まろの公園ライフ

公園から世の中を見る

去りゆく五月に

2015年05月31日 | 日記

今日は五月最後の日曜日です。
去りゆく五月にさまざまな思いがよぎりますねえ。



公園の水遊び場は子供たちで大盛況。
芋の子を洗うような騒ぎとはこのことを言うのでしょうねえ。
薫風香るさわやかな季節のはずなのに
今年はやたら「真夏日」が多くていささか異常な五月でした。



何の前ぶれもない突然の噴火でした。
災害は常に予兆もなく突然やって来るものとは言いながら
最近の日本列島の不気味な鳴動ぶりは心配です。
幸いけが人もなく無事に「全島避難」となったようですが
人口150人足らずの小さな島の暮らしが
これからたどる試練を思うと本当に同情を禁じ得ません。

それにしても昨日の強烈な地震・・・
激しい揺れになす術もなくオロオロしながら
やはり忌まわしい「東日本大震災」を連想していました。

その東北の被災地では・・・
仙台と石巻を結ぶJR「仙石線」の完全復旧のニュースに沸いていました。
いささか遅すぎた印象もありますが
線路自体を別の場所に移設したので無理はないのかも知れません。
最近、めざましい「復興」ニュースが聴こえて来ませんが
金沢新幹線の開通などより、はるかに意義も希望もある開通ですよねえ。



取材で石巻を訪れたのは去年の五月のことでした。
仙台~石巻間はロケ車の移動だったので高速で一時間足らずでしたが
帰路は仙石線経由で、途中が代行バス輸送のため、死ぬほど遠かった記憶があります。
あの不便が解消されれば沿線住民の生活にも
観光客の誘致にも鉄道は大きな力を発揮するに違いありません。

その石巻は・・・
数日前に取材に行ったプロデューサー氏によれは
「いやあ、一年前と何も変わってませんね」とのことでした。
広大な更地に一面シロツメグサが生い茂り
東北特有の「やませ」と呼ばれる冷たい海霧が吹き渡る荒涼たる風景。
オリンピックの競技場建設に何千億という話を聞くたび
本当にこの国はどうなっているのかと思ってしまいますねえ。



さて、五月最後の日曜はダービーです。
わが家の新聞にもこんな「特別版」が入っていました。
昨年デビューを果たした6300頭余りの3歳牡馬の精鋭18頭が
その頂点を競う一年に一度の「競馬の祭典」です。

馬券はともかく
久しぶりに写真を撮りに競馬場に出かけてみようと思います。
「ドゥラメンテ」なんて妙な名前はダービー馬には似合わないような・・・(笑)


グレートな夜

2015年05月30日 | 日記

この盛り場ネオン、見覚えありますよね~
ハイ、いつもの神田の夜です。
番組恒例の「打ち上げ」でやってまいりました!(ウキウキ)



テレビ局も予算縮小の折柄
最近は「打ち上げ」をする番組も少なくなって来たような気がします。
古き良き慣例が廃れていくのは困ったもんですねえ。



昨日は久しぶりの焼肉宴会でした。
その名も「焼肉グレート」、国産の黒毛和牛専門店です。
外国産の輸入肉は一切つかわないという外連味のなさがいいですねえ。(笑)

おお、まさにグレートです!
黒毛和牛のA5ランク、これ以上の高級肉はありません。
「みすじ」「ミスジブリアン」「カイノミ」・・・
いずれも一頭の牛からとれる部分の少ない稀少部位ばかりで
その光沢といい、サシの入り方といい、ちょっとした芸術品でしょうか。

ホラ、見てください、焼いても煙の出方が全然違いますねえ。
イッツ・グレート!イッツ・デリシャス!
口に入れた時の香りと甘み、瞬時に溶けていく肉質の柔らかさ・・・
ああ、生きていてよかったあ!



向かいの席は左が番組のナレーションを担当してくれたキャスターのI嬢と
右側がロケで大活躍だったメイクアップアーティストのK嬢。
とびっきりの美人だけにオジサンの鼻の下もず~と伸びっぱなしで
お二人の「恋愛事情」を厳しくチェックしました。(笑)



最近は「年齢」と「経済事情」もあって
お肉を腹一杯食うなんてことはめったになくなりましたが
いい肉はやっぱり美味しいですねえ・・・



最後は盛り上がって全員で記念写真!
明日はダービーです。
この勢いでグレートな馬券を当てたいものですねえ~♪


ユトリロ展での大発見!

2015年05月29日 | 日記

何十年ぶりかでユトリロ展を観て来ました。
新宿の損保ジャパン美術館で開催中の「ユトリロ&ヴァラドン」展。
母と子の物語・・・と副題がつけられているように
画家ヴァラドンはユトリロの母親です。



ユトリロは日本の美術ファンに根強い人気を誇ります。
生涯、アル中とうつ病に苦しみながら
哀愁漂うパリの街角風景を独特のタッチで描き続けました。
私が生まれて初めて展覧会というものを体験したのも実はユトリロでした。



母親のヴァラドンはドガやロートレックのモデルをつとめた女性です。
なんなかコケティッシュな美人ですよねえ・・・
その間、見よう見まねで絵の描き方を覚え画家としてデビューしました。
とにかく奔放な女性で恋愛スキャンダルは数知れず。
息子のユトリロも私生児として生まれて来たために父親は不明です。
私はロートレックではないかと思っているのですが・・・(笑)



初めてユトリロの展覧会を見たのは
確か中学の美術の時間に出かけた「課外学習」だったと思います。
子供なりに「なんと淋しい絵を描く人か」と大きな衝撃を受けた記憶があります。
以来、ユトリロ展があるたび、何かに憑かれたかのように出かけました。
今から思えば、酔っぱらって描いているのではないかと思うほど
デッサンも甘く平行線さえ曲がっているようなヘタクソな絵ばかりでしたが
その中に漂う「淋しさ」に強く惹かれました。



そんな息子に比べて母親の絵はとにかく元気です。
人物画をほとんど描かなかったユトリロに対してヴァラドンは人物画ばかり。
とても見よう見まねで覚えたとは思えぬ正確で力強いデッサンと
その個性的な人物描写も実に魅力的です。
親子でこんなにも画風が違うのかと感心しつつ
母子の情愛も感じられて、うーん、なかなか素敵な展覧会でした。



例によってポストカードを何枚か購入。
沈鬱なタッチの絵が多い中で
ユトリロとは思えないこの明るい画面が気に入りました。
色彩もカラフルですし、点景として描かれている人物も大きめで魅力的です。

で、これを見ながら大発見をしました!!!

私の描くスケッチにそっくりではありませんか!
この曖昧な人物描写も、情けないほどのデッサン力のなさも
ユトリロそのものではありませんか!(笑)

ホラ、空に必ず雲を描き込む画風もそっくり!
いやあ、知らなかったなあ・・・
私のスケッチのルーツがユトリロにあったとは、まさに驚天動地!
ユトリロさんに申し訳ないと思いつつも
この大発見に感動し、大いに悦に入ったのでした。(笑)


泰山木に乾杯!

2015年05月28日 | 日記

でっかい「お椀」のような白い花びら。
あたりには甘く清々しい芳香が漂っています。
今年もまた「タイザンボク(泰山木)」の花が咲く季節です。



私、この花、大好きなんです。
コブシやハクモクレンもいいですが
気品とスケールという点ではやっぱり群を抜いています。

  泰山木の 花仰ぎつつ 二日酔い (杉作)



あらら、花の中を覗いてみると、カナブンが一心不乱に食事中。
カメラを近づけても微動だにせず
花芯を抱え込んで甘~い蜜の味に陶然としていました。

泰山木の花はよく酒の「大杯」にも例えられますね。
そのせいか、打ち合わせのの後、夜はつい盃を傾けてしまいました。

お馴染み神田鎌倉橋の海鮮居酒屋です。
まずは「箱」と呼ばれる500円の刺身盛り合わせ。
中トロ、イナダ、トロサーモン、鯛の炙り、タコというラインナップです。
いつもながら新鮮で「コスパ」抜群です。

チクワの磯部揚げはボリューム満点。
チクワは単なるチクワですが
磯部揚げにすると妙に食欲をそそりますなあ・・・

アジの南蛮漬けです。
ただ、酢の加減が甘く残念な味でした。
こうやって見ると「いつも安上がりなものを食ってるなあ」と
しみじみと感慨を覚えました。



向かいでお喋りに夢中なのは
いつものTプロデューサーと入社二ヵ月の愛称ミヤちゃん。
フリーのディレクターから外資系制作会社にとらばーゆしました。(古いなあ・・・)
早くも「仕事ができる新人!」と大評判で、社内ではひっぱりだことか。
ヘッドハンティングをしたTプロデューサーも鼻高々のようです。



豪快な「新玉ねぎ」の丸焼きです。
淡路島の玉ねぎはなぜこんなに甘くて美味しいのだろうという
高邁な話題を語りつつ、本日、五杯目のハイボール。

このでっかい玉ネギは
泰山木の大杯にピッタリだなあ・・と思いつつ。


公会堂と音楽堂

2015年05月27日 | 日記

日比谷公園をブラリとしました。
幼稚園児の写生風景にひととき心を和ませて
さらに公園の奥に進むと・・・

日比谷公会堂があるんですねえ・・・
知ってはいましたが実際に見るのは初めてです。
公会堂とはつまりは公衆のためのパブリックなホールなんですね。(笑)



建ってからすでに100年近くが経過した建物ですが
その重厚さは周囲の近代的なビルともみごとに調和しています。
ただ、さすがに老朽化が激しいために建て替えが決まっているそうです。
ちょっと中を覗いてみると・・・

おお、レトロだなあ・・・
最近、レトロがマイブームだけに興奮します。
壁には過去のさまざまなイベントやコンサートの古い写真が飾ってあって
日比谷公会堂の長い歴史を物語っています。
確か社会党委員長の浅沼稲次郎が暗殺されたのもこのホールでした。



入口の奥は「アニバーサリーカフェ」になっています。
えーと、アニバーサリーって何でしたっけ?(笑)
そうそう、記念日です、記念日!
いろいろな記念のモノを集めたメモリアル喫茶ですね。



ああ、古いですねえ、いいですねえ。
昔懐かしい扇風機がなんともいい味を出しています。
古ぼけた置物のようなマスターが黙ってコーヒーを淹れていました。
この公会堂の反対側にあるのが・・・

日比谷野外音楽堂、通称「野音」ですね。
ロックやフォークの「聖地」としてさまざまなライブが催されて来ました。
ステージが炎につつまれた「キャロル」の解散コンサート。
今は亡き忌野清志郎率いるRCサクセションの恒例の夏ライブ。
ジョン・レノンの死後に「追悼集会」が行われたのもここ日比谷野音でした。
そうそう、突然「普通の女の子に戻りたい!」と叫んだ
キャンディーズの解散コンサートも忘れられません。

という訳で、タップリ楽しんで元を取った日比谷公園でした!(笑)
さあ、打ち合わせ、打ち合わせ!