
私の仕事の「栄枯盛衰」もちょっと似たところがあって複雑である。
近くの小枝で「ヒヨドリ」がピーピーと啼いていた。
春が近づいてきて渡りの野鳥たちも次々と公園に戻って来る。
こちらは「ムクドリ」の幼鳥。
飛び回れるようになって嬉しくて仕方がないようだ。
こちらは・・・???
公園のグランドでは持久走が行われていた。
この季節の体育の授業は耐寒訓練も兼ねた持久走がメニューらしい。
我が家の息子も体育は持久走ばかりでブーブー文句を言っている。
そう言えば私の頃も「1500メートル走」なんてのがあった。
あの頃から持久力も瞬発力もない。
持久走のテストを終えてへたり込む生徒たち。
「ああ、めちゃくちゃ苦しかった!」
「なんか変なオジサンいなかった?」
「いた、いた!気持ち悪い!」
「ああ、でも持久走終わってよかった」
「これで来年まで走らなくてもいいもんね。うれしい!」
君たちそれは違うよ。
人生は長い長い「持久走」みたいなもんなんだ。
むしろこれからが本番、そんな風に座りこんでばかりはいられないんだよ。
それはそうと・・・「変なオジサン」って俺のことじゃないよね?
幼稚園児たちも走る、走る。
見ていると呆れるぐらい子供の体力は無尽蔵だ。
日本の製造業もこれからは「持久力」の勝負。
ぜひ頑張って欲しいと思う。
もちろん人ごとではないけれど・・・