まろの公園ライフ

公園から世の中を見る

これにて店仕舞い

2016年12月31日 | 日記

いよいよ大晦日です。
いろいろな思いがよぎる一年の終りです。
その思いを噛みしめつつ・・・

皆様にご愛顧いただいたこのブログも
今日の大晦日を最後にひとまず終了したいと思います。
数えればブログ開始からすでに5年半。
金属疲労ならぬ「勤続疲労」というマンネリ毒に蝕まれ
最近は、写真や文章もすっかり精彩を欠き
ただ毎日更新しているというだけの体たらく状態でした。
そもそも公園ジョギンクがテーマだったのに
さまざまな事情で走れなくなり
公園に出かける機会もめったになくなってしまいました。
そういう「看板に偽りあり」状態のジレンマが
今回の決断の大きな要因でしょうか。



例えれば・・・
盛り場の奥まった露地にたたずむ
小さな赤提灯のようなブログを目指して参りました。
その時点ですでに志は低かった訳ですが
それでも口コミで通ってくださる常連客はしだいに増え
儲け度外視の安酒と店主の勝手なお喋りが評判で
それなりに繁盛した時代もありました。
開店以来、暖簾をくぐって下さったお客様は延べ33万人。
まことにありがたい限りで涙が出ます。
そこまで頑張って来た店を閉めるのに心残りはありますが
店主も寄る年波には勝てず
ここらで一服したいというのがホンネでしょうか。
未練を残しつつ、これにて店仕舞い!
長年のご愛顧を感謝いたします



最後は毎年恒例の東山魁夷「年暮る」です。
大晦日になると決まってこの絵をブログに載せたくなります。
京都は鴨川沿い、東山三条あたりの風景です。
低く連なる町家の瓦屋根、音もなくしんしんと降り積もる雪。
空もなければ人の姿もない寂寥の風景ですが
目を凝らすと手前の民家の窓にうっすらと灯りが点っています。
学生時代を京都で過ごした私は
この風景に名状しがたい郷愁を覚えてしまうのです。

新しい年には心機一転
新しいブログを立ち上げようと考えています。
継続は力なりとは言いますが
ただダラダラと続ければいいと言うものでもなく
やはり一度立ち止まって
自分をリフレッシュすることも大事ですよねえ。
再びお目にかかる時には、ぜひまたご愛顧をお願いしたいものです。
皆様、五年半、本当にありがとうございました。
どうかよいお年を!


年の終わりの駅弁

2016年12月30日 | 日記

いよいよ押しつまって来ましたねえ。
年の暮れの恒例行事で
昨日は久しぶりに都心に出かけて参りました。

お馴染み「にほんばし島根館」です。
正月になるとふるさとが恋しくなるのが地方出身者の常で
決まってこのアンテナショップを訪ねます。
店内は人でごった返していました。
年越し用の出雲そば、名物の野焼きカマボコ、地酒に和菓子。
懐かしい故郷の味をあれやこれやと買い込みました。
今年も田舎へは帰れませんでしたが
せめてもの故郷ごっこです。

師走の街を日本橋から八重洲方面へブラリ。
東京駅もごった返していました。
世の中は昨日が帰省のピークだったそうで
ふるさとへ向かう人の上気したような表情が印象的でした。
そう言えば石川啄木にこんな歌がありました。

  故郷の 訛り懐かし 停車場の

     人ごみの中に そを聞きに行く

啄木の場合は東北弁ですが
私の場合は出雲弁を聞くとアドレナリンが噴き出します。
郷愁が極まってこんな余計な買い物まで・・・

ここ何年か旅行もしていないので
駅弁を買うなど本当に久しぶりではないでしょうか。
啄木にちなんで東北の駅弁と
ちょっと豪華な東京弁当を買い込みました。
家に帰って家族と駅弁をパクつきながらテレビを見ていると
俳優・根津甚八さんの訃報が・・・
唐十郎の状況劇場時代からのファンだっただけに
思わず「え?」と声を上げてしまいました。
決して器用な俳優ではなかったものの
寡黙でひたむきで男の色気のようなものがあって
雰囲気のあるいい役者さんでした。



ああ、年賀状!

2016年12月29日 | 日記

帰り道の空です。
すっかり葉を落としたイチョウの木が
夕日に美しく幻想的なシルエットを見せています。

とても北風が強くて
立っているだけで身震いするような日でした。
空見上げながら・・・
ああ、今年は年賀状をどうしようか
年末は決まってユーウツな気分になってしまいます。
毎年のように「虚礼廃止」を宣言しながら
なかなか踏ん切りがつかずに
ダラダラ、ズルズルと大晦日を迎えてしまうのが
ここ数年のパターンですね。

結局、時間がなくて
今年は嫁ハンに頼んでつくってもらいました。
わが家のベランダからの夜明けです。
写真も字体もイラストも全て嫁ハンの創作です。
意味不明の「大入り」の吹き出しは
少しでも仕事が増えて欲しいという切なる願いでしょうか。
誠に申し訳ない限りです。(笑)
これに短いコメントを添えて出せば年賀状は終了!
胸のつかえが下りたようです。(笑)

今年も残すところ三日ですね。
ゆっくり一年をふり返る余裕もなく
慌ただしく日々が過ぎ去っていきます。
皆さんの一年はいかなる案配だったでしょうか。

  去年今年 貫く 棒の如きもの (虚子)

高浜虚子、76歳の年の句です。
人間の営みは日々の「連続性」の中にありますが
わが人生には貫く「棒」はあるのか・・・
などと考えてしまう年の瀬です。

 


柑橘の空

2016年12月28日 | 日記

図書館の帰り道に
農家の庭先で柚子の木を見かけました。
見ただけであの爽やかな香りが漂って来るようでした。

たまたま柚子を見かけたせいか
昨日はスーパーでも柚子を買ってしまいました。
一個270円もしました!(驚)
うーん、いくらなんでも高すぎるのではないでしょうか。
貴重な柚子だけに半分は柚子風呂にして
もう半分は料理に使おうかとただいま思案中です。

この農家はどうやら栽培農家のようで
庭先には柑橘類の木が何本も植えられていました。
夏ミカンかと思ったら
これは「文旦(ぶんたん)」だそうです。
柑橘の世界にもそれぞれ役割分担があるんですね。
学生時代、四国の級友から送ってもらったことがありますが
そのみずみずしい果汁とほのかな甘みは
初めて口にする味でした。

コレ、何だかわかりますかあ?
正月のしめ縄や鏡餅と一緒に飾られる「だいだい(橙)」ですね。
確かではありませんが「だいたい」そうです。
最近では「ポン酢」の材料に使われることが多いと聞きました。

お、これも柚子ですが・・
柚子は柚子でも鬼ような面相で知られる「鬼ゆず」です。
大きさは一般の柚子の十倍はあるでしょうか。
十倍はちょっとオーバーかも知れませんが
とにかくデカイです。

表面のイボイボは何やら「動脈瘤」を思わせます。
食用には適さずもっぱら鑑賞用で正月飾りなどに供されます。
以前、一度だけ頂いたことがありますが
ほとんど柚子らしい芳香がなく、ただ邪魔なだけでした。(笑)

それにしても師走の寒空には
柑橘類の黄色があざやかに映えますねえ。
今年も残すところわずかですが
ゆず風呂で温まって元気で頑張りたいと思います。

  年の暮れ 深呼吸してみる ゆず日和  (杉作)

 


SMAPという時代

2016年12月27日 | 日記

すっかり忘れていました。
SMAPが今年限りで解散するそうですね。
昨夜は最後のレギュラー番組の放送とあって大騒ぎでした。

残念ながら私は彼らについて何も知りませんし
もともと関心もなくてSMAPを語る資格など全くありません。
昨夜のテレビ番組もチラリと観ましたが
酔っぱらって5分も経たずに寝てしまいました。(笑)
私の乏しい記憶によれば・・・
デビュー当時はヒット曲もなくて話題にならず
歌も踊りも驚くほどヘタなグループという印象でしたね。
でも、当たり前のことですが
当時の彼らは若々しく文句なくピカピカと輝いていました。
そんな彼らも今や四十代のオジサンアイドル。
とっくに賞味期間は過ぎているのに
ずいぶん長いこと頑張っているなあと感心していました。



解散報道が流れたのが今年八月。
確か天皇陛下が「生前退位」のお気持ちを述べられた
数日後ではなかったのでしょうか。
私も少なからず驚きながら
なぜか「平成」という時代の終わりをイメージしました。
解散の原因はメンバーの仲違いだそうですが
28年も一緒に芸能活動をやっていれば
不協和音の一つや二つあるのは当然と言えば当然ですし
ない方がむしろ不自然です。



解散発表の記者会見は
たまたま私もテレビのニュースで見ました。
会見にも関わらずメンバーはカラに閉じこもって多くを語らず
関係修復の困難さを思わせましたね。
芸能界を牛耳って来た悪名高きジャニーズ事務所も
結局、彼らを黙らせることは出来ても
説得はし切れなかったのでしょう。
それより何より驚くのは
私の周囲の四十代、五十代のオバチャン世代には
SMAPファンが実に多いことです。
彼女たちはSMAPとともに夢多き青春時代を生き
SMAPとともに年老いて来たのでしょう。
そういう「同時代感覚」が彼らの人気だったのかも知れません。



これは全くの私事ですが・・・
SMAPが活動を終える2016年末と時期を同じくして
わがブログ「まろの公園ライフ」も
そろそろ活動を終えようかなあと考えています。
もともと公園ジョギングをテーマに始めたブログにもかかわらず
最近はすっかりジョギングもご無沙汰で
今や公園ライフではなく「お掃除ライフ」という
看板に偽りあり状態が続いています。
同時に写真も文章もクォリティの低下が著しく
うーん、そろそろ潮時かも知れません。
まだ迷ってはいるのですが・・・